質問
私は、すごい忘れっぽいです。
例えば、家の2階に物を取りに行って実際行くと何を取りにきたのか忘れて元いた場所に戻ってやっと思い出す。または本来取りに行くはずのものを忘れて他の忘れ物を持って元の場所に戻ってきたり。
思い起こせば学生のときも忘れ物は多かったです。ただ、母が持ってきてくれたりしたので先生に怒られたりした記憶はあまりありません。
ですが、公共の場ではスマホを忘れるなどはしたことないです。これに関しては振り返って確認をするからだと思ってます。
上記のことはまだそこまで重くは受け取ってませんが、最近忘れっぽいことがものすごく怖いんです。
彼氏とLINEでやり取りをするのですが、家にいる時に私が送った直後にスマホを離して、彼氏の返信を待たずに他のことをしてしまって、返信が遅くなることを何度も何度も繰り返して彼を怒らせてしまっています。
怒らせてしまって毎回直そう直そうとするのですが、少しでも気が抜けるとまた同じことを繰り返してしまいます。
彼のことはすごく好きで、嫌いなところは何も無いぐらい好きで、相手のことを想っていないからできない、とかではないと思います。
少なくとも、スマホを離してしまっても彼のことを考えながら他のことをしています。(一緒にどこ行こうとか一緒に映画観たいな等)
もう何度も何度も彼氏を悲しませていて、私もすごく直したいのです。
でもあれこれいろんな方法を考えても、何にも自信がもてません。
また忘れてしまう。あれこれ実行しようとしても一瞬でも気が抜けたらまたやってしまうのではないか、すごくすごく怖いです。
どうやったら、忘れないようにできますか?
ちなみに遊ぶ日や待ち合わせ時間を忘れたりはしません。スケジュールに書いてあるからかもしれないですけど、これに関しては忘れたことはありません。
切実に悩んでいます。苦しいです。私も、彼氏も。彼氏の悲しませたくないのです。
よろしくお願いします…
回答
はじめまして。臨床心理シランの室です。
文面から推測するにあなたは「不注意」や「衝動性」が強いかもしれません。何かを取りに行ったときなど、目に入ったことに注意が奪われてしまい、肝心な目的を忘れるなど…。
それは目に入ったものに関心が向いてしまうために、注意がそちらに向いてしまうからです。不注意というより、注意の過多(気の多さ)であり、そのため注意の散漫が起こり、物忘れになってしまっています。
結果、本来の目的を忘れてしまうことになっているようです。同時に二つのことをするという「作動記憶・ワーキングメモリー」(心理学の専門用語)も弱いようです。
あなたは、短所の面「衝動性―不注意―注意散漫―物忘れ」で苦しんでいるようですが、長短は表裏一体です。長所はあなたの気軽さ、機敏さ、行動の迅速さという面になると思います。
今できる具体的な改善方法は、「しなければいけないこと・約束事」を記録化、メモ化、可視化することでしょうか…。
大事なことをスケジュール化、メモにすれば問題はないと、あなたが言っているように、「メールの返信をすること」などとメモをすることです。小さなことでもメモをして、それを持ち歩く。ポケットに入るコンパしょう。
メモも三色ボールぺンなどを使って大事なものは、赤色などでメモする。または、アラームが鳴るようにするなど、やらなければいけないことを、感覚で知らせる工夫をするとよいでしょう。メモをする、音で合図する、見えるところに、書置きを置くなど、いろいろな工夫ができると思います。工夫してみてください。
今後のこともありますので、心配であれば、一度専門機関をたずね、WAIS(知能検査・能力の特性を調べる)検査などをしてもらえば、あなたの特性がはっきりすると思いますし、安心できると思います。
人間は、本来の個性(特性―長所にもなれば短所にもなる)を発揮できれば、それぞれ輝きを放って生きることができます。
タンポポはタンポポのよさがあり、バラはバラのよさがあります。彼らは個性を発揮できているからです。
バランスの悪さは、本来誰人にも内在する固有な個性や特性に偏りがあるため、その人のよさ(個性)がうまく発揮できていない状態と考えられます。
まず、自分の特徴、傾向、得手、不得手などを知ることです。自分の正しい把握や気づきなしに、正しい対処はできないからです。
自分を正しく知るためには、自分を客観視することです。心理検査(WAISなど)や心理カウンセリングは、あなたの客観視に役に立つと思います。