相談室(ブログ)

生命を浄化し、あらゆる心の苦しみを抜く仏法科学療法

2024.05.21

釈尊の覚知した法(仏法)と西洋科学の法の融合をはかったものが仏法科学療法です。釈尊はあらゆる病を治した医王と言われています。なぜ病が治り、あらゆる苦から解放されたのでしょうか。それは釈尊が宇宙・自然・生物・人間の森羅万象を貫く生命現象と働き・本質を貫く法を覚知され解明されたからです。釈尊は病を人間の煩悩(五つの感覚器官が感じる快楽と苦)の不調和に見出しました。

煩悩とは動物・人間が生きる上で本来的に持つ能力・働きです。その根本は快楽原則が基本になっています。一例ですが、空腹感がなければ食べることをしません。食べておいしいと感じる快感がなく、逆に不快を感じるようになれば食べなくなくなるでしょう、そして死に至るかもしれません。生きるための欲望が煩悩といえます。煩悩には明と暗があるということです。一面からすれば煩悩の調整、調和こそが健康の秘訣になります。

煩悩の偏りや対象への執着や抑制できない欲望の噴出が生命を濁らせ、その濁りが本来持っている清らかな生命の働きを阻み、濁らせた結果が病の状態であると釈尊は洞察しました。部分観に陥った修行者は、煩悩の滅失をはかり、断食、断眠、断苦等の修行を貫き、餓死した修行者もいました。餓死した修行者は解脱・涅槃(心身の苦から解放され、清らかな安らかな生命を得た)に至ったとされ渇仰されたと言います。釈尊もそうした修行を実践し、何十日も断食し瞑想していた時期があったと言われています。そして釈尊の最終的な悟りは、煩悩は断じるものではなく、明らかに見て、それを活かすことであるという内容でした。

最新の科学、特に量子力学等が後追いするかのように、釈尊の法の卓越した科学性を証明しつつあります。釈尊の法も科学も現象に即して、現象を貫く因果や性質を洞察しました。科学は、光や電磁波や物質の性質や働き(法)を発見し、人間社会に福利をもたらしました。この世界・宇宙はもともと、だれがつくったものでもなくもともと存在し、法に則り自作自演しています(ニコラテスラ・アインシュタイン、釈尊たちの覚知)。その法の一部一部を発見(悟る)したのが、諸科学といえます。釈尊は部分の発見・悟りではなく全体を覚知・発見した人なのです。

生命そのものを覚知された釈尊に、病の原因も治療法も太陽の光が闇を明るくするように、すべて明らかになりました。釈尊の覚知された法は、教えとして、八万宝蔵とも言われ、各人師によって継承されました。時代の流れの中で、教えと法は玉石混交となり、何が正知識か正法か分からくなったのも事実です。その法や知識の見分けは、実践者の人間性・人格が最終的な判断になります。なぜなら、釈尊の仏法の最終目的は人格の完成、最高の人間性の成就であり、人の振る舞いにあると断言していたからです。

釈尊の仏法は2500年の歴史の中で、付法蔵の正行者、竜樹菩薩・天親菩薩・天台大師・伝教大師・日蓮聖人をはじめとした正師・菩薩たちの生命に流れ続け、釈尊の法は現在に正しく脈打っています。

釈尊の覚知された現象の本質、生命の真実相そして人間性の真実とは何か。ここでは病に限定して説明します。病は八万四千病あるとされています。そして根本の四病を貪・瞋・痴・等分と正師たちはされています。

〇貪…ものや対象を激しく求める欲望。得ても得ても止むことなく渇すがごとく求め続ける欲望です。まるで欲望の炎に焦がされる心的状態です。依存症が依存対象を激しく、後先を考えずに一途に求め抜く心的状態もその一つです。ストーカー、ギャンブル・ゲーム依存、アルコール依存、人間関係依存、お金依存、地位・名声依存など無数の依存があります、つまり対象執着心的状態の病が代表例です。

〇瞋(じん=怒りより深く広い意味がある)…思い通りにいかない、利を損ねるなどの場合に起きる対象や他者や自分を激しく撃ち叩き憎み恨む心的働きです。殺人、戦争、あらゆる暴力、けんか、対立、不和などは、この瞋が原因です。あらゆる不幸の原因になり、地獄の世界を現出しす。「瞋るは地獄」とは天台大師の言葉です。この世で最も怖い戦慄する人間の心的状態が瞋です。

〇痴…おろかということです。ものごと、人間、自然の法、因果や道理がわからず、目先の感覚的欲望の通りに行動する心的状態です。
飛んで火に入る夏の虫」光るものを求め、先が見えず、火に入り、焼け死んでいく虫たち。このようなことは人間社会にはたくさんあります。詐欺に遭うのも愚かさ、人に騙されるのも愚かさ、好きなものを食べ過ぎたり、飲み過ぎたりして病気になるのも愚かさ、専門家に騙されるのも愚かさ、病気の多くは、正しい知識の不足、道理や因果が分からないことが原因になっています。正しい・知識や情報を身につけることが大事です。世の中、偽りの情報、利己的金儲けのための巧みな情報、偽善が満ちています。見抜くのは大変なことです。

最高に正しい知識は、宇宙、自然、生物、人間を貫く法を悟った釈尊・およびその伝道の正師のもつ知識です。この正師の見わけが難しいと思います。正師いわく「小欲知足」五感の欲・社会的欲が少なく、知識に溢れ、なをその不足感を知り学び続け精進を止めない。地位、お金は求めることをしないのでありません。お金や社会的な名声より大事なものを知っているからです。それは人間完成・人格完成なのです。人格を高め最高の喜びを享受し、それをそのまま他者に教え導いていくことが最高の生き方だと知っているからです。

独身で清廉潔白の香りに満ちた人です。結婚すると家族、社会のしがらみが悟り(正知)のしがらみになることを知っていたからです。近年では、生涯独身を貫いたニコラテスラが同様なことを述べていす。テスラは言いました。「私は物理学者ではなく詩人です」と。また「真理は言葉であり、光であり、電気であり、波であり、周波数である」と。
釈尊とその弟子たち、竜樹・天親とその弟子たち、天台大師とその弟子たち、伝教大使、日蓮聖人は正知識の人といえます。

その他、自然や物理、人間、社会の真理を究め、仏法の一部(森羅万象・自然の働きの一部)を悟ったとされる、アインシュタイン、ニコラ・テスラ、ニーチェ、ユング、トルストイ、ニュートン、ガリレオ、レオナルドダビィンチ、ゲーテ、鳩摩羅什、老子、孔子、アリストテレス、プラトン、ソクラテス等の哲人、科学者、詩人、芸術家、文学者も正知識の人と言えます。正しい知識の人は、真理の発見を自らの利益とせず公益にする人で、人々の人間性の向上に貢献し、人々を幸福に導く手助けをしている人のことです。利己主義者ではなく、利他主義に徹していた人です。

〇等分とは、貪・瞋・痴がひとつしく等分にあるということです。例えば、一方的に好意を寄せ、寝ても覚めてもその人のことを思い続けているのに、会っても振り向いてもくれない。結果として相手に対する瞋りで心は一杯になり、後先のことも考えず、相手を殺すというストカー殺人によく見られる心的状態です。ギャンブル依存で、会社の金を使い込んで、会社を首になる人、政治家が賄賂を受け取り、議員の職を失うことなど、多くの社会的事件には、これらの欲望の強さが裏に隠れています。

つまり人間の煩悩が行為(身体的行動、口での言動、心の中で思う、考える)につながり、苦しみをもたらす。その集積が潜在意識に記憶化され、今の意識を支配し、その行為を繰り返させてしまう。結果として苦しみの心的状態から抜け出せない境涯になってしまうと仏法科学は分析します。

その心的状態の転換を教えているのが、仏法科学療法です。
 当室のカウンセラーは何か特定の宗教団体に所属しているわけではありません。ただ哲学や思想や宗教、諸科学、特に東洋哲学・仏教の法(科学)的側面を半世紀近く研究してきたものを時代即応の形で応用展開したものが仏法科学療法です。
 その一部を説明します。東洋哲学・仏法専門用語を使用しているため難解になっていると思いますが、ご了承ください。

◎「ほどよさの感覚…四大の調和…リズム」の修得について…病は心身のアンバランス、不調和状態である
 
〇病の起きる因縁・原因は心身の偏り、四大の不調和にある…仏教医学(天台大師)の考察ー
1 四大不順…自然・環境・自然の相互影響で起きる心身の不調和を五行説の「地・水・火・風・」の四大の考察。
 地(大地は草木を生みだす働き)・水(垢穢を浄める働き)・火(焼き照らす、すべてを照らす働き)・風(塵埃を払う、つまりあらゆる困難を乗り越え、適応していく働き)
2 飲食不節…段食(食べ物の飲食)、触食(スキンシップ)、思食(意志力、希望)、識食(分別、判断力)の不調和
3 座禅不調…生活リズムの狂い、
4 鬼神便りを得る…細菌、ウイルスなどのもたらす疾患
5 魔の所為…五欲(人間の五つの感覚器官で感じる快楽感情とその欲望)(煩悩)の偏り、執着、恐怖、不安などの強い刺激が潜在意識まで侵入し、今を支配し病をもたらす
6 業(過去の行為の集積、善・悪)起こるが故に病になる、生命の因果律と記憶、善悪の行為のもたらす病

〇身体と心の調和の思想…心と体の相関性…色心不二(色即是空) 色は肉体的側面、空は心。相互影響で存在  

〇環境と心身の調和の思想 … 心土不二(依正不二)の思想 「正報・自分は体、依法・環境は影」
 ⇒置かれた精神状態・境涯によって見方が変る、自分の境涯を高めれば環境も変わって見える。

〇自然、万物の本来的リズム、波動、周波数に合わせ生命本来の調和を取り戻す法
  宇宙の賛歌、生命の賛歌の調べ、最高の詩・言葉のリズム  

〇生命の九識論…生命科学の理論(竜樹・天親菩薩の生命理論…空や中観哲学)(天台大師の一念三千理論)と量子力学、生物学の融合
 ●七識⇒深層世界としての末那識…我見・我癡・我愛・我慢…生き抜く本来的な力・本能・脳幹…自己中心に働く心が苦をもたらす
 ●八識⇒業の貯蔵庫としての深層の阿頼耶識…今は過去の行為・記憶・感覚の流れ が今を支配する、意識できない。サイン化
 ⇒今を未来の原因にする生き方…善の振る舞い、徳を積む
  今の苦は徳のなさや悪業の結果、五欲に支配された煩悩の偏り、執着、部分観に支配された生き方の結果
 ⇒本来のバランス・調和に戻す、生命の全体像に迫る生き方⇒心の浄化、素直さ、信じる力で可能になる
 ●九識⇒根本浄識としての思議・覚知できない言語道断(言葉で表現できない)の世界の妙なる調べ・波長・法。無限の宝、無量  の智慧と力。この法は、生死を超えた無始無終の因果の法。宇宙最高の宝の集まりがすべての人間、自然、宇宙に内在している

〇意識を磨き高める菩薩の行為(ブッタ・釈尊の精進行と誓願の生き方によって智慧、生命力を得、徳を積み、不壊の境涯に至る。菩薩とは自分も他者も育み活かす慈悲の行為をする人。
一切の衆生を救うという誓い。自他を高めるために、この世界のあらゆることを学び、知り尽くすという誓い。自らの無数の欲望を明らかに見て、制御していき悪に染まらいよう自戒の誓い。最高の人間、人格者になり、その人格の光で自分や他者を照らし潤していくるという誓い。この四つの誓いを持って菩薩の行為を行い、自ら菩薩の境涯を得る常の精進の行い。

〇その菩薩の行為の結果として得られる生命状態・境涯 …絶対的幸福境涯…いかなる環境にも適応する力と智慧と慈悲の力を自然や宇宙と共に呼吸し律動して生きる。※六識、六器官の清浄化…眼・耳・舌・鼻・身体・意識が磨かれ、真実を見極める感覚・意識力の修得による喜びの生命活動になっていく。

マインドフルネスとマインドフルネス心身調和法の違いを教えてください。うつを10年近く患っています。マインドフルネスでの改善を希望しています(32歳・男性)

2024.05.18

マインドフルネスはアメリカ発祥です。1990年アメリカのジョン・カバットジン氏の著書が日本で翻訳されたもの「生命力がよみがえる瞑想健康法ーこころとからだのリフレッシュ」から始まっています。その後、カバットジン氏は幾多の実践を得て15年後に「マインドフルネスストレス低減法」と改定されたものが本となり、日本に広まりました。同時にアメリカでも、ジョン・カバットジン氏の実践にヒントを得た精神医療関係・心理学者たちの実践によって展開応用されたものが、マインドフルネス認知療法です。前ブログでもマインドフルネスについて説明していますので、ご覧になってみてください。

日本に紹介されたマインドフルネスについて簡単に説明します。
仏教者、鎌倉時代の道元(比叡山で天台宗の妙法蓮華経を中心に修行、その後中国にわたり、禅を修行、日本に戻り自身の悟りを「正法眼蔵」として完成、亡くなる前は法華経如来神力品の一部と妙法蓮華経を読誦、書写したと言われている)の禅をカバットジン氏が日本で修業され、禅の瞑想にヒントを得て独自に開発されたのが、マインドフルネスです。つまり道元の教えの現代的展開です。当初は「苦痛から解放」が目的でしたが、徐々にあらゆる精神疾患にも適用されるようになりました。そして、効果が証明されています。鬱に有効な認知行動療法で治癒できない、遷延化(長引いた)された鬱に有効とも言われています。

〇具体的な実践法
・瞑想とは、今の瞬間を評価せず、意識を目的に集中し、その心をありのままに体験すること
・呼吸瞑想
・ボディスキャン 
・ヨガ瞑想

※カバットジン氏の瞑想では、自動操作状態の意識から、今に意識を集中して評価せずに生きるという方法です。
体得は、もちろん仏教の禅の修行が求められ、自己本来への絶対的な信と忍耐が必要です。だから修業なのです。カバットジン氏は、今なを上記3つの修行はされていると聞いています。ノウハウものでは、けがをして、何も得られず終わるからです。つまりヨガ瞑想とは日々更新する生命活動を最高なものに合わせて生きるという修業なのです。

〇マインドフルネス認知療法
今の瞬間の意識、認知を過去からの流れから、今現在の新しものとしてとらえる認知に変えていく方法です。やはり、体得には修行が求められます。
なぜなら、マインドフルネス自体、カバットジン氏が禅の修行から得たものですから、当然同じ道を歩むことが体得には求められます。楽をして得られるものはありません。苦を受け入れ、その解放には、かなりの修業が必要になるからです。
 
最後に当室独自のマインドフルネス心身調和法の説明です。
〇マインドフルネス心身調和法  ―瞬間の生命を最高に発現させるためにー
前回のブログに説明したものは省略します。

〇マインドフルネス心身調和法で心身は蘇る     
―生命は今の瞬間にしかない、その瞬間を最高の自分とともに生きるー
マインドフルネス心身調和法は、最新科学、生物学、量子力学の見解にブッタ・釈尊の法を加味したものです。マインドフルネス、認知行動療法などを包含した円融円満なもので、生命科学を基本にしています。

※ヨガの真意を実践で体得することが主眼です。体の部分と全体のつながりの実感、表層意識が深い深遠な神秘な潜在意識とつながっていることの実感体得。インドのダルマ大師は洞窟の壁に向かって、9年間、禅定三昧(ヨガ瞑想)され、悟りを得たと言われています。しかし、当室の瞑想は、山林や洞窟にこもってするものではなく、日々の生活の中で実践するものです。それがマインドフルネス心身調和法の特徴です。

特別講座4 マインドフルネス心身 調和法で心は蘇る 

2024.04.04

特別講座 東洋哲学と量子力学の接点
講座4 マインドフルネス心身調和法で心は蘇る 
   今の瞬間に意識を本来の自分に調和させることで心の浄化が進む

①30年前アメリカのジョン・カバットジン氏が考案されたマインドフルネスの原点
 ・仏教の六波羅蜜(波羅蜜とは悟り)の一つ禅波羅蜜をカバットジン氏が独自に応用展開されたもの
 ・カバットジン氏が修行された道元の禅と瞑想について
 ・禅にヒントを得たカバットジン氏のマインドフルネスは西洋的分析知と東洋の直観智の融合の成果

②マインドフルネス心身調和法…カバットジン氏の瞑想を一歩深めたシランの室独自の観心瞑想
 ・呼吸瞑想の目的と実践
 ・身体観察瞑想の目的と実践 
 ・自然観察瞑想の目的と実践
 ・詩読誦観心とは…意識を最高の周波数に合わせることで平穏が心の底からわきあがる
   ー心の浄化で苦から解放され安心立命の意識化が始まるー

③適応とは何か
 ・生命活動は細胞の活動。人間は約、60兆の細胞で生きている生物。
 ・細胞は、代謝、増殖し環境適応している。適者生存の闘いをしている。
 ・神経過敏、過剰適応とストレスの関係…不安・適応障害と快適指向、過保護社会の関係
 ・適応も過剰適応も過去の経験と記憶から生じている
 ・人のもつ優れた恒常性や免疫機能にいて
 ・ストレスコーピングは、今を未来に向けて生きることの別名

④五つの感覚(眼識、耳識、舌識、鼻識、身識)と意識の六識で心身の内外を識る
 ・意識とは何か。意識を構成する感覚感受(気分、感情)と思考(言葉)
  ・痛みや苦しみを緩和する方法
 ・惰性的生、自動操作的行動から、今の瞬間に意識を集中させる方法について
 ・感覚や言葉という過去の記憶の反応を対処に変える。
 ・対処とは過去の知識を基にして思考と想像で新しく生み出すその場に適した対応力、つまり智慧のこと 
 ・部分と全体のつながり、健康な部分の気づき、生きていることの有り難さの実感
 
⑤ストレスを未然に感知する方法と病気の…ほどよさの感覚の獲得について
 ・身体の調和
 ・心の調和
 ・環境と心身の調和     
 ・万物の本来的リズムに合わせる方法としての名詩読誦瞑想。その音律で意識を磨くことで
  心の濁りがもたらした苦の波動が、心の浄化作用によって喜びの波動に変っていく。

〇受講講座は選択制です。   
  家族、夫婦、親子、知人同士、一人受講も可。最大4名まで。
〇受講料  中高生2000円 大人3500円 
〇各講座時間 50分 一日2講座まで申し込みできます
〇受講の申し込み方法…直接電話で予約されるか、予約コーナーから行ってください。

講座3 死を見つめることで、深い人生が始まる…量子力学と東洋哲学の接点から

2024.03.26

2024年 テーマ「崩れない幸せ郷を求めて」―量子力学と東洋哲学の接点―
講座3(上・下) 死を見つめることで、深い人生が始まる 
 
① 人間は死んだらどうなるのか。死後の世界は存在するのか。
・「今まで死んだ人間は一人もいない。この宇宙には始めもなく終わりもない」
  というニコラ・テスラの言葉の意味(20世紀の物理学者…イーロン、マスク氏など多くの人に影響を与えている)
・臨死体験者が語る「かい間見た死後の世界」
・断見(死んだらすべてなくなるという考え)、常見(死後魂が輪廻するという考え)について
  
② 死後の世界を2000年前に考察していた仏教の唯識哲学
・四有説… 生有(生まれた瞬間)⇒本有(現実に生きている瞬間瞬間)⇒死有(死ぬ瞬間)⇒中有(死後、次の生までの期間) 
・記憶の貯蔵庫としての無意識世界のアラヤ識、そこに貯蔵された業が次の生を決定するという思想
・次の生はどんな生命体になるのか…今世の生きざま、業の集合が連続するという思想
   
③ なぜ生まれながら差別があるのか…天台智顗(ちぎ・6世紀、仏法理論を完成)の哲学について。
・天台智顗の生命理論…衆生世間(私たちの基本の生命境涯)、五陰世間(認知・行動・感情などの習慣化したものごとのとらえ方、反応の仕方、意識・無意識にわたる)、国土世間(住む環境の違い)という個の差別相や状態像。環境は主体の影。
・すべては自らの業の結果であり、自分という業因がもたらしたものとする哲学

④ 死を見つめ、死と向き合うことで生き方が変り、本当の深い人生になる
・生命は今の連続 瞬間は永遠  永久に今の奥底の生命が続く
・この宇宙は、はじめもなければ終わりもない、エネルギーが変化しただけというニコラ・テスラの哲学

⑤ 唯識と天台智顗の九識論 
・六識(眼・耳・舌・鼻・身体・意識)と無意識…七識⇒マナ識(自己愛、自我執着の世界)、八識⇒阿頼耶識(行為の貯蔵庫の世界)、
  九識⇒根本浄識(自己と宇宙につながり万物を生成する不可思議な因果律の世界) 
・仏法哲学は生き方を教え、人生を最高なものにする

⑥ 今を価値的に生きる
・比較相対を超えた生き方…心の調和、バランスをはかる生き方
・価値的生き方…財、地位、学歴、名声、健康、才能を超えた心を高める生き方。逆境を乗り越えるレジリエンスの習得 
・心の内面に財を積む生き方こそ本当の自己実現であり、その心の財の蓄積・善業が来世のよき生につながるという仏法哲学
・自己を向上させ、他者を守り、慈しみ、正しい生き方の中に心の安定が訪れ「崩れない幸せ郷」に至る

〇受講講座は選択制です。   
  家族、夫婦、親子、知人同士、一人受講も可。最大4名まで。
〇受講料  中高生2000円 大人3500円 
〇各講座時間 50分 一日2講座まで申し込みできます
 
〇受講の申し込み方法…直接電話で予約されるか、予約コーナーから行ってください。

量子力学と東洋哲学の接点―講座2「人は九つの世界を巡り安定しない。真の安定は心身の調和にあり、幸せもそこに宿る」 

2024.03.21

2024年 講座テーマ「崩れない幸せ郷を求めて」―量子力学と東洋哲学の接点― 
               講師 芝蘭の室 松岡敏勝
講座2 わたしたちは九つの心の世界を巡り安定しない 
― その九つの世界は潜在下に存在し、今の瞬間はその一つの世界が顕在しているー
  
①の世界…苦しみ・地獄の世界―地下の牢獄(ナラカ)―
・生きていることが苦しい、何も見ても不幸、どうにもならないうめき声。生命力の枯渇。
・怒りがもたらす破壊の働き…自傷や他傷、殺人や戦争の原因
・焼けつくような苦しみ、求めても得られない苦しみ。強いものに巻かれる苦しみ
・苦の波長…本来の波長が失われ、逆流し、混乱し生命は限りなく疲弊し生のエネルギーを奪う
・苦の軽減法…信頼できる人に会う、話す。偉人の話に接する(読書)。自分の気持ちを書き出す。
・苦を抜く…安心できる人のそばにいると苦は軽くなっていく。苦に寄り添ってくれる人の存在が必要。

②の世界…「〇〇したい、○○がほしい」 充たされない欲望の世界-餓鬼の世界―
・欲望の過剰やとらわれ、執着に心がつながれ、不自由になり苦を感じる。
・ギャンブル依存などあらゆる依存は欲望の執着がもたらしている
・飢餓的欲望の波長…一時的に速度を増し、竜巻のように自己破壊を伴う
・欲望の執着を明らかにて欲望を昇華する。ほどよさの感覚を身につける。欲望を人間性の向上、願望の実現に結びつける。

3の世界…先を見ず目先で行動する愚かさの世界…畜生の世界
・生きるための本能、食べる、生殖活動、自分を安全に守る働き。
・弱肉強食の世界、自分の中に規範がない。
・後先を考えない本能に支配されて行動する愚かさ。
・波長は、どんよりして遅々として進む。けだるい感じ。以上の三つの世界を三毒という

④の世界…他者と比較し、常に他者に勝ろうとし、心が休まらず安定しない修羅の世界
・他人と比べ、自分が優れ、他人が劣っていると思う心。
・自分は素晴らしいと思う自己像を持ち、その自己像を壊さないためにエネルギーを費やす。
 外面は善い人…仁・義・礼・知の振る舞いで本心を隠し偽り、人に諂う。素直でない。
 内面と外面が異なる。偽りの自分を守り、保つためにエネルギーをつかう。心は安定しない。
・人に勝つことから、自分に勝つことへ方向性を変えることで善の方向に活かす。

⑤の世界…平穏な境地、人間らしい境涯…自分に勝つ生き方の第一歩…人間の世界
・正しい人生の軌道を歩むことによって心が安定してくる、内面化された規範に生きる。人らしさを保つには努力が必要になる、人間を超えたものに畏敬の念を持ち、尊敬することで自分を豊かにする。「三帰五戒…人間らしい生き方」は人に生れると唯識哲学は教える。
・欲望のコントロール、抑制する努力、倫理や道徳を守る。教育によって、人は人になる。教育が大事になる。

⑥の世界…欲望が充足された喜びの世界…天の世界
・人々は天を仰ぎ、敬い、憧れた。 自分に打ち勝つ先に得られる喜びの世界。
・欲望世界・色界・無色界…三界無安、火宅のごとし。五衰を受ける。

⑦の世界 反省、内省的自我…諸行無常を探究。存在の有無、真理を追究し自分を高める世界
 一切のもの、一切の生物、人、社会に学び、人間完成を目指す心。見えないが確かに存在する心を見る。空や縁起を学ぶ。

⑧の世界…「空」を悟る境涯。諸法は無我と悟る。色即是空を悟る世界。アインシュタイン、ニコラテスラ、ニュートン、アリストテレス、ゲーテ
 諸菩薩などの覚りの世界。

⑨の世界…他者を守り、支え、育む慈悲・愛の心に満ちた世界。自然や宇宙の根本法則、慈悲の周波数に自分の周波数を重ね合わせるようにして生きる。…菩薩の世界
その慈悲の周波数に生き続けるとき、あらゆる生命、人間は本来の調和を奏で最高の自分を発揮し充実し安定する。真の幸せ郷に至る。

〇受講講座は選択制です。   
  家族、夫婦、親子、知人同士、一人受講も可。最大4名まで。
〇受講料  中高生2000円 大人3500円 
〇各講座時間 50分 一日2講座まで申し込みできます
 
〇受講の申し込み方法…直接電話で予約されるか、予約コーナーから行ってください。

「崩れない幸せ郷を求めて」 講座1自分を正しく知ることが幸せの第一歩       

2024.03.18

2024年 講座テーマ「崩れない幸せ郷を求めて」10講座―量子力学と東洋哲学の接点― 
              講師 芝蘭の室 松岡敏勝

講座1 自分を正しく知ることが幸せの第一歩       
① 私たちが意識できる世界は1%以下 無意識活動が99%以上の心身の活動   
・身体は細胞の集まり。1㎜以下の受精卵が分裂し数10兆個の細胞になった私たち。
・身体の不思議…消化器系、循環器系など体のすべての機能。
・身体の極微は素粒子で振動している、皮膚は呼吸しバイオフォトンを放っている。
・身体の恒常性について…免疫、自然治癒力
・身体は調和であり、リズムであり、日々更新し、すべてつながっている。
・自分の身体の働きに感謝の心が湧くとき、幸せを感じることが出来る。

②心はどこにあるのか
・意識とは何か、五感覚と意識について
・脳と心の関係。神経とは心の通り道という意味。
・意識と潜在意識の関係  潜在意識は記憶の貯蔵庫、 夢、眠り、多重人格現象、トラウマ
・記憶と脳、 記憶には意味記憶、エピソード記憶、手続き記憶、プライミング記憶などがある
・身体も記憶する

③私たちの生命は身体と心が相互関係にある
・身体の病が心の落ち込みにつながる、心の病が身体不調につながる
・認知、感情、生理、行動というつながりを活かす認知行動療法。
・不登校の頭痛、腹痛  身体表現性障害など
・心身が深いものにつながっていることを想像することで幸せを感じることができる

④痛み、苦しみ…反応から対処へ…マインドフルネスの心を活かす
・痛みや苦しみは不調和のサイン、そのサインを読み取ることが健康への第一歩になる  
・痛みや苦しみを苦悩にしない。痛みは想像の産物
・痛みを受け入れることについて。

⑤心身を支えている見えない不思議な働きに、心の波を合わせて生きるとき喜びを感じる
・今を惰性にしない、今を無意識の自動操作状態にしない
・今の瞬間を意識して集中する。今を丁寧に誠実に生きることで未来を拓くことができる

―想像力は知識より大事である。知識には限界があるが、想像力は無限である―アインシュタイン

〇受講講座は選択制です。   
  家族、夫婦、親子、知人同士、一人受講も可。最大4名まで。
〇受講料  中高生2000円 大人3500円 
〇各講座時間 50分 一日2講座まで申し込みできます
 
〇受講の申し込み方法…直接電話で予約されるか、予約コーナーから行ってください。

2024年 特別講座「崩れない幸せ郷を求めて」10講座 ―量子力学と東洋哲学の接点― 

2024.03.09

2024年 講座テーマ「崩れない幸せ郷を求めて」10講座―量子力学と東洋哲学の接点― 
        講師 芝蘭の室長 松岡敏勝

〇対象 中高生から大人まで        
〇受講講座は選択制です。   
  家族、夫婦、親子、知人同士、一人受講も可。最大4名まで。
〇受講料  中高生2000円 大人3500円 
〇各講座時間 50分 一日2講座まで申し込みできます

講座1 自分の心身を正しく知ることが幸せの第一歩       
・私たちが意識できる世界は1%以下 無意識活動が99%以上の心身の活動   
・心はどこにあるのか、意識とは何か。五感覚と意識の関係
・意識と無意識の関係。意識とは記憶なのか。
・私たちの生命は、体と心が関係しつながっている。認知行動療法の心。
・痛み、苦しみは不調和のサイン。痛みや苦しみに学ぶマインドフルネスの核心。

講座2 わたしたちは、九つの世界を巡り安定できない 
・なぜ幸せは長続きしないのか、五つの感覚と意識が求める結果を知ること
・怒り、渇愛的欲望、自己執着愛、快を求める心、人より優れたい欲求…その過剰と偏りが苦を招く
・不安定から安定の道…それは中庸的生き方、心の調和を保った程よい感覚の修得にある

講座3 私たちは必ず死ぬ存在…死を見つめることで本当の人生が始まる
・「これまで存在した人間で死んだ人はいない」と言ったニコラ・テスラの言葉の真意は
・臨死体験者が語る「かい間見た死後の世界」
・死後の生命を2000年前に考察。行為の貯蔵庫としてのアラヤ識を発見した唯識哲学
・死後、次の生はどんな生命体になるのか…今の我が連続するというエネルギー不変の法則
・比較相対を超えた価値的生き方…探求…財、地位、学歴、名声、健康、才能を超えた生き方
・心に財を積む生き方、人を慈しみ、守り、愛する生き方。自己実現の道、逆境を乗り越えるレジリエンス力 
・自己を向上させ、他者を守り、慈しむ生き方に真の安定がもたらされる

講座4ストレス低減法・メンタルヘルスの維持をはかるマインドフルネス           
・30年前アメリカのジョン・カバットジン氏が考案されたマインドフルネスの原点を解説
・痛みや苦しみを緩和し、感覚や意識の反応から、対処に変えていく方法
・惰性的意識、自動操作的意識を乗り越え、今の瞬間に集中して生きる方法について
・呼吸瞑想、身体観察で自分の潜在意識の根源につながるとは
・ストレスとは何か、神経過敏、過剰適応について
・人のもつ優れた恒常性や免疫について
・ストレスを未然に感知する方法と予防について
・ストレスコーピング(対処法)について

講座5 人間関係力を身につける…さわやかな自己表現―アサーション力の習得
・人間理解を深める、自分を知る、相手を知る、主観と客観、メタ認知の力を身につける
・自分の感情・精神状態によって相手の見方は変る、相手を知り心の波長を合わせる方法
・コミュニケーション力を身につける…自他尊重の表現力の修得、言葉の表現、非言語的表現を磨く
・自分と環境は深い次元でつながっている。自分の表現が相手を変える鏡の法則。

講座6 量子力学と東洋哲学の接点
・心の周波数には種類がある。私たちの意識はその周波数の感知に過ぎない
・私たちの細胞はバイオフォトンを出している。意識、感情とバイオフォトンの関係
・時間とは何か、死とは何か、生命の源は何なのか
・「宇宙には初めもなければ終わりもない」天才物理科学者ニコラ・テスラの言葉と
 「生命は無死無終」と悟ったブッタとの共通性
・生命や宇宙を存在させている見えない力の正体をニコラ・テスラやアインシュタインやブッタは
 どのようにとらえていたのか
  
講座7 アンガーマネジメント…怒りのコントロール法            
・人間の感情の中で一番厄介で制御することが難しい怒りの正体と原因の考察
・怒りやすい性格、精神状態を変えるには考え方、受け止め方、メタ認知力、柔軟思考の修得
・怒りに対する具体的、根本的対処や改善法について
・怒りが苦しみを招き、怒りの反復が地獄につながることについて

講座8 認知行動療法・森田療法・マインドフルネスの基本について   
・認知行動療法とは何か、どんな精神症状に有効か。その使い方の基本について
・認知行動療法と森田療法の共通性と活用のしかたについて
・森田療法の神経症に対する有効性について
・森田療法とマインドフルネスの接点について

講座9 うつの改善法
・うつとは何か、その主症状についての理解、気分の落ち込み、反芻思考、否定的思考や感情
 無価値観、希死念慮、意欲の低下など、その対処法について
・うつに有効な認知行動療法、マインドフルネスについての概要
・重篤な鬱に10年間近く苦しみ、完全回復した妻の試行錯誤法とは

講座10 不安症、恐怖症、トラウマ、複雑性PTSDの改善法
・対人不安、強迫観念やパニック障害の乗り越え方
・トラウマからの解放などの基本について
・複雑性PTSDの理解と対処法

※申し込みは、電話080-2697-0964(臨床心理シランの室・予約専用)で行ってください。
「予約日時・対象者・講座番号」を告げてください。

不登校の処方1 私たちはどう生きればよいのか 本当の自分を生きる力を身につける

2024.03.02

不登校生徒はつぶやく

わたしたちは、この不安に満ちた 混沌(こんとん)とした世の中を
どのように生きればよいのか
学校の勉強は生きる力になるのか
何をに身つければよいのか 
何を頼りにすればよいのか
生き抜く力 生きるための知恵
自分を知りたい
本当の自分とは何なのか…
知りたい… 

 第一章 本当の自分を生きるために
 多くの人は、人の目に生き、人の評価に振り回され、親や先生、周囲の大人や社会で作られた自分を生きています。人は、環境に作られ、環境に合わせ、いつしか環境に依存し、本来の自分を生きることが難しくなります。
 
 私たちは、本当の自分を生きることが難しいため、深い人生を生きることが出来ず、充実を感じることも少なくなります。その心の虚しさを埋めるように、私たちは、五感覚器官(目・耳・鼻・舌・身)で感じる世界が与えてくれる束の間の安らぎに身をゆだね、本来の自分から遠ざかりながら生きるようになっていきます。
 
 その結果、私たちは、いしつか苦しみの多い人生を生きることになっています。本当の自分の心の叫びが苦しみというメッセージとなり、身心の病という結果を受けることも少なくありません。
 
 自分らしく、本当の自分を生きるにはどうすればよいのでしょうか。
本来の自分を知ることです。この地球で自分は唯一無二の存在で、誰にも替われない個性を持った存在であることを知ることです。それが本当の自己肯定意識なのです。
  
 この地球のどこを探しても、自分という個性をもった存在はいません。自分の顔を持った存在は、地球のどこを探して自分しかいないのです。同じように、自分の身体、自分の性格、自分の能力も、自分だけのものであり、どこにもないのです。
 自分という個性は他に存在しません。ですから他人の個性と比べることはできません。この地球上で自分は誰にも劣っていません。他との比較を超えた独自の存在なのです。
 
「見るもよし 見ざるもよし されど我は咲くり」と作家の武者小路実篤は詠いました。

 自分は自分でいいのです。誰が見ていなくても、自分らしく自分を生きればよいのです。本来の自分を知れば、人の目、人の評価も怖くなくなります。のびのびと、堂々と自分を生きることが出来るようになります。このように本来の自分を信じて生きることが自己肯定力なのです。 
 まずそのことを学び、そのことを身につけることが一番大事になります。

 

見えない心を大事にする人より 

不登校をつくる現代社会 スマホや便利社会が傷つきやさを育てる

2024.03.01

ある不登校児はつぶやく

日曜日の夜 明日から学校と思うと気分が悪くなった
月曜日の朝になると お腹が痛くなり吐き気がした
それから学校に行けなくなった

今は、学校と聞くだけで 気が重くなる 胸がどきどきする
担任の先生が家に来た 学校を背負って 
緊張する 会いたくない 部屋に閉じこもった 今はそっとしていてほしい

学校 行かなくてはと思うけど 脚が動かない
私は弱い だめな人間なのか…

また別の不登校児はつぶやく

学校はがまんしなくてはいけないことが多い
勉強、クラスの人間関係、先生…
学校に行くと傷つくことが多い
学校はストレスがたまる
朝起きるのも辛い
6時間も教室の椅子に座るのは耐えられない

さらに別の不登校児はつぶやく

家はいい いつでも寝ころんでいられる
人に気を遣うこともない
スマホ、ゲーム、ユーチューブは 
ストレス解消になる 気持ちが落ち着く…
嫌なことも忘れられる

 不登校児の心理と大人の引きこもり、適応障害などの心の不調者には共通点があります。私たち人間は、環境の中で生を営んでいます。環境と自分は相互に影響し合い、持ちつ持たれつの相互関係で保たれています。私たちが、今どんな環境に生きているのかを知ることで、心の不調を健康に調律することができるようになります。不登校の心理は、大人の心の不調者の心理と同じといってもよいと思います。同じ社会環境に生きていれば当然と言えば当然なのですが…。

 最近の調査によると、精神疾患者は419万人、ひきこもり者は146万人、不登校者は年々増加し小中で約30万人(令和5年度調査)、小中発達障害8,8%(令和4年文科省調査)。少子化にもかかわらず、若者の精神疾患者は増え、引きこもりは増加、不登校も増加の一途をたどっています。一体、何が原因なのでしょうか。

 健全な社会は、心の不調者を出さない予防に力を入れた、健康社会を目指すものです。政治家は、口を開けば「経済、経済」そして「福祉」です。あたかも経済が豊かになり、お金があれば、心の病も解消でき、健康な社会が到来するような口調です。このような政治家や専門家に、疑いを持つこともなく従う国民が、心の病を増産させている一因と思います。
 
 二つ目の原因は軽薄、表面的なもうけ主義に偏った無責任な情報の氾濫です。そうした情報は何の規制もなく一方的に流布されます。受け取る側が、よほど賢く見極めなければ情報に翻弄されます。情報の真偽が分からず刺激的な情報に踊らされ、洗脳されています。視・聴覚優位な生き方にさせられ、気付かないうちに想像力や思考力は低下していきます。
 
 なかんずく、テレビやスマホは人間の最も弱点ともいえる視覚に訴え、巧みに人間を操作します。人間は視覚情報に本能的に弱く敏感に反応しますから思考が麻痺する部分があります。怖いのは、操作されていることすら感じないことです。情報を受動的に受信することに慣れ、疑うことをやめることは、思考の死につながります。それに気づいていないことが一番の問題なのです。

 スマホ・ユーチューブから繰りだされる視覚情報の洪水は、感覚過敏をもたらし、強いストレス源になっていることに気づいていません。それらの氾濫情報は私たちの感覚受容力をはるかに超え、強いストレス状態に置かれていることを私たちは意識できていません。なぜ、すぐイライラするのか、不満になるのか、傷つくのかわかっていません。まさかスマホ・パソコン・テレビなどの過剰な視覚聴覚情報の摂取に原因があるとは思いもよらないと思います。 

 三つ目は快楽・刹那主義、便利こそ豊かさという欲望の偏向や錯覚です。気持ちよさを求めれば求めるほど、不快に耐えられなくなります。便利さに慣れればなれるほど、不便に対して不満を感じるようになります。便利さが普通になると、この世の自然の現象や生きていることの「有りがたさ」が分からなくなり、心身の秩序を知らず知らずに失い、心の不調の原因を作ることになります。便利さは、当たり前感覚を強め、少しの不便に出会うとイライラしたり、不満を感じたり、怒ったりして、心の状態を悪くしていきます。
 
 便利さや物質的豊かさの過度の追究は、恐ろしいことに自然の加工や破壊をもたらし、病める地球を作り出しています。自然や地球秩序の破壊は、地上に住む生物、人間の心身の秩序の破壊を伴います。なぜなら人間も自然の一部だからです。地球自然との絶妙な調和、秩序の中で人間も、その恩恵を受けて生きているからです。自然や地球や宇宙の恩恵さえ感じない人間の当たり前と思う心が、人間の不幸の源泉かもしれません。 

 依存心の強さが専門家を信じさせ、確かめることもしない愚かさが、心の不調者を増加させている最大の原因ではないでしょうか。真実に対する無知は不幸の原因です。賢くならなければだまされていることすら気づかず、いつしか不幸に沈むことになります。私たち一人一人が賢くなることこそが重要です。ギリシヤの哲学者ソクラテスの「無知の知…正しいことを何も知っていないということを知りなさい」「汝自身を知れ…本当のあなたの素晴らしさを知れ」という言葉が、私の心の中にこだまします。

見えない心の探求者より

不登校を助長する学校 同質集団が異質を排除し神経過敏や過剰適応を産み出していることに気づいていない

2024.02.29

不登校児はつぶやく
学校には行かなくてはいけない…
でも、なぜか学校に行けない
理由は… わからない
人目が気になる…
学校は耐えられそうにない…
みんなと同じようにしないと変に思われる…

子どもにとって学校とは学級を意味しています。家庭以外で自分が存在する場所です。その学級は日本人の行動様式の基本である、かつての「ムラ」意識が今も支配しています。
「ムラ」は個や自律を認めません。「ムラ」は集団規範を守る人、集団規律に従う人で成り立ちます。集団は他律が成員を支配します。

 学級のルールは「みんなの目」です。「みんな同じように」「みんながやっている」などが規範になります。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という集団論理が生まれます。正しいかどうかは二の次です。集団の正しさとは集団の掟のことであり、集団に存在する暗黙の規範のことです。みんな平等という表面的な平等主義が学校を支配しています。本当の平等主義は、違いや異質という個を認めたうえで成り立ち、人間の尊厳性に基づく理念です。しかし日本のどこの組織集団にも、そんなものは存在していないといってよいでしょう。2000年以上前から続いている日本の行動様式の一つだからです。

 中学校が荒れていた頃、小学校も学級崩壊などが起こり、多くの学級は無秩序状態を経験しました。鎮静化のため、学校では管理体制が強化されました。荒れた中学校の矢面に立ったのが強面(こわもて)の体育会系教師で、暴れる生徒を取り押さえる力が求められました。
 暴れていた生徒の大半は、低学力生徒か家庭崩壊傾向、愛情不足傾向の生徒たちでした。当時は「落ちこぼれ」と言われたりしました。かつて私が関わった生徒の中には算数の九九もできない非行グループの番長もいました。

 彼らは、今風で言えば「知的障害傾向者」であり、「ADHD・ASD」傾向者と言われるでしょう。当時の学級は、そんな子どもが学級に混じり、学級自体の均質化・秩序化を妨げ、デコボコ状態を醸し出していました。今のように学級で緊張したり、人目を意識したりすることが少なく、失敗や異質を受け入れる容量が学級にはあったのです。

 二度と荒れた学校にさせてはいけないと、学校の管理体制は強化され、秩序を乱す異質の存在は学校から排除されるようになりました。その頃、特別支援教育も学校に導入されます。かつて暴れていた低学力の子どもは、教室から影を潜めます。管理は強化され、教室は同質化された子どもだけが残りました。

 異質の混在は、同質化の防波堤になっていました。しかし、それが減少していく中で、異質的存在は学級に居づらくなります。みんなと違う、普通でない子どもは、どこに行ってしまったのでしょうか…あるいは家で生活するようになったのでしょうか…

 集団が作る同質性は、異質性をますます排除していきます。異質であることは控えなくてはいけません。「みんなと同じでないといけない」「みんなと違ってはいけない」「普通でないといけない」などと子どもは異質になることを恐れ、集団の中で無意識的に緊張しています。失敗を過度に気にします。失敗すれば集団から排除されるかもしれないからです。過剰に人目を気にします。排除されては、その集団の中で生きていけなくなるからです。
 学級成員の神経過敏状態は強まり、HPC(ハイリー・センテンシィブ・チャイルド=高度感受性をもつ子ども)なる子どもが増産さます。

 小学校に行くと、「学校は失敗するところ」などの掲示をよく目にします。しかし実際の教室は、学級成員によって、失敗は異質性の一つとして冷ややかに見られがちです。小中学生は過度に失敗を恐れるようになりました。かつての学級には、失敗しても平気な子、人に笑われても平気な子が混じっており、失敗に対して集団自体が寛大でした。外れた異質の子どもの存在が教室に笑いをもたらし、リラックスさせたり面白くしたりなどの潤滑油的役割をもたらし、異質性を持つ成員の居心地をよくしていたと私は思います。

 子どもは異質になるまい、みんなと同じようにしようと、過剰に神経を遣います。ある子どもはストレスで一杯になり、他者に暴力を振るう形で発散させたりします。またある子どもは、その過剰さに神経を使い果たし疲弊し、学級に居れなくなります。そしてやむなく不登校という回避行動をとるようになるのです。小学生の暴力の急増の原因、不登校増加の原因の一つは、ここにあると考察しています。

見えない心の探求者より