はじめまして。臨床心理シランの室です。
今の苦しみ、辛さの直接的な原因は会社(上司との関係や仕事量)にあると思われます。
あなたが感じているように、職場や仕事のストレスに対してうまく対処できていないか、あるいはあなたの許容量を超えているのかもしれません。結果、不適応症状を呈しています。
ストレスにうまく対処していくためには、物事のとらえ方や考え方、行動の仕方、感情のコントロールの仕方、ストレス対処の仕方ソーシャルサポートなどが必要になります。
現状を改善させる対処法としては、心療内科に行くか、心理カウンセリングを受けるか、自力で心理療法をするかの三つが考えられます。
一つ目の方法は心療内科を受診することです。掲示板の内容を医師に話せば、おそらく適応障害か抑うつという診断が下され、3カ月程度の休職の診断が出そうな気がします。
休職されながら、薬物治療だけでなく、心理療法(認知行動療法)を受けるのが一番よいと思います。
休職の場合は、傷病手当(給与の約70%の手当)の手続きも出来ますし、経済的な心配もしなくてよいと思います。病気であるなら休職は当然の権利ですので、後ろめたい気持ちになる必要もないでしょう。医師の診断、判断に任せるしかありません。
自分の健康は、会社は守ってくれません。自分で守るしかありません。心が壊れてしまうと、修復するのに身体以上に時間がかかるようになります。賢明にならなければいけません。
二つ目は専門のカウンセリングルーム(できれば専門性の高い臨床心理士や公認心理師がいるところ)で心理療法を受けることです。あなたの症状からすると認知行動療法が適切と思われます。物事のとらえ方-行動―生理―感情という心と体のからくりを理解し修正する方法です。あなたの本質的な心理傾向をよい方向に向かわせるためにも心理カウンセリングを受けるとよいでしょう。この方法は仕事をしながら可能です。
三つ目は自力で、本などを読んで認知行動療法やストレス対処などを実行する方法です。認知行動療法の中に、ホームワークやモニタリング(自己観察)などがありますので、できないことはないと思いますが、自制心や向学心、そして症状が軽いことが条件になると思います。
あなたの症状からすれば、一つ目か二つ目を選択され心理療法を受けることが現状の改善にはベストでしょう。
「有給も休職も無理だと」決めつけている、あなたの物事の受け止め方を、視点を変えれば、違った見方が出来るようになります。人に話す、他者に語ることによって自らの客観視が出来るようになり、気づきが生まれ、違った見方が出来るようになるでしょう。
まず、信頼できる誰かに相談されてみられるとよいでしょう。
あなたと似たような状況にある方を最近カウンセリング(認知行動療法)しました。30代の方です。二度、適応障害を繰り返していました。一度目は、出張が多く、適応障害となり心療内科受診。会社が配置換えという環境調整をしてくれたため改善できたそうです。(適応障害は環境調整が、一番効果があると言われています。配置換え、休職、転職など)
二度目は最近のことで、上司のパワハラと離婚騒動が重なり心療内科受診。3か月の休職。傷病手当受給。心療内科では薬物療法のみだったので、休職期間中に根本的に治療したいと当室に来所されました。
心理検査で心理的、生物的、社会的要因をアセスメントし、ソウシャルサポートの確認、ストレスコーピング、認知の再構成、行動の活性化、ホームワークなどを実行しながら5回程度の面接で改善し職場復帰を果たしました。
根本的な改善のためには、心理カウンセリングは必要だと思います。