反芻思考からの解放 臨床心理シランの室
1 反芻思考とは、だれしもが経験する嫌な繰り返される思考と感情のことである。ただ、その思考のため生活に不自由を感じ、ぐるぐる回り、頭から離れない思考を反芻思考と呼んでいる。侵入思考、自動思考、強迫観念とも重なる概念である。
それは、ある時のある出来事が記憶され、反復することにより強化され、その記憶が無意識層に潜在、堆積される。そこから 何気に起きる。波のように。➡自動思考は強化された記憶から生起し自動操作状態で意識化されてしまう。
2 自分の心の状態、反応傾向、思考傾向、感情の受け止め方の特徴を知る。
3 感情と思考はセットで意識を構成している。感情は波動で、言葉というイメージをもつ。
4 その記憶は消えないが、操作しなければ薄れていく。新しいものが入ってくると、そちらが優先される。➡マインドフルネス、今の瞬間に目的をもって評価せず集中して生きる生き方につとめる⇒新しい記憶をつくる。意識の転換を自然に行う(森田療法) 瞬間、瞬間生まれる波動・不可思議な生命の働きとつながるようにする。
5 負の思考感情に襲われ、パニックになる時。
・リラクセーションする(丹田呼吸法・筋弛緩法・気分転換行動⇒動いて、どこかに行く。(コーヒタイム・トイレなど))
・その思考に向き合う。思考で払うのではない。前向きに思考を位置づけていく。➡受容
・今生きていること、瞬間に集中する。目的がないときは、今生きている意識、呼吸に集中する。
・感情・気分は・自然に任せれば流れていく。今の不快気分を受け入れる。気分を思考で操作できないことを知る。
(思想の矛盾にらないようにする)
・気分という主観から離れ、自分を客観化する。「ああ、またとらわれている」など。メタ認知力をつける。
6 記録をつけ自分の事実を知る。自分を客観視する。森田療法、マインドフルネス、認知行動療法すべてで実施している。
7 今の自動思考・意識は自分の一部。全体ではない。自分の全体とのつながりを知る。➡自然な心・純な心になる(森田療法・マインドフルネス)
8 悲観的未来思考の内容をよいものに替える。➡言葉と気分の不思議な関係。新しい波動と気分を産み出す方法。言葉の不思議な力を知る。
➡言葉は波動。悪い言葉はマイナス感情をもたらす。よい言葉は+感情をもたらす。(東洋医学・気の思想)
言葉を良い言葉に置き換える。生きているのは、言葉とともにある。その言葉・思考をすべてよいものに変えていく努力をする。「自分はできる」「大丈夫」と自分に語りかけるだけで、力が出てくる。リフレーミングする(見方やとらえ方の思考や感情の枠組みを別のものにに変えてみる方法)
リフレーミングの例「どうせできない・失敗したらどうしよう」➡やってみないとわからない。でたとこころ勝負と開き直る。経験が大事。うまくいかなかったら学べばよい。成功につながるじゃないか。失敗も成功も価値がある。失敗から学ぶと成長できる。経験すること自体が有り難い。
・「今の自分は自信がない」➡人は新ことに挑戦することで成長する。まずやることだ。
※意識に上がってくる、言葉を良い言葉で表現するのか、それとも悪い言葉で表現するのかで気分が大きく変わることを体験的に知る。無意識はすべてを知っている。記憶している。
※軽い運動をする。ヨガ体操はとてもよい。自然の善いところを歩いたり空気を吸ったりする。波動を高める趣味を持つ。良書の読書、音楽、楽器演奏、歌う。
つまり反芻思考からの解放は、生き方の向上と比例して改善してゆき、今まで以上の自分へと脱皮していきます。
紙面では理解できないとこもありますので、正しく理解できない方や解決できない方は、来所され、面接を受けると改善が早くなります。
銀河の詩人より