相談室(ブログ)

爪を噛む癖が治りません(高校生、女子)

2020.07.21

(質問)
幼い頃から現在(高校3年生)まで爪を噛む癖が直りません。
私は友達も沢山いて、部活や勉強、遊びにも充実していると感じており、学校生活も楽しいです。
性格は元気で明るく、短気でやんちゃ、ハマりやすく飽きっぽかったりとてもこだわりがある部分があります。

それに加え、気分の浮き沈みが激しく、ちょっとしたことでもすごく落ち込むことがあります。
他にも物を無くしたりゴミを捨てられなかったりなど不注意で抜けている部分がすこしあります。

不格好で不清潔な爪を友達に見られることが嫌で、この癖を何度も直そうと思い、マニキュアを塗ってみたりつけ爪つけるなどしたのですが直せませんでした。
友達もいて、センス良い、面白いと慕われ、学校などで明るく華やかなグループにいるので、この爪の癖のことを人に知られて引かれることが怖いです。

他にも、人の目につかない場所で頭皮のかさぶたをとったり、鼻をほじったり、指の皮をむしるする癖があります。
頭皮や、指から血が出ても続けてしまいます。みっともないことだと分かっており、注意するのですが無意識にしてしまいます。自分のこの、人とは違う部分がとても嫌いです。この癖を直したいです。

回答

臨床心理シランの室です。

行き詰りや失敗の原因は自分を知らないところから生まれると言われています。あなたは、症状や現象として可視化された世界のものは理解されているようですが、その背景にあるもの‥なぜ爪を噛むのか、皮膚や頭皮をむしるのか、感情の起伏が激しく、落ち込むのかなどの行為を生み出している原因はどこにあるのかがわかっていないようですね。

ストレスの対応として無意識に爪を噛んだりして、自分の心のバランスをとり、それが習慣化されているような気がします。ある意味、それらの行為はあなたの緊張や不安を防衛するという役割を担っていたのかもしれません。

心のバランス(調和)が保てるようになれば、そうした行為は減少し、やがて消失すると思われます。年齢を重ね、人生経験を積み重ねていく中で適応への学習が自然に進み、社会や他者と徐々にうまく適応できるようになるようです。そうれば、それらの症状は減少するものと思われます。

自分を知る…自分の能力や適性、行動パターンなどを理解すること。そのためには、あなたを映し出す他者の存在が必要でしょう。あなたが自分を語ることによって、あなたは自身を客観視できるようになるからです。第三者の相談者(カウンセラー)と対話することがよいでしょう。もう一つは、あなたの行動特性や能力適性などを客観的に知る心理検査(WAIS)を受けるとよいと思います。

あなたは今、青春真っ只中です。人生、これからです。あなたの決意一つで、自分を大きく成長させることができます。自分の成長を願い、大いに学び向上してしていけば、必ずよき人生は開けるでしょう。

ソクラテスは「汝自身を知れ」と言われました。私たち人間は、あまりにも自分のことを含め、知らいないことがたくさんあるということです。幸福になるには、自分を知ることが大事なのです。自分の可能性を知るためにも学び向上し続けることが幸福につながるでしょう。あなたは、既にその一歩を踏み出していますよ。ここに相談することで…。大丈夫です。必ず克服できます。