人は意識するにせよ、意識しないにせよ、常に不安定の中で生きています。それが人の生の真実のありかたなのです。
当然ですが、不安を意識せず行動しているときは、不安を感じません。つまり意識しているか、意識していないかの感覚の違いにすぎません。寝ているときを考えみればわかります。不安は感じませんよね。不安を感じる意識が潜在しているからです。
この心のからくりが分かれば、不安をもちながら生きていけます。つまり不安を意識しないように生きればいいのです。感覚意識を不安を感じる対象から、意識を他に移せばよいのです。
しかし簡単に意識転換ができずに苦しむのが不安症傾向の人です。代表は、強迫観念、神経症症状(対人恐怖、社会不安、社交不安、パニック障害、乗り物恐怖など)です。これらは、意識を超えた潜在意識に記憶された恐怖などを契機に起こります。そして現実感覚・意識が潜在意識によって曇らせれてしまいます。
この潜在意識を浄化するには、心科学に通達した先達の手ほどきが必要になります。