相談室(ブログ)

マインフルネス蘇生法やマインドフルネス認知行動療法で遷延化した心の病の改善例を教えていただけますか? 20代後半男性

2024.09.07

回答

遷延化・重症化の方の代表的な改善事例(プライバシー保護のため、属性を少しだけ変えています)

令和5年~令和6年の事例について簡潔に概要を紹介します。

1 男性20代後半 大学在学中に自殺未遂を数回経験する。卒業後就職するも、転職を繰り返し。離職、引きこもりを繰り返す。鬱と診断され、心療内科を数カ所変わるも好転せず。当室来所時は、引きこもって既に3年になり、親に対する暴力がひどくなっていた。2年間の面接を経て、心の健康を取り戻し就職、社会復帰を果たした。

2 男性30代前半 大卒 一流会社在籍 うつ、双極性、うつと心療内科を四度変わるたびに診断名も変わり、薬も変わる。休職を二度繰り返し 追い詰められた状態で当室に来所。約一年の面接を経て、心の健康を取り戻し、前向きに人生を送っている。

3 女性30代前半 高校2年の頃から自傷行為を繰り返し、心療内科にかかる。親の過干渉、虐待傾向の心的外傷が癒えないまま、結婚。結婚後子どものことで悩みが絶えずいろんなところでカウンセリングを受けるも好転せず、当室の女専科カウンセラーの面接2年間で心が蘇生し、生活態度、子ども、夫、親に対する態度が変わり前向きに生きるようになる。

4 男性 20代後半引きこもり歴7年。専門学校卒業、3年間働くも会社の人間関係でつまずき、以後引きこもる。半年の面接後、就職し社会復帰する。

5 男性30代前半 アルコール依存症の父親からの虐待を受ける。20代前半より、精神科、心療内科を転々とする。ADHD、うつ、適応障害などの診断を受け、薬は8種類服用しているが、いっこうに改善せず、他県よりホームページをみて当室に来所。10回の面接で改善し希望を持って生きるようになる

6男性20代前半 ギャンブル依存 母親のメール相談に始まり、他県より保護者、本人来所。依存症の矯正療法を三か月受けるも好転せず。当室数回の面接で改善する。

7 男性30代前半、援助職の仕事に従事。 15年前から、戸締り確認恐怖や火元確認などの強迫観念に悩まされ、朝仕事に行くまで数時間確認行動をしてしまう。自力で森田療法を学んだり、認知行動療法を試みたがうまくいかない。令和五年の夏から、マインドフルネスの8週間集中実践講座に参加したが改善されず、当室を訪れる。マインドフルネス認知行動療法を実践し、数回で習得し改善した。各種強迫観念、パニック障害、対人不安症、各種恐怖症の遷延化した人は、マインドフルネス認知行動療法で100%改善している。