相談室(ブログ)

小学校の茶話会で話した内容が頭から離れません

2019.10.05

質問
昨日初めて小学校の茶話会に出席しました。
初めてで何をやるかんからないまま出席したのですが、1人ずつ自己紹介と「宿題について」1人ずつ発表でした。

ある程度内容は考えていたのですが極度のあがり症の私は順番が回ってきた瞬間頭が真っ白になり、話す内容が全て飛んでしまいました。
震えて顔がひきつって片言になってしまい途中自分で何言ってるかわからなくてなりました。
緊張のあまり言い終わった後何言ったか記憶がありません。
多分言めちゃくちゃで変な文章になったと思います。他のママは笑いまでとるくらい皆完璧でした。

他のママにこの人変な人と思わたんじゃないか、陰口いわれてるかもってずっと考えてしまいます。頭の中で昨日の失敗を何回も繰り返し考えて頭から離れなくて憂鬱です。
どうしたらこの気持ちは楽になりますか?

回答
はじめまして 臨床心理シランの室です。
「どうしたらこの気持ちは楽になりますか?」という質問ですが、今の気持ちは、時間がたつにつれ、薄れていきます。
自己嫌悪という感情もやがて薄れていき、一週間もすれば、半分以下になっているでしょう。一か月もすれば、「そんなこともあったんだ」ぐらいのできごとになっていると思われます。

それが人間の感情の法則ともいえるものです。どんな嫌な出来事も、その時の感情も時間が薄れさせてくれるものです。ですから、人間はやり直しができるし、失敗から立ち直ることもできるのです。

ただ、感情がすぐ薄れていく人と、なかなか消えない人はいます。くよくよするタイプの人、いつまでも引きずる人、囚われの強い人などは時間がかかるかもしれません。失敗したことを何度も何度も思い返し、かえって記憶を定着強化させてしまうからです。

不快感情は言葉では解決できません。そのまま受け入れるしかありません。自分の感情をイメージや言葉でやりくりせずに、目の前のやるべきことに集中して、今を生きることに集中していけば、やがてあなたの不快感情も忘れ去られ、消えていくでしょう。

あなたが気にするほど、参加者はあなたに注目していませんし、あなたの話も聞いていないかもしれません。それが普通の人間の本音です。茶話会が終わった後、何人の人があなたの話を記憶しているでしょうか…。

立場を変えて考えてみるとよいと思います。あなたは、茶話会の人の話をどれだけ覚えていますか?印象的な何人かは覚えているかもしれませんが、普通は一日もたてばほとんどの人が忘れているものです。

ある意味、「よく見られたい、悪く思われたくない」といったなたの思いが、あなたを苦しめているようなものです。自縄自縛であり、事実ではなく、あなたの観念が作り出しているものなのです。

人目が気になり、うまく話さないといけないと思えば思うほど緊張し、真っ白になってしまうものです。

不安や恐怖という感情を言葉でやり繰りせず、「あるがまま」にして、緊張したまま、ただただ目前の会話の内容だけに集中すればいつの間にか、自然な会話ができるようになります。不安や恐怖や緊張を言葉で追い払おうとすればするほど、煩悩の犬に追いかけられるように深みにはまってしまいます。
 
極度のあがり症の自分を受け入れ、あがり症はあがり症のまま、人前で話せばよいのです。いつも、今に集中し、人が話しているときは、人の話を集中して聞いていれば、順番待ちの中でも緊張も薄れるでしょう。

場をこなしていけば、少しずつ慣れていくと思います。また、あがり症を和らげるためには、周到な準備や練習も大事です。何よりも、人の評価を気にする自分から、自分自身の評価を高める生き方…つまり自分に生きる、自分による自分の評価を大事にする生き方を身につけることが求められます。