相談室(ブログ)

博多のストーカー殺人、SNS制止による中学生女子の母親殺傷事件に見る瞋(いかり)の怖さ

2023.01.19

 まず、今回不幸にも被害に遭われたお二人の方に対して、深く冥福をお祈り申し上げます。残されたご家族の方の心中を思うと言葉もありません。二度とこうした不幸な惨劇が起きないためにも、人間生命の魔的な本質を究明し、今後の予防に役立てたらと陰ながら思う一人です。
 
 人間の生命の中で最も危険な恐ろしい生命が瞋り(怒り)です。他の生命を破壊する魔的な力を持っているからです。殺人の背後には、この激しく強烈な瞋りに支配され、理性を失った生命の働きがあります。瞋りというとてつもない破壊の魔的な生命に操られた結果といってよいでしょう。
 
 今回、時を同じくして起きた二つ事件は、場所も、動機も年齢も二者の関係性も性別も異なりますが、本質は同じ瞋りのもつ破壊性の発動です。つまり制御不能な強烈な瞋りが加害者の二人を支配していたということです。しかし、やっかいなことに、この制御不能な「瞋り」の生命は、私たちの心の中にも内在しているということです。状況(縁)にふれて、誰人にも生起する可能性のある生命の働きなのです。
 戦争状況では、瞋りに支配された人達が殺し合いを演じるのも、こうした生命の魔的な働きの感染力の強さであり、拡大の所作によるものです。瞋りは瞋りを産み際限なく広がっていくからです。憎悪、恨みという感情を増幅させつつ。瞋りは感染力の強さをもっていますので、悲劇が起きやすくなります。
 
 私たちは自ら怒りの強さ程度や持続性を知り、それをいかにコントロールしていくかを知ることが自他の不幸を防ぐことになります。そのためには、人間生命(心)の真相を知ることです。生命の実相(真実の姿)を知ることによって、自らの生命の制御の仕方もわかってくるからです。