対象は「悩んでいる方」
急激な社会変化に伴い、人間は自己愛的になっていると言われています。経済優先の人間の心を置き去りにした社会であり、その影響を人間は受け、あらゆる外的環境から人間はストレスを受けています。
人は人によって傷つき、人を恐れ信じられなくなったり、人を避け社会から回避しがちです。
こうした外的環境の中に生きる私たち人間は心身の免疫力が低下しているとも言われています。
人間関係で受けた傷が消化されないまま心の底に抑圧され、その未消化状態が様々な精神症状をもたらしています。また人は自立と依存のほどよいバランスのなかで精神的健康を保っているといってよいでしょう。愛する対象を失うこと、所属を失うこと、自分の健康を失うことなどの喪失は人を不安定にさせます。
自分は心を病んでいるのだろうか… 。自分はおかしいのだろうか…。
自分がわからない…。自分がコントロールできない…。
など心の問題に悩む人、一緒に問題解決を図っていきます。
当ルームでは、不安、パニック、強迫観念、うつ、トラウマなどに認知行動療法を実施しています。
現在最も治療効果が高く実績のある心理療法としてアメリカ心理学会が認めている療法です。
出来事をどのようにとらえ受け止めるかによって感情や身体の調子や行動に影響を与えます。認知、行動、感情は連動しています。認知の修正をはかることによって行動、感情、生理も好転します。また行動を変えることによって認知も感情も変わります。端的に言えば認知や行動に焦点を当て習慣を変えていく療法とも言えます。
症状はある意味人間全体の一部にすぎません。症状という一部のみに焦点をあてるだけなく自分を取り巻く環境を含めた人間全体に視点を置きます。自分と環境、過去、現在、未来の自分の流れ、それらの中で形成された自分であり症状です。時間・空間の中で人間をマクロにとらえます。生き方、考え方、行動の仕方などの長年の生活習慣を重視します。
人間は自然のリズムに合致して生きているときは健康です。自然のものを食べることによって健康を保つことができます。人間は本来もつ力を発揮できていれば病気にはならないと言われています。人間にもともと具わる本来の力(自然治癒力)を自覚し発揮できるような生き方に気づくことが心理自然療法です。
マインドフルネス心身調和法とは、1990年代にアメリカのカバットジン氏が開発した
マインドフルネスストレス低減法に最新科学を加味した芝蘭の室独自のものです。
講師 臨床心理芝蘭の室長 松岡敏勝
〇対象 中高生から大人まで
〇受講講座は選択制。
家族、夫婦、親子、知人同士、一人受講も可。最大3名まで。
講座1 自分の心身を正しく知ることが幸せの第一歩
・私たちが意識できる世界は1%以下 無意識活動が99%以上の心身の活動
・心はどこにあるのか、意識とは何か。五感覚と意識の関係
・意識と無意識の関係。意識か記憶か。
・私たちの生命は、体と心が関係しつながっている。認知行動療法の心。
・痛み、苦しみは不調和のサイン。痛みや苦しみに学ぶマインドフルネスの心。
講座2 わたしたちは、縁に触れて九つの心の世界を巡っている
・なぜ幸せは長続きしないのか、五つの感覚と意識が求める世界を知る
・怒り、渇愛的欲望、自己愛、人より優れたい欲求…その過剰と偏りが苦を招く
・不安定から安定の道…それは中庸的生き方、心の調和を保った程よい感覚の修得にある
講座3 崩れない幸せ郷は、死を見つめることで、深い人生が訪れる
・比較相対を超えた生き方…心の調和、バランスをはかる生き方
・価値的生き方の探求…財、地位、学歴、名声、健康、才能を超えた心を高める生き方。
・心の内面に財を積む生き方、自己実現の道、逆境を乗り越えるレジリエンスを習得する
・自己を向上させ、他者を守り、慈しみ、正しい生き方の中に心の安定が訪れる
・臨死体験者が語る「かい間見た死後の世界」
・死後の生命を2000年前に考察し解明していた仏教の空観派や唯識派の哲学
・記憶の貯蔵庫としてのアラヤ識、その生命に連続するという唯識哲学
・死後、次の生はどんな生命体になるのか…今の我が連続するというエネルギー不変の法則
・死を見つめ、死と向き合うことで生き方が変り、本当の深い人生になることについて
講座4 ストレス低減法・メンタルヘルスの維持をはかるマインドフルネス
・30年前アメリカのジョン・カバットジン氏が考案されたマインドフルネスの原点を解説
・痛みや苦しみを緩和し、感覚や意識の反応から、対処に変えていく方法
・惰性的意識、自動操作的意識を乗り越え、今の瞬間に集中して生きる方法について
・呼吸瞑想、身体観察で自分の潜在意識の根源につながるとは
・ストレスとは何か、神経過敏、過剰適応について
・人のもつ優れた恒常性や免疫について
・ストレスを未然に感知する方法と予防について
・ストレスコーピング(対処法)について
講座5 人間関係力を身につける…さわやかな自己表現―アサーション力の習得
・人間理解を深める、自分を知る、相手を知る、主観と客観、メタ認知の力を身につける
・自分の感情・精神状態によって相手の見方は変る、相手を知り心の波長を合わせる方法
・コミュニケーション力を身につける…自他尊重の表現力の修得、言葉の表現、非言語的表現を磨く
・自分と環境は深い次元でつながっている。自分の表現が相手を変える鏡の法則。
講座6 量子力学と東洋哲学の接点
・心の周波数には種類がある。私たちの意識はその周波数の感知に過ぎない
・私たちの細胞はバイオフォトンを出している。意識、感情とバイオフォトンの関係
・時間とは何か、死とは何か、生命の源は何なのか
・「宇宙には初めもなければ終わりもない」天才物理科学者ニコラ・テスラの言葉と
「生命は無死無終」と悟ったブッタとの共通性
・生命や宇宙を存在させている見えない力の正体をニコラ・テスラやアインシュタインやブッタは
どのようにとらえていたのか
講座7 アンガーマネジメントについて…怒りのコントロール法
・人間の感情の中で一番厄介で制御することが難しい怒りの正体と原因の考察
・怒りやすい性格、精神状態を変えるには考え方、受け止め方、メタ認知力、柔軟思考の修得
・怒りに対する具体的、根本的対処や改善法について
・怒りが苦しみを招き、怒りの反復が地獄につながることについて
講座8 認知行動療法・森田療法マインドフルネスの基本について
・認知行動療法とは何か、どんな精神症状に有効か。その使い方の基本について
・認知行動療法と森田療法の共通性と活用のしかたについて
・森田療法の神経症に対する有効性について・森田療法とマインドフルネスの接点について
講座9 鬱の改善法
・うつとは何か、その主症状についての理解、気分の落ち込み、反芻思考、否定的思考や感情
無価値観、希死念慮、意欲の低下など、その対処法について
・うつに有効な認知行動療法、マインドフルネスについての概要
・重篤な鬱に10年間近く苦しみ、完全回復した妻の試行錯誤
講座10 不安症、恐怖症、トラウマ、複雑性PTSDの改善法
・対人不安、強迫観念やパニック障害の乗り越え方
・トラウマからの解放などの基本について
・複雑性PTSDの理解と対処法
※申し込みは、電話090-9572-5330(臨床心理シランの室・予約専用)で行ってください。
「予約日時・対象者・講座番号」を告げてください。
不健康の原因は生活習慣にあると言われていますが、中でも大事なのが毎日の食習慣にあります。人間は食べることによって命を保っているからです。食の偏りや飽食が健康に影響をもたらしています。体だけではなく心にも影響を与えています。人間の体と心は一体だからです。心身を健康に保つ食生活を見直し健康を図っていきます。 美しい心身は食事が決め手です。断食・小食、自然食などであなた本来の美しい心身を取り戻すことを目標にします。
心理教育、自然療法、認知行動療法、アサーショントレーニング、食事療法を実施します。面接回数も初回から10回、3か月以内の回復を目標にします。社会生活が送れる状態を回復とします。神経症は症状が完全になくなるまでは個人差があり時間がかかりますが着実な回復を実感できます。
中学生・高校生・専門学校生・浪人生・大学生・無就労の青年・おおよそ30歳前半ぐらいの年齢の方
人間関係・コミュニケーション・自分についての問題・性格、能力、適性の問題・親の問題・勉強・進学進路・仕事・職場の問題・恋愛・性的な問題など思春期、青年期の悩み全般
対象は保護者 ※子どもとは、当室では10歳~50歳ぐらいまでを対象とします
子どもの教育、子どもの心の問題(不登校、非行、いじめ、学習上の問題、発達障害傾向、ひきこもり・未就労など)のことで悩む保護者の相談に応じ一緒に問題解決をはかっていきます。
子どもの不適応解決のために子どもを取り巻く環境に視点を置き解決を図ります。家庭では親が一番の環境になります。また子どもにとって社会は学校になります。その中心は先生や同級生との人間関係です。
もう一つ大事なことは本人の内面的な要素 (性格や能力など)になります。問題が起きたときその問題をどのように解決するのか…。不登校や引きこもりは回避の行動と言えます。自分の心身が壊れないように自分を防衛するという点では一時的には意味のある行動と言えます。しかしその状態をずっと続けていては社会に復帰することが難しくなります。
当ルームでは、子どもが社会適応できるように支援し社会復帰を図ります。
子どもにとって一番大事な環境である家族(親)を重視しますので、必要に応じて家族療法も実施します。
より深く自分を知りたい人向けの検査です。
人間の生命は肉体と精神の二つからみることができます。本来この二つは一体(心身一如)で一つの生命の二つの現れと言われています。肉体面は各種検査(血圧測定・レントゲン・MRI・ 血液検査など)で科学的・客観的に数値化・分析が可能です。しかし精神面には、そのような科学的・客観化できるものはありません。患者の発する言葉や周囲の人の言葉や診断基準の手引き、経験、行動観察での見立てになります。
心理検査は心を科学的に分析しようとする一つのアプローチです。
16歳以上はWAIS知能検査、時間は100分程度。
自分の知能や能力の傾向や特徴を知ることができます。
それ以下の年齢では田中ビネー検査、時間は60分程度です。
大人の発達障害傾向の査定に有効。
東大エゴグラム(TEGⅡ)
気づきや自己分析ができます。人との関わり方の改善に役立てることができます。検査時間は30分程度。
MAS・STAIなど
現在の不安の程度、状態・特性不安の程度を測ることができます。対人・社会不安の改善に役立てることができます。
YGテスト
性格や特性を知ることができ自己観察・自己受容を促し自己成長の機会にすることができます。30分程度。
ロールシャッハ・バウム・文章完成法・PFスタデイ
意識下に潜んでいる情動の一部を知ることにより意識化できない自分に気づき自己理解を深めることができます。
長谷川式、MMSE、MEDEの三種類の検査を実施し、多面的に認知症の検査をします。
抑うつ度テスト・ストレス度チェックリストなどもあります。