質問
20代後半、シングルマザーです。
某派遣会社で医療事務をしており、請負先の病院で仕事をしております。フルタイムの正社員です。先月より病院と前派遣会社との契約が終了し、現在の派遣社員となり、自分は会社を移籍という形で病院に残りました。ちなみに、残ったのは約7名ですがほぼ外来で総合受付では私のみが前の派遣会社から残りました。現在1年と8ヶ月目になる医療事務員です。
前置きが長くなりました。ご相談と言うのは人間関係についてです。殴り書きのようになるかもしれません。
10年以上の経験を持つベテランの方が4名総合受付にいて、昔もこちらの病院で勤務されたことのある方々のようです。
その方々の当たりがキツく、辛い思いをしています。
大変なのを覚悟をして残ったのですが…
以前は分担性でそれぞれ仕事をしていたので自分が担当していない仕事については全く分かりません。なので、質問攻めにされ、分からない事は素直に分かりませんと伝えていました。
次第にそれに対し、なぜ分からないの?!と怒られ、前に担当していた人に連絡してあなたがやりなさい!!など言われるようになりました。
前会社からの引き継ぎが2週間という短い間で尚且つ人手不足。全てを網羅することは不可能でしょう。ですが、自分たちが引き継ぎが出来てなかった為に分からないだけであり、私が怒られる理由になりますか?
引き継ぎ時に、あなたの持っている仕事はなに?等の聞き取りは無く。。。
残る人間にある程度の聞き取りをしてそれ以外の業務内容等を重点的に引き継ぎしとくべきでは?
そうは言っても今更ですね(笑)
自分たちが分からない仕事をわたしに丸投げされ、わたしも分からない中困り果てております。
母と各週で娘の学童への迎えをしており、契約の時点で1週間事に残業ができない週があること、レセプト時にその週が被るようなら木曜日のみ残業可能であとの日は30分ほどしか残れないことは話してありました。
が、先月は「レセがあるのにさっさと帰ってるけど !どういう事か!」と、4名のうちのボスよりお叱りを受けました。
わたし契約の時、話しましたよね?と、その旨を派遣社員の支店方に報告は上げました。
契約の時に話したのに…と思うことはまだあり、小児科が好きで以前は午前中は総合受付、午後から小児科におり、同じスタンスでやって行きたいと話しました。
希望通りなのは最初だけ。現在は午前中は総合受付で算定、昼からも総合受付です。
これもストレスを感じています。
他にも多々色々とあり、細かいことを上げればキリがないですが現在「仕事できない」とレッテルを貼られ、ベテラン4名から距離を取られ、目の前で悪口を言われたこともあります。
以前の会社はそんなことなく、みなさん優しく楽しかったので動揺しております。
とはいえ、まだまだレセプトや算定等覚えたいので憂鬱ながら踏ん張っています。
わたしにも非はあるでしょう、あれもやりたいこれもやりたいで、前の会社の時は外来、レセプト、算定全てに足を突っ込み勉強させて頂いていたのでまだ全てが中途半端なのです。
やる気はあっても結果が着いてこないと意味がないのは分かります。
ですがボスは言い方がきつい。自分の思ったことは全て言う。こう思うのが私だけでなく、他にも外来に同じように思う方がいるのが救いですが、総合受付では肩身が狭いです。
人が怖い。
結局愚痴になってしまいましたね。すみません。
どうしたいか、と言えば辞めたい、けれど業務は好き。
土日祝日休みは捨てがたい。
では辞めないなら、どうしたら自分の心が軽くなるのか。
先週末にお風呂場で過呼吸になり、いよいよ自分だけではどうしたらいいのか分からなくなりました。
長々と脈絡の無い分でごめんなさい。
回答
はじめまして 臨床心理シランの室です。
職場でうまくいかないことは、とても辛いことです。転職する人の多くは、仕事内容よりも人間関係に耐えられなくなって離職する方が多いようです。あなたも職場の4名のベテランの中で肩身が狭くなり、ボス的な女性の言動に耐えられなくなってきたということですね。
7月からの職場環境の変化に対して…辞めるか、それとも辛い思いをしてもメリット(キヤリアを積みたい・土日祭休みなど)
があるので、我慢するか、二つの思いが葛藤しています。結果、職場のことを家で思い浮かべて過呼吸を起こす…
あなたは、既に自身のストレス許容量を越えて、適応障害傾向を呈し始めているかもしれません。早期対応されることが必要です。
解決策は次の二つになると思います。
一つは、職場を去ることです。精神的に楽になれるというメリットはありますが、次の職場の不安は残ります。医療事務の資格を持っているようなので、仕事はすぐに見つかると思いますが、今のような待遇やキャリアの蓄積が得られるかどうかが心配になります。
もう一つの方法は、ある程度目標が達成されるまで今の職場に耐えることです。
その職場で耐え続けるためには、あなたの今の総合力ではつぶれてしまうおそれがありますので、サポートが必要です。
そのサポート力になるものを幾つか述べてみます。
一つ目は、ストレスコーピングを身に付けることです。過呼吸は、自律神経の乱れ…交感神経(緊張・興奮など)優位になっていますので、その神経を和らげることです。自律神経訓練法(ネットで調べると出てきます。背景公式、公式1.2ぐらいを実践すれば十分です)を実行してみるとよいでしょう。そのほか、今現在できる癒し(趣味、運動、友達との語らい、子どもとのふれあい、音楽、入浴、散歩、森林浴、好きな食べ物など)を試みるとよいでしょう。
二つ目は、ソーシャルサポートを作ることです。簡単に言えば、あなたの心を支え、支援してくれる存在です。
家族(両親)、友人・知人、他部署の理解のある人、会社で相談できる人、心理カウンセラー、関係書籍など。
ソーシャルサポートは、あなたにとって職場の辛いことを、受動的に耐えるのではなく、積極能動的に耐える力になるはずです。
それはあなたの情動的支え、知性的な支えとなり、あなたに活力や自分力を引き出してくれる源泉になります。特に心理カウンセリング(カウンセリングルームで専門家による認知行動療法が有効)を受けられるとよいと思います。
三つ目は自他尊重の表現力を学び実践してみることです。自他尊重の表現力…さわやかな自己表現(アサーショントレーニングと言います。ネットで出てきますし、書籍もあります)
四つ目は確かな人間観と謙虚さを持って生きることです。
嫌いな人やストレスを与える人と付き合うには、かなりのエネルギーが必要です。それは一種の人間的修業で得られるものです。
江戸時代に、宮本武蔵という剣豪がいました。彼は「我、以外みな我が師」という有名な言葉を残しています。自分以外の人は、みな自分の師匠であるとのことです。自分以外の人は、確かに自分と違う存在です。自分と違う存在(自分にないものを持っている)という一点で、その人から学ぶことができるというのです。
多種多様な人と関わるためには、根本的な人間観が大事になってきます。
人間はどんな人もかけがえのない個性やよさの持ち主であるという人間観です。
苦手な人に対して、今、見えている姿に左右されず、見えない心の部分…「かけがえのないよさと個性の持ち主である」という信念で尊重していくことです。
私的なことで恐縮ですが、私はかつて30年近く中学教師をしていました。生徒の中に私に反発し、暴言を吐き、攻撃的な言動、嫌悪感をもろに出す生徒がいました。そのような生徒とよい関係を作ることは、あまりにも困難なことでした。
しかし、よい関係を作らないと少なくとも1年間は授業もうまくいかないし、学校生活が成り立ちません。どうすれば心を通わせることができるか…。適応障害傾向(不眠、37度余りの微熱、強度の肩こりなど)を呈しながら、苦悩の中で私が実践したのは、「彼の表面の姿に振り回されず、見えない心…彼のよくなりたい、成長したいという心」を信じて、そこにひたすらかかわっていくことでした。
1年近くの関わりが実を結び、反抗的な生徒も、いしつか親和的な生徒に変っていたのです。実は、変わったのは私自身だったのです。そして、よい関係をつくり、彼は卒業しました。(ノンフイックション小説「こどものこころがみえるとき」に描かれています)
鏡に向かって微笑めば微笑みが返ってきます。同様に、相手を尊重すればやがて相手から尊重されるようになります。
困難を突き抜けたとき、あなたは人間的にも大きく成長を遂げ、魅力的な人間になっていると思います。