科学の進歩、溢れる 視覚優位の情報……テレビ、スマホ、SNSなどの広がり、それらの視覚、聴覚情報の感受は人間の脳の適応をはるかに超え、心・神経は既に疲弊状態にあります。人々は、それに気づかず、日々更新される新情報に飛びつき、依存し、踊らされているのが現状です。
感受する情報に多くの人が適応できず、神経系が炎症を起こし、病的状態になっている人も多くいます。それが今日増加している、全般性不安症状の大きな原因の一つと私は考えています。
青少年の不登校の原因の一つが、この原因不明の不安から起きています。不安が何によって起きているのかが分からない子どもが多く見られます。
「どうして学校に行かないの」と理由をたずねると、
子どもたちは、「学校に行きたくないから」「何が原因かわからない」「学校が面白くない」「楽しくない」などと答え、本当に原因がわからないようです。ですから、適切な対処もできなくなります。これは何も青少年だけではありません。20代、30代、40代、50代の成人にも起きている現象です。
このを解決には、神経・心、身体の相互関係を正しく知ることから始まります。自らの心身について正しい理解を持つことです。過度の情報収集を抑制することです。情報は全て脳に記憶され、無意識層に蓄積され、次の行動に影響を与えます。
このような心理の正しい理解が、正しい生き方につながり、安穏な生き方につながっていきます。