相談室(ブログ)

人に自分の気持ちや感情を伝えることができません

2020.07.10

質問
私は現在精神科に通っていて、診断名はわからないですが、気持ちを落ち着かせるのに、薬も一応飲んでいるのですが、親にも病院の先生にもなかなか自分の感情を話すことができません。自分が思っていることがあっても病院の先生とかに、なかなか診察時に声をかからないし、保健室の先生とかに相談に行けても先生からどう思ってる?とかって聞かれても自分の感情が声にならず、結局首を傾げてごまかしてしまいます。
でも、自分の中のストレスや感情はいつもいっぱいいっぱいで、どうしていいかもわかりません。どうやって感情を周りに伝えればいいのでしょうか。

回答
ストレスがたまり、緊張状態になりがちなあなたは、自律神経を調える工夫されたらよいと思います。それは遠まわしに思えますが、あなたにとって着実な道のりであり、あなたの自立を促進してくれると思います。

たぶん、今あなたが心療内科で投薬されている薬は、セロトニンを増やす薬だと思われます。セロトニンの欠乏を招くのは、夜型生活、スマホ、携帯、電磁波、食事、運動不足などです。現代の生活はセロトニンを欠乏させる事柄がいっぱいといってよいでしょう。その欠乏は、自律神経の乱れを招き、うつ、強迫性障害、不安障害などの心の病の原因にもなっています。セロトニンを増やす薬に代わるのが自然療法です。ごく普通の半世紀前までの日本人の生活といってよいでしょう。

まず自律神経をリセットする方法です。
・太陽の光を朝と夕方30分ぐらい取り入れる。そのためには、自然のよいところを朝夕30分、散歩するのがよいでしょう。
・リズム運動(ウォーキング、運動)、複式呼吸、咀嚼(そしゃく)(食べ物を最低30回は噛むようにする)
・食べ物…大豆製品(豆腐、納豆、みそ、しょうゆなど)乳製品(チーズ、ヨーグルト、バター)ナッツ、バナナ、玄米食…トリプトファンという必須アミノ酸をとるようにします。
・正しい生活リズム(早寝、早起き、太陽のリズムに合わせた生活、体内時計に則った生活)、スマホやパソコンは寝る2時間前からは避ける。ブルーライトが自律神経を過緊張させます。

次にリラクセーション法としての呼吸法です。
気が散らないように、目を閉じて行う。横になるよりは、椅子などに座って行うほうがよい。大事なことは、長く息を吐くことです。長く吐くことで心身が「癒し・リラックス」されるからです。

呼吸法
・息を吸う…交感神経優位(緊張)  ・息を吐く…副交感神経優位(弛緩・リラックス )
①身体を締め付けるものを緩める。腕時計などは外す。楽な姿勢をとる。目を閉じる。
②新鮮な空気が鼻から入って、それが全身に広がっていくことを思うようにする。
③落ち着いてゆっくりした呼吸を行う。腹部に空気が入るようにする。
④鼻から大きく腹部まで吸い込み、ゆっくり、長く、口から吐く。
(20秒~30秒と長く吐き出せるようにすると効果が大きい。)
⑤一回に10回程度行い、一日3回行うようにする。

最後に、気持ちや感情を表す言葉を紙などに書き出してみましょう。ありがたい、ありがとう、感謝しています、安心だ、穏やかだ、落ち着いている、平和だ、素晴らしい、見事だ、楽しい、美しい、素敵だ、見事だ、すごい、感動的だ、憧れる、嬉しい、好きだ、興味がある、関心がある、おもしろい、など書き出します。また書き留めておくとよいでしょう。

これらの言葉は、感情を良い方向で表出させ、あなたの心を高めてくれます。
それらの言葉を散歩しながら、自然の花、植物、木、動物などに語りかけてみましょう。ペットがいれば、ペットをなでながら話しかけるとよいと思います。

とくに「ありがとう」という言葉は、人間を最高に幸福にしてくれる波動を持った言葉と言われています。一日に何度も「ありがとう」と表現してみましょう。感謝できることを探し、「ありがとう」と言ってみましょう。また、未来に向かって「ありがとう」と感謝してみましょう。最後に感謝できない事柄に対して「ありがとう」と言えるようになれば、あなたは最高の生き方に近づいているでしょう。

また日記をつけ、感情や気持ちを表現するのもよいでしょう。歌を歌ったり、楽器を演奏したり、絵を描いたり、
詩をかいてみたりするのもよいと思います。また、児童の文学や絵本、文学小説に触れるのも感情表現を豊かにしてくれるでしょう。できるものから無理をせずチャレンジされるとよいと思います。