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講座3 死を見つめることで、深い人生が始まる…量子力学と東洋哲学の接点から

2024.03.26

2024年 テーマ「崩れない幸せ郷を求めて」―量子力学と東洋哲学の接点―
講座3(上・下) 死を見つめることで、深い人生が始まる 
 
① 人間は死んだらどうなるのか。死後の世界は存在するのか。
・「今まで死んだ人間は一人もいない。この宇宙には始めもなく終わりもない」
  というニコラ・テスラの言葉の意味(20世紀の物理学者…イーロン、マスク氏など多くの人に影響を与えている)
・臨死体験者が語る「かい間見た死後の世界」
・断見(死んだらすべてなくなるという考え)、常見(死後魂が輪廻するという考え)について
  
② 死後の世界を2000年前に考察していた仏教の唯識哲学
・四有説… 生有(生まれた瞬間)⇒本有(現実に生きている瞬間瞬間)⇒死有(死ぬ瞬間)⇒中有(死後、次の生までの期間) 
・記憶の貯蔵庫としての無意識世界のアラヤ識、そこに貯蔵された業が次の生を決定するという思想
・次の生はどんな生命体になるのか…今世の生きざま、業の集合が連続するという思想
   
③ なぜ生まれながら差別があるのか…天台智顗(ちぎ・6世紀、仏法理論を完成)の哲学について。
・天台智顗の生命理論…衆生世間(私たちの基本の生命境涯)、五陰世間(認知・行動・感情などの習慣化したものごとのとらえ方、反応の仕方、意識・無意識にわたる)、国土世間(住む環境の違い)という個の差別相や状態像。環境は主体の影。
・すべては自らの業の結果であり、自分という業因がもたらしたものとする哲学

④ 死を見つめ、死と向き合うことで生き方が変り、本当の深い人生になる
・生命は今の連続 瞬間は永遠  永久に今の奥底の生命が続く
・この宇宙は、はじめもなければ終わりもない、エネルギーが変化しただけというニコラ・テスラの哲学

⑤ 唯識と天台智顗の九識論 
・六識(眼・耳・舌・鼻・身体・意識)と無意識…七識⇒マナ識(自己愛、自我執着の世界)、八識⇒阿頼耶識(行為の貯蔵庫の世界)、
  九識⇒根本浄識(自己と宇宙につながり万物を生成する不可思議な因果律の世界) 
・仏法哲学は生き方を教え、人生を最高なものにする

⑥ 今を価値的に生きる
・比較相対を超えた生き方…心の調和、バランスをはかる生き方
・価値的生き方…財、地位、学歴、名声、健康、才能を超えた心を高める生き方。逆境を乗り越えるレジリエンスの習得 
・心の内面に財を積む生き方こそ本当の自己実現であり、その心の財の蓄積・善業が来世のよき生につながるという仏法哲学
・自己を向上させ、他者を守り、慈しみ、正しい生き方の中に心の安定が訪れ「幸せ郷」に至る

〇受講講座は選択制です。   
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〇受講料  中高生2000円 大人3500円 
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