相談室(ブログ)

生きる…それは生存の闘いです。闘争か逃走か…逃げることが癖になっている人は、人生の敗者になります。それが厳しい自然の摂理です。

2023.06.30

 地球上の生物は全て生存をかけた闘いを行い、自分の身を守り、種族保存の熾烈な活動を演じています。
例えば、地球は一瞬の休みもなく自らものすごい速度で動いています。一日一回転する自転の速度は時速1500㌔、新幹線速度の6倍です。一年かけて太陽の周りを回る公転速度は時速10万キロ、新幹線速度の400倍で、想像すらできない神業です。また地球の内部の温度は6000度で、その高熱で地球はあらゆる活動ができるのです。地球の働きはまだたくさんありますが、地球は生きています。生きているとは動いていることであり、活動していることと言えます。地球が動き、闘っているおかげで、地上の生物や人間も生きていけるのです。私はそんな地球の目に見えない働きに日々感謝しています。
 
 また人間が地球上で生きていけるのは、太陽が活動しているからです。太陽も一瞬の休みなく、水素やヘリウムの核融合を行い、熱や光を発し、それが地球まで届くことで、地球のあらゆる生物に愛を与えています。太陽も命ある存在なのです。もっと言えば宇宙のすべての存在が動き活動していてます。生きているとは、活動することであり、前に進むことであり、環境に適合する闘いをしている状態のことなのです。

 古来、人間は地球上で、生き残りをかけて、あらゆるものと闘ってきました。またウィルスや細菌、自然の脅威から身を守るため、知恵を働かせ協働して闘い生き残ってきたのです。闘わなかったものは生き残れず死んでいきました。自分の身を守れなかったからです。

 私たちの身体も同様に闘っています。私たちの身体は全て細胞からできています。その数は約600兆個と言われています。生きているとは、細胞が生きているから、私たちも生きていけるのです。細胞は、呼吸によって外から取り入れた酸素、そして口から摂りいれた栄養を血液が血管を通して全細胞にくまなく配り、老廃物を回収しています。細胞は新陳代謝を繰り返して生きているのです。細胞も生まれては、活動し死んでいくという生死を繰り返しています。もっとも短い寿命の細胞は腸壁の細胞で24時間の寿命と言われています。細胞は内外のいろんなものと闘って、その命を守っています。そのおかげで私たちは意識しなくとも生きているのです。私たちが意識できない活動、それを潜在意識の活動といいます。
 
 潜在意識の活動のおかげで私たちは生きています。神秘であり有りがたいことです。生命活動は宇宙も地球も人間の心身もすべて神秘で不思議な働きなのです。私たちの意識は心身のごく一部の働きしか感じることができません。多くは潜在意識(無意識)が自動的に働いてくれているのです。生きているとは、潜在意識の活動とも言えます。私は心身のそうした神秘な働きに日々合掌し感謝の気持ちを伝えています。

 私たち人間だけが自分を変えることができる意識(思考・言葉)を持っています。身体や自然の闘いに調和し、自らも闘うことが生物種としての人間の本来の正しい姿なのです。闘わないで逃げていると身心の持つ力は発揮できず、逆に衰えていくことになります。ではどのよに闘えばよいのか…それは、

  強く、賢く、柔らかく、清くそして正しく心身を保ち、
  
  今という瞬間に意識を集中して評価せず、目的をもって
  
  勇気と、積極的な心で、環境(自分の外の世界)に関わっていくことです。
  
  それが闘うということであり、よりよく生きることなのです。