回答
今日、8月15日は日本の終戦記念日です。一部の指導者に操られた当時の日本人は、どの戦場でも地獄を生き、国内で待つ人々も地獄の日々を送っていました。戦争は利を貪る人の心から起こり、弱肉強食の動物性で弱者を攻撃し、反撃されれば怒りに支配され、憎しみを募らせ、悪循環の地獄絵図に染まっていきます。
貪欲に利益を求め、弱者を攻撃し、思い通りにならないと怒る…そんな人間共通の欲望・感情が地上で殺し合いを続けさせます。
そこには理性も正義も道徳も人間性もありません。平和な社会では考えも及ばないことですが、戦争状態では、相手を殺すことが正義になります。人は環境によって変わる生きものである証拠です。戦争下で、人間性を貫くことがいかに難しいことなのかを物語っています。
以来79年の歳月が流れました。しかし世界の多くの地域で暴力による殺し合い、紛争、戦争が今なお繰り返えされています。「多くの利を得たい」という欲望から始まった泥沼地獄です。悲しいかな、この79年間、人間の心は全く進歩していないといえます。人間性はなぜ深められないのか?という問いが私の心にこだまします。
今日、妻に同行し癌センターに行きました。そこで目にしたのは、癌に苦しめられながらも、ひたすら生きようとしている人たちの姿でした。
生きる。いや生き抜く。意識しなくとも無意識的にそれが使命でもあるかのように苦しみを背負い一生懸命生き続けようとしていました。ウクライナやガザ地区の人々も、全く同じと思います。
生きる意味とは何なのでしょうか…。生きるとは苦しみなのでしょうか。人間は、やはり性悪説の通り、悪には勝てない生き物なのでしょうか。人類の歴史は暴力支配であり、より多く人を殺す者が勝者になり、国を治めてきました。それが人類のたどってきた歴史です。
今の日本は一見平和に見えますが、経済・お金という代替戦争をしています。殺し合いの戦争も経済の利潤追求もどちらも、「あくなき利」の追求であり、「利」への貪欲が引き金になった闘いなのです。
人はなんのために生きるのでしょうか…。利の追求、利を得れば幸福になれる、それが人生の目的なのでしょうか…。