相談室(ブログ)

ギャンブルにのめり込み、止めたいのですが、繰り返してしまいます。止める方法はありますか(30代男性)

2023.11.28

回答
 依存症からの自立は、いずれも難問です。それは過去の習慣全体を背負っているからです。心身の全体と部分の関係を知らなけなりません。依存対象のみを問題にしても回復は困難です。アルコールやタバコや麻薬などの物質依存は、心と体からの強い慢性的欲求に曝され、辞めるにはかなりの苦労があります。ギャンブルや盗撮などのプロセスの快楽や強い刺激を伴うものも、やはり無意識層に蓄えられた記憶の発動から起き、体全身を揺さぶる感覚がありますので、それに抗することが難しく、辞めることがやり困難なものです。食べ物依存、買い物依存、人間関係依存(DV、虐待など)など、依存症はいずれも厄介ですが、本質を悟れば、治すことはできます。
 
 もちろん治すのは、本人のあなたです。専門家は一支援者にすぎません。支援者や周囲の人に依存する弱い自分の心を知り、それと直面し、その心を変えなければ治せません。これはあらゆる病に対していえることです。特に心の病の作者はあなた本人なのですから、今の状況は、あなたの作品なのです。作品を変えるのは、作者のあなた次第なのです。
  
 改善の本質について助言します。まず人間の意識と無意識の関係、心と体の関係を深く洞察しなければなりません。意識を変えるには、それを支えている無意識層に働きかけなければなりません。人間心理や身体に関する確かな洞察とそれに基づいた実践が必要になります。
 
 最も単純な本質を穿った方法について助言します。強い行為への誘惑が起きるたびに、常に耐え続け、その行為をしなければ治せます。それには、闇を晴らすような明知と深い言葉と未来の楽しさをイメージする力をを伴った澄んだ意識が必要になります。換言するなら磨かれた六感覚識(目・耳・舌・鼻・身体と意識の六つ)をもった、誘惑転換の対処の智慧です。
 
 私は、その方法でタバコ依存とギャンブル依存(パチンコ・競馬)を治しました。たばこは止めて30年になります。ギャンブルは止めて20年が経過しました。今はとぢちらも、全くやりたいと思わなくなっています。まず人生の時間がもったいないと悟りました。さらにお金ももったいないと骨身に染みてわかるようになりました、そしてどちらも価値的に使う方法を身につけました。止めることで、心の貧しさから解放され、心が豊かになっています。あなたも止められます。解決への意志がおありであれば、同道致します。シランの室を訪れてみてください。