私たち人間は、病気になったとき治そうとして医師を頼ります。野生の動物はどうでしょうか。もちろん病院には行きません。多くの病気を自然に治しています。(感染症や外傷は別です)自然に治す方法を知っているからです。その意味では、動物は自分が主治医であると言えます。
動物の治療薬は何なのでしょうか。それは動物自らが本然的に持つ「自然治癒力」「免疫力」です。それが最大限に働くように動物は自分の身を処します。洞穴で休んだり、草を食べたり、食べることを止めたり、水で体を洗ったりなど体のサインに応じて対処しているのです。それによって自然治癒力は最大限に働きます。動物は本然的に、自然の秩序と体内の秩序のバランスの取り方を知っています。バランス、調和、秩序が戻れば病気状態が回復することを知っっているからです。
動物は自らが医師となり自分の大半の病気を自然に治しています。人間も生物学的には動物と同じです。同じように自分の病気を自分で治せます。特に生活習慣に関するものの大半は自力で治せるのです。なぜなら、生活習慣を作ったのは自分だからです。もちろん感染症や出血多量の外傷事故などは別です。これは専門家(医師)の援助がなければ、元にもどすことは自力では困難ですが、感染症や事故を予防したりすることも、その人の生活習慣、生き方によります。
自分の心身をよく知ることです。自分の生きているという不思議に気づき、生命活動の奇跡を実感することです。自分を観察し、自分の心身のサインに敏感になることです。人間の身体は比喩的に言えば、偉大な優れた薬の宝庫であり、あらゆる優秀な名医の集まりなのです。それがうまく使えるかどうかは私たち次第なのです。それを教えてくれるの人こそが、本物の生命の覚者と私は思っています。