相談室(ブログ)

 偽物が氾濫する現代社会 偽物はマスコミ・SNSを巧みに使い、人々の甘心を誘い、思考を停止させ、善心を破っていく

2024.11.29

生きる、それは五感覚の働きに支えられています。中でも危険から身を守り、生を保つ行動に一番重きをなしているのが、視覚です。

私たちは記憶化された感覚情報をもとに反応し、多くの場合、思考することもなく刺激に応答して脳内で生起する言葉によって反応し生きています。

スマホ、パソコン、テレビに溢れる視聴覚情報を頼りに、思考という検閲もせず、盲信して生きています。便利であり、効率もよいからです。それが脳の働きの一面とも言われています。

テレビのコマーシャルはそうした人間の盲点を突き、ものを売っています。多くのテレビ番組やユーチューブは視聴率や再生回数に血道をあげます。刺激的で、記憶に残るように操作し、見る人の視聴覚に焼き付けようとします。

真実は二の次です。発信した視覚情報によって、人が不幸になろうと、悪に走ろうと関係ありません。視聴されることが大事であり、視聴覚に強い刺激を与え、視聴率をあげる、再生回数の多さが一番なのです。発信者の利益、つまり金儲けになるからです。

刺激的視聴覚情報は記憶に深く入り、次の行動を左右します。思考は停止し、過去の記憶化された視聴覚情報で無意識的判断をし行動するようになります。一種の自動操作状態です。洗脳状態とも言えます。

こうして無知な人は増産され、思考停止する人は増え、マスコミという得体の知れない権力の奴隷になっていきます。一種のプロガバンダのようなものです。日本人の大半は、スマホ依存、ユーチューブ依存、テレビ依存、視覚情報依存となり思考停止状態になり、洗脳されつつあります。その先に待っているのは、不幸な人生行路です。

人は悩み、思考し、より価値のある生き方をすることによって充実した深い人生を生きるようになります。多くの偉人が教えてくれているように、幸福は与えられるものではなく、自分で創り出すものなのです。

本物を探し、本物に学び、本物を摂りいれることです。過去にはそうした本物の偉人がたくさんいました。ソクラテス、アリストテレス、イエスキリスト、釈尊、竜樹・天親菩薩、天台智顗、最澄、老子、孔子、日蓮、レオナルド・ダビィンチ、ベルグソン、トルストイ、アインシュタイン、ニコラテスラ、ナイチンゲール、ヘレンケラー、野口英世、優れた文学・芸術作品など…歴史を紐解けば多くの偉人・賢人・書物や作品に出会えます。そこにはハウトウーものの軽薄(一時的流行品で、時間とともに消えていく)ものではなく、人生を賭け築いた心の宝が潜んで心の栄養になるでしょう。