当室について

らんしつとは

芝蘭之室とは
芝蘭(しらん)とは香りのよい草。
転じて「らんしつ」とは、人格が香る、「善人の集まるところ」という意味があります。(出典:孔子家語)
人の心は善き人との出会いに触発されて高められていくものです。

室長あいさつ

心の回復は、自らの偉大なる内発力(自然治癒力)の恩恵

薬や人に頼り、自らの内面の力に対する気づきや新たな心の発見なしに本当の回復はありません。
薬や心の外側の対象に頼ったものは、一時的な症状の緩和しかもたらしません。
比喩的に言えば、麻酔や麻薬を使ったような状態です。時がたち薬効がなくなれば、再び苦に苛まれるようになります。
そうなれば再び、薬などに頼らなければならなくなります。こうして依存が始まります。

依存症の根本は、苦から回避し、安易に快や楽に走る習慣的行為の蓄積結果なのですが、多くの人は、そのことに気づいていません。
現代社会は、スマホ依存を始め、快楽・コンビニ依存症社会になりつつあり、それに比例するかのように、心身の病も増加しています。
依存症の行き着く先は苦の連鎖した世界です。

回復のためには物事の受け止め方やものの見方、生き方を変える、つまり意識の浄化をはかることが重要になります。
心の病の多くは、自らが作ったものですが、当事者は、それを省みようとしていません。
みずからの行動パターン、物事の受け止め方や思考の偏りに、気づかせてくれる存在(善知識)が必要になります。
自分に気づくことで、心の成長が始まり、回復へと向かいます。真の回復には、心の混沌(迷いの暗闇)が、自己組織化(明瞭化)され、心に太陽が昇るような明るさがあります。それが本来の人間の自己調和の明の世界です。

自分は自分であり、どんな自分も、あるがままに、受け入れられるようになります。それが真の安心であり、心の安定なのです。
私は大学時代に、心臓神経症や強迫観念を患い、薬を服用することなく、半年で克服しました。
その時の私自身の体験や心理療法家として培ってきた実践知をもとに、心理療法を行っています。

面談室1の写真
面談室1の写真
入り口の写真

室長プロフィール

室長・臨床心理士
松岡敏勝(まつおか としかつ)

北九州市の八幡東区生まれ。6歳の時、母親を病気で亡くす。
そのため、小5から中2まで児童養護施設で生活。高校に入ったころから、横道にそれ、人生を斜めに見て生きるようになる。
教師と衝突し、高校を辞める。

父親が語った言葉、「独立独歩の道」を歩むため、身寄りのない東京へ単身上京。東京の定時制高校で学び直す。
そこで善き人生の先輩に出会い、まっすぐな人生を歩もうと努力するようになっていく。自活しながら受験勉強。
広島大学の新設学部総合科学部一期生入学。卒業後、みずからの体験を活かすために、中学教師の道を歩む。

大学2年の冬、神経症・強迫観念を発症し、地獄を徘徊。苦の解放を求めて、書物を読みあさり、ある書に出会い、その書を参考にして、自力で神経症を克服。この苦悩体験が心科学を学ぶ因になる。
中学校教師をしながら、通信制大学院に学び、臨床心理士資格を取得。

趣味・特技など

専門教科は国語、得意教科数学。漢字検定準1級。日本空手協会3段。中学教師時代は空手部の顧問を25年間担当する。
趣味:クラシックギター演奏、読書、思索・執筆、自然とのふれあい、自然美の発見

経歴

昭和55年3月  広島大学総合科学部総合科学科卒業
昭和55年4月~平成 23年3月 北九州市内の公立中学校勤務
荒れた学校を歴任し、生徒指導主事を五年間務める。
その中で心科学を学び始める。
平成22年3月 佛教大学大学院教育学臨床心理学専攻修士課程修了
平成24年4月~平成29年10月 福祉事務所、生活自立支援相談室で主に精神疾患、大人の発達障害、ひきこもりの相談者に従事する。
平成25年9月~平成27年3月 子ども健全事業で中学生や高校生の不登校生や発達障害の生徒に対して学習指導、遊戯療法、音楽療法を行う
平成24年12月~平成30年4月 河内病院で心理検査業務を担当する。検査人数は300人を超える。
令和2年4月~令和6年10月 北九州公立小・中学校スクールカウンセラー
令和2年4月~令和7年3月 九州栄養福祉大学相談室 非常勤カウンセラー

所属学会

日本臨床心理士会会員、日本心理臨床学会会員

資格

中学、高校国語1種免許、中学校専修免許、臨床心理士、公認心理師

得意な心理療法

マインドフルネス認知行動療法、ストレス低減法、森田療法、自然療法

専門領域

神経症(強迫性障害、パニック障害、各種恐怖症) 適応障害 不安障害 うつ思春期青年期の行き詰まり 不登校・引きこもり、夫婦問題、心理教育、心理検査

著書

失敗もいいものだよ

こどものこころがみえるとき

臨床心理士とは?
大学や大学院で臨床心理学を学び、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が実施する試験に合格し認定を受けることで取得できる「心理専門職の証」となる資格です。臨床心理学に基づく知識や技術を用いて、人間の心の問題にアプローチする「心の専門家」です。

公認心理師とは?
公認心理師は、新たに国家資格化された「心の問題の専門家」です。