相談室(ブログ)

どうすればこういう性格を直せるんでしょうか?(中学生女子)

2019.08.30

質問

こんばんは。中学一年生女子です。
最近、夏休みに入ってから気分が暗いです。特にいじめられてるとか、そういう訳ではないし、仲のいい友達も数人だけいるし、家族から虐待されているというわけでもないんですが、とにかくつらいです。自分は本当にダメで、朝は起きれないし、夜は夜更かししかしないし、宿題もやらないし、自分よりすごい人に対して、嫉妬はすごくするのに、追いつくための努力はできないし、自信もないし、実力もないくせに、自分より下の人探して安心したり、褒められたがったり、しかもかまってちゃんだし、本当にめんどくさい性格なんです。治したいと思って友達にできるだけメッセージを送って、めんどくさいと思われないようにしようとか、ちゃんと宿題やろうとか、寝ようとか頑張ってるのですが、結局わたしにはだめでした。

最近その事ばかり考えて、ストレスなのかはわからないですが、水泳の補習で学校に行った時に体調が悪くなって、戻してしまい、それから前までは昼だけはすごくテンションが高くて、全然そういうネガティブなことは考えたりしなかったのに、今では友達と話したりして、忘れている時以外、昼でも夜でも最悪な気分で、翌日その体調不良などが原因で、水泳を休んだ時に、親などに「プールが嫌だからって逃げちゃダメだよ」って言われた時に、本当に嫌で、でも親に言い返すと怒られるし、何も言えなくて、もうどっか逃げるか自殺でもしようかと思いました。

別に死にたい訳では無いし、むしろまだ生きようと思ってるし、とりあえず好きな漫画が最終回迎えるまではやめとこうと思ってます。それにやっぱ怖いし、結局死なないと思います。でもたまに通学の時電車が来ると、飛び込んでみるかとか思っちゃって、怖いのでそうなる前に家出でもして、どっか逃げてみようかなと思ったんですけど、勇気が足りませんでした。
ついさっきもクラスの人がやってるLINEのリレーで、周りの席の人を答える欄があったんですけど、私はその人の隣の席で、でもそこの欄だけ「誰だっけ笑笑」って書いてあって、その人は全然いつも仲良くないので、普段なら言われてもあっそって流せたんですが、いちばんそれ言われたらきついような時に、見つけてしまって色々嫌になりました。

どうすればこういう性格を直せるんでしょうか?もうちょっとメンタルが強くてちゃんと努力ができるまともな人になりたいです。

長くてごめんなさい。メンヘラかよとか私の方が辛いしとか思われるの怖くて、友達とか親とかほかの人にいままで言ってこなかったので、半分話聞いてほしかったって言うのもあるし、色々書きすぎました。ごめんなさい。回答くださったらとっても嬉しいです。

回答
臨床心理シランの室です。
あなたは今、思春期という心の激動の時期に入っているようです。
今までは、親の言う通りに生きていれば、別段苦労もすることも、悩むこともなかったと思います。

今のあなたの悩みは、自立した大人になるため通過しなければいけない一つの発達課題のようです。

思春期は人間の内部に大きな変化が起きる時期であり、それは第二次性徴という性の発達によってもたらされると言われています。性の芽生えという生理的な身体の変化とともにもたらされる「第2の誕生」は、新たなエネルギーの流れ出す時期です。あなたが、この衝動の強さに戸惑い、自分がわからなくなったり、不安になったりするのも無理のないことだと思います。

しかし程度の差こそあれ、人間だれしも、この時期を経験し、乗り越えています。あなたのご両親も通った道です。
エリクソンという心理学者は、思春期の発達課題を「自我同一性の確立…自分は自分であるということ」と言っています。思春期は、子どもから大人になる最大の難関であり、今までの発達課題を、今一度点検するときでもあるため、人生の中でも最も問題が起こりやすい時期ともいわれています。

矛盾した二つの感情が入り交じり、少しのことで感情的になったり、不安定になったりします。体は大人と変わらなくなるのですが、心の成長や行動がそれに伴わず、そのアンバランスに自分を見失ったり、コントロールできなくなったりして暴走するのも、この時期の特徴です。口は達者になり、理屈をこねるようになりますが、世の中の現実も知らないし、経験も乏しいために行動は伴わず、自信を失ったりすることもよくあります。

自我の目覚めは、自立を促し、これまで大人によって作られてきた自分を一度こわし、再度自らの手で作ろうとするのもこの時期の特徴です。大人の意識が顔を出すようになると、一個の人格として親や大人を見はじめます。それは親への批判や反抗となって表現されことがよくあります。これは自立を始めた証拠なのです。

自我の目覚めは、必然的に周囲の人への意識を強めます。必要以上に他人を意識するため、自意識過剰におちいったりすることもあり、これまでの自分と違った行動を取ることもあります。自分と他人との比較は、自分への劣等意識となり、その自信のなさを虚勢でカモフラージュしたりすることもあります。

「メンヘラ」などと自分をさげすむ必要はありません。不安定を伴う時期によくあることですから。あなたがこの時期の課題を乗り越えたとき、精神的にも大きく成長をとげるでしょう。同級生の多くも、この困難な時期に遭遇し、大なり小なり悩んでいるのですから…。

今は目標をもって、自分づくりに、心を鍛え、体を鍛え、しっかりいろいろなことを学ぶことです。人生の目的の一つは、学びによって自分を作り、自分の夢を達成させるという自己実現にあると言われているからです。学び続け、努力し続ければ、今の悩みはいつしか解消されていくでしょう。

自分で解決できない時は、相談できる人に話を聞いてもらいましょう。友だち、親、保健室の先生、スクールカウンセラーなど、あなたが話しやすい人に相談するとよいと思います。人に話す…相談することで、気持ちもち軽くなるし、自分が見えてきたり、自分に気付いたり、自分理解が進むこともあるからです。人間一人になると弱くなりますから、決して一人になってはいけません。