思春期・青年期悩み相談

思春期・青年期 自分探しの時

思春期・青年期は心の怒涛の時期であり、さまざまな悩み、疑問に遭遇し、不安や劣等感に苛まれる時期です。自己が根底から覆され、今までの生き方が通用しなくなったり、自分がわからなくなったり、自信をなくしたりするのもこの時期の特徴です。自立した一個の人格(大人)としての産みの苦しみの痛みであり苦しみといってよいでしょう。悩みを乗り越えていく度に自立した人格に成長を遂げていきます。青年期の悩みは、避けて通れない大人になるための通過儀式なのです。

この儀式を避けたり、積み残したりすると後年(何歳になっても未熟さが残り)課題解決に苦しむことになります。また、心の病(精神疾患)の多発する危険性を秘めた時期でもあります。

悩みと格闘し、自分を鍛える時、まさに人生の基盤を培う道場、それが思春期・青年期です。

相談対象は中学生以上30歳前半くらいまで

青年期は心の怒涛の時期であり、自我同一性を巡り様々な心の悩みや、ともすれば精神疾患になりやすい時期でもあります。昔の小説家や哲学者や思想家も青年期に悩み、それがきっかけで人生や心を探求し、その課題を乗り越え有名になった方が大半です。苦悩は創造の母でもあります。また昔の多くの大学生は神経衰弱(神経症)にかかり、悩みや病を自ら乗り越えていきました。青年期は煩悶、悩み、心を病む時期でもあります。それは内面化が進み、本格的に自分探しを始めるの時であり、生きる意味を真剣に考える時期だからです。

あの有名な釈迦(ブッタ)は何不自由のない王子として生まれ育ちましたが、心の煩悶、人生に悩み(四門遊観と言われている)悶々として解答を求め、すべてを捨てて出家しました。悩み続け、人生・生命を探究し続けた結果、悟りを開き、自らを手本にして多くの人々を救う偉大な人格者になったとされています。

青春とは悩みの異名でもあります。口に出さずとも多くの青年は悩んでいます。私も大学時代に神経症を患いました。

マズローという心理学者は欲求の5段階説を唱えています。1,生理的欲求 2,安全欲求3,社会的欲求4,尊厳の欲求5,自己実現の欲求という5つです。最初から三つまでは環境から与えられます。4つ目からは内的な充実感になります。尊厳の欲求、自己実現の欲求が満たされれば、心が満たされていきます。生きる確かな目標をもち、その達成のため努力していく日々の中に充実がもたらされます。多くの心理学者、宗教家は自らを高めながらも、他者貢献の生き方を目指すところに深い充実感がもたらされると説いています。

充実した生き方は豊かな環境から与えられるものでも、他者からの愛情から得られるものでもなく、自ら目標に向かって生きる、自らのき方の中に生まれるものです。その生き方も他者貢献つながる生き方により深い充実感がもたらされます。

青春は不安と悩みの時期であり、それらの解決を通して大きく成長し、一個の自立した人格に成長を遂げていくときです。