相談室(ブログ)

量子力学と東洋哲学の接点―講座2「人は九つの世界を巡り安定しない。真の安定は心身の調和にあり、幸せもそこに宿る」 

2024.03.21

2024年 講座テーマ「崩れない幸せ郷を求めて」―量子力学と東洋哲学の接点― 
               講師 芝蘭の室 松岡敏勝
講座2 わたしたちは九つの心の世界を巡り安定しない 
― その九つの世界は潜在下に存在し、今の瞬間はその一つの世界が顕在しているー
  
①の世界…苦しみ・地獄の世界―地下の牢獄(ナラカ)―
・生きていることが苦しい、何も見ても不幸、どうにもならないうめき声。生命力の枯渇。
・怒りがもたらす破壊の働き…自傷や他傷、殺人や戦争の原因
・焼けつくような苦しみ、求めても得られない苦しみ。強いものに巻かれる苦しみ
・苦の波長…本来の波長が失われ、逆流し、混乱し生命は限りなく疲弊し生のエネルギーを奪う
・苦の軽減法…信頼できる人に会う、話す。偉人の話に接する(読書)。自分の気持ちを書き出す。
・苦を抜く…安心できる人のそばにいると苦は軽くなっていく。苦に寄り添ってくれる人の存在が必要。

②の世界…「〇〇したい、○○がほしい」 充たされない欲望の世界-餓鬼の世界―
・欲望の過剰やとらわれ、執着に心がつながれ、不自由になり苦を感じる。
・ギャンブル依存などあらゆる依存は欲望の執着がもたらしている
・飢餓的欲望の波長…一時的に速度を増し、竜巻のように自己破壊を伴う
・欲望の執着を明らかにて欲望を昇華する。ほどよさの感覚を身につける。欲望を人間性の向上、願望の実現に結びつける。

3の世界…先を見ず目先で行動する愚かさの世界…畜生の世界
・生きるための本能、食べる、生殖活動、自分を安全に守る働き。
・弱肉強食の世界、自分の中に規範がない。
・後先を考えない本能に支配されて行動する愚かさ。
・波長は、どんよりして遅々として進む。けだるい感じ。以上の三つの世界を三毒という

④の世界…他者と比較し、常に他者に勝ろうとし、心が休まらず安定しない修羅の世界
・他人と比べ、自分が優れ、他人が劣っていると思う心。
・自分は素晴らしいと思う自己像を持ち、その自己像を壊さないためにエネルギーを費やす。
 外面は善い人…仁・義・礼・知の振る舞いで本心を隠し偽り、人に諂う。素直でない。
 内面と外面が異なる。偽りの自分を守り、保つためにエネルギーをつかう。心は安定しない。
・人に勝つことから、自分に勝つことへ方向性を変えることで善の方向に活かす。

⑤の世界…平穏な境地、人間らしい境涯…自分に勝つ生き方の第一歩…人間の世界
・正しい人生の軌道を歩むことによって心が安定してくる、内面化された規範に生きる。人らしさを保つには努力が必要になる、人間を超えたものに畏敬の念を持ち、尊敬することで自分を豊かにする。「三帰五戒…人間らしい生き方」は人に生れると唯識哲学は教える。
・欲望のコントロール、抑制する努力、倫理や道徳を守る。教育によって、人は人になる。教育が大事になる。

⑥の世界…欲望が充足された喜びの世界…天の世界
・人々は天を仰ぎ、敬い、憧れた。 自分に打ち勝つ先に得られる喜びの世界。
・欲望世界・色界・無色界…三界無安、火宅のごとし。五衰を受ける。

⑦の世界 反省、内省的自我…諸行無常を探究。存在の有無、真理を追究し自分を高める世界
 一切のもの、一切の生物、人、社会に学び、人間完成を目指す心。見えないが確かに存在する心を見る。空や縁起を学ぶ。

⑧の世界…「空」を悟る境涯。諸法は無我と悟る。色即是空を悟る世界。アインシュタイン、ニコラテスラ、ニュートン、アリストテレス、ゲーテ
 諸菩薩などの覚りの世界。

⑨の世界…他者を守り、支え、育む慈悲・愛の心に満ちた世界。自然や宇宙の根本法則、慈悲の周波数に自分の周波数を重ね合わせるようにして生きる。…菩薩の世界
その慈悲の周波数に生き続けるとき、あらゆる生命、人間は本来の調和を奏で最高の自分を発揮し充実し安定する。真の幸せ郷に至る。

〇受講講座は選択制です。   
  家族、夫婦、親子、知人同士、一人受講も可。最大4名まで。
〇受講料  中高生2000円 大人3500円 
〇各講座時間 50分 一日2講座まで申し込みできます
 
〇受講の申し込み方法…直接電話で予約されるか、予約コーナーから行ってください。