質問「中学1年の秋から不登校になりました。今、高2で、また学校へ行けません。勉強が嫌いでもなく、成績もよいです。友達とも仲がよく、みんな優しくて面白いです… ですが学校に行けません」(女性)…無料メール相談
はじめまして。臨床心理シランの室です。
高校2年生、悩み多き青春真っ只中です。あなたの悩みも深刻ですね。
あなたの悩み…登校するのも苦痛、登校していないのも不安。どちらも、不安であり不快感情を伴う。自分が自分に判断を迫ると緊張・興奮から過呼吸まで起こしてしまう。このような自分がわからないし嫌。出口の見えない迷いのトンネルの中に入っているような感じ。
不登校は、今の嫌な気持ちから一時的に回避することができますが、こうした回避行動は、ますます登校を困難にし、あなたの人生の可能性を狭くしています。なぜなら狭い視野と感情(主観・自己中心)にとらわれ、行動が矮小化されているからです。人間は目標をもち行動することで、自らの力を初めて知ることができます。行動しないと何も生まれません。今、悩みを投稿したことも一つの行動です。うまくいけば回答の中から何かが生まれる可能性があるように。
私の昔の失敗体験です。高2になり、学校がつまらなくなり、電車通学が苦痛になり、午前中は寝てしまい、欠席が続きました。どうしていいかわからなくなり、自暴自棄的になり、遊びでごまかし、結果的に2年生の欠席は70日。高校中退に追い込まれました。
仲のいい友達もいたし、成績もよかったし、いじめもなく、嫌な先生もいなかった…、それなのに学校に行くのが嫌でした。自分で自分がわからず、どんどん落ちていきました。
なぜ学校から足が遠のいたのか…自分の行きたい学校ではなかったということと、目標を喪失していたこと。怠けが許される家庭環境であったこと(父子家庭で父は子どもを放任していた)などが原因だということが、後年の自己分析の結果わかりましたが当時は迷いの海を漂っていました。
行動すれば気持ちが変っていきます。人間は自分を映す対象がないと自分がわかりません。その対象は、行動です。行動して自分を観察すれば自分が見えてきます。もう一つは人と対話をすることです。対話によって自分の姿が客観視できるからです。自分がわからないのは主観にとらわれすぎているからです。自分を客観視すれば自分が見えてきます。
行動して自分を観察する(日記に書くなど)、あるいは人生の先輩などに相談する(スクールカウンセラーや専門のカウンセリングを受けるのもよいと思います。)
今は自分を見つめ直し、自分探しの時のようです。悩みは産みの苦しみを伴います。人生の先輩に学び(書物を読む)、アドバイスをもらったり(相談する)しながら、新しい自分に生まれ変わる時かもしれません。