相談室(ブログ)

いじめや虐待のトラウマに苦しんでいる…回答

2019.03.04

メール相談の回答

北九州の臨床心理シランの室です。

記憶障害、自傷行為、解離など症状のコントロールに苦しみながらも、今日まで必死に生きてこられたあなたを尊敬します。どんなことがあったとしても生き続けることが人間にとって最大の価値だと、私は信じるからです。

症状のため、会社の辞職、その生きづらさは当事者でしかわからない想像を絶する辛さだったと思います。

相性のよい、力ある心理療法か(カウンセラー)に出会えれば、あなたは必ず回復されると思います。

私も200床の精神科病院に非常勤で入っていますが、現在の精神科医はどこも多忙で、精神療法といっても10分前後の薬の処方が中心になっています。残念ながら医師によるカウンセリングは期待できないと思います。ただ、睡眠、精神の不安定など日常生活の適応調整のため、薬も補助的には効果があるかもしれません。

根本的には、あなたが痛感されているように心理療法によって、自発的治癒力(レジリエンス)を強めることが大事だと思います。

カウンセラーは経験豊富な臨床心理士がよいと思います。臨床心理士はしっかりした倫理規定のもと心理面接をするように訓練されているからです。

ただし、臨床心理士も経歴や経験により「解離性障害」に対応できない方もいると思います。この障害は、だれでもできる簡単なものではないと私は思っています。かつてあなたがスクルーカウンセリングで幻滅したように、カウンセラーの見極めが大切です。

解離性障害は、専門家によれば、精神分析や認知行動療法では、うまく対応できないと言われています。支持的精神療法が効果的とも言われています。理想的には、今通院されている病院には臨床心理士が複数いると思いますので、解離性障害に対してキヤリアのある方に依頼されると料金も保険適用内で済むかもしれません。

いずれにしても、相性のよいキャリアがありプロ意識の高い臨床心理士で、支持的精神療法をされる方がよいと思います。面接のほうが効果的だと思います。

今あなたに必要なのは、あなたの心の癒しであり、心の平和であり心の平安です。

幸せで快適な出来事は心的外傷の癒しに重要な役割を果たします。よき友達や家族(母親)との会話のような体験…楽しく、未来が展望できるような、積極的生き方ができるようなできごとを日常生活の中で作ることが大事と思われます。

五感を使って心を癒してみたらどうでしょうか。

目…心を癒すものを見る。朝焼け、夕焼け、空、花、自然、山、川、植物、絵など…
耳…癒される音楽、鳥の鳴き声、せせらぎ、好きなラジオなど
舌…好きな食べ物、コーヒーや紅茶、ハーブティーなど
鼻…いい匂い、アロマ、花の匂いなど
身体(触)…散歩、運動、複式呼吸、ストレッチ、入浴、温泉、エステ、マッサージなど
意識…読書、友達や家族との楽しい会話、日記を書くなど

思いつく癒しを列挙しましたが、まだたくさんあると思います。あなたにあった「心休まる、癒し、心の平和をもたらすもの」を探し、試みるとよいと思います。

私、大人の発達障害なの?…ベストアンサー

2019.03.01

〇相談内容
「冗談が判断できない。会話の返しがうまくいかない。愛嬌がないと言われる。頭の回転が悪く、判断が遅く、行動がとろい。
発達障害があるのだろうか?」(30代女性)

◆ベストアンサー…心理カウンセリングCOM

臨床心理シランの室です。
あなたの文面、言葉の遣い方、物事の捉え方(出来事を言葉にして表現)で気になることがありますので、以下に私見を述べてみます。あくまで個人的考えです…。

一つは、「冗談を瞬時に判断できません」
もう一つは、「思考、言動すべてがとろくさい」 という表現です。

まず「冗談」ですが、冗談にも様々あり、冗談半分、本気半分など、冗談か、本気か判断できないものが多くあります。使う人の性格にもよります。つまり、冗談を瞬時に判断すること自体、簡単なことではないということです。冗談を真に受け、トラブルになることもあるからです。

ですから、「冗談を瞬時に判断」できる人は、冗談のプロともいうべき人でしょう…。

冗談は、言葉のみで判断するというより、その場の雰囲気、場所、人との関係のなかで使われるからです。誰に対しても冗談は言えるものではなく、冗談を言えない相手もいます。(職場の管理職など、関係性の薄い人などに対して)

あなたは「冗談が通じない人」ではないかと気になっているようですが、その原因は、場の雰囲気を読んだり、相手の心をくみ取ったり、相手の立場を想像したりすることが苦手だからではないでしょうか。いわゆる、双方向のコミュニケーションがうまくいかない、苦手ということではないでしょうか。

次に「思考、言動がすべてとろくさい」という表現も気になります。自分に対する捉え方に極端さが見られます。好きなことや得意なこと、興味関心のあることに対しては、思考や言動は、けっしてとろくさくはないと思うからです。
思考や言動も、物事、対象、人間関係などの状況によって変動するものです。

ですから、すべてがとろくさいという自分に対しする捉え方は、極端であり、偏りが感じられます。このような捉え方は、全否定的であり、あなたの良さをだめにしていくことになってきたのではないでしょうか。

結論すれば、思考や認知、想像力に偏りや不足がみられ、発達障害傾向が推測されるということです。
前回も提案しましたが、やはり一度専門機関(医療機関)でWAIS検査を中心とした診察を受ければ、あなたの生きづらさの原因がはっきりすると思いますし、何より安心できるのではないでしょうか。

もし発達障害があるなら、早期に対応していけば、二次障害(人間関係のつまずきや仕事上の失敗や抑うつなど)を未然に防ぐことができるし、仕事や職場の人間関係にもうまく対応できるようになると思います。

発達障害について少しだけ補足します。
専門家によれば、発達障害は発達のアンバランスの問題だと言っています。一般の人より優れた部分もあるし、また劣っている部分もあるということで、発達のデコボコ状態だと言っています。

よく例に出される代表的な有名人…アインシュタイン、ビル・ゲイツ(アスペルガー)、黒柳徹子(ADHD)などの方々も、発達障害ではなかったのかと言われています。彼らは秀でた特徴を最大限に生かし、自らの適性を活かした人たちです。

バランスの悪さは、本来誰人にも内在する固有な個性や特性に偏りがあるため、その人のよさ(個性)がうまく発揮できていない状態と考えられます。

あなたが自分の特性を知り、理解できれば、生きづらさは減少するでしょう。また良い部分を活かしていけば、明るい生活ができるようになると思います。

最近の相談内容と面接事例

2019.02.18

臨床心理シランの室の最近の主な相談内容を紹介します。

〇面接相談事例

・適応障害と診断され休職。クリニックで薬治療を受けているが、薬に頼らずカウンセリングで治したい。(30代男性)

 →心理検査でアセスメント。認知行動療法を中心としたカウンセリングを実施。心理教育、ストレスコーピング、自律訓練法、自己観察 の方法などを取り入れた面接の結果、3回で終結。復職する。

・部活の顧問の指導についていけず不登校。部活を続けるべきかどうか悩んでいる。(中学生女子)

 →女性カウンセラーが2回面接。問題解決し登校を始める。

・心気傾向で重たい病気になっているのではと不安で仕事もできない状態。クリニックで不安障害と診断され薬治療を勧められたが、服薬していない。薬を使わず治したい。(20代男性)

 →心理検査でアセスメント。認知行動療法・森田療法的カウンセリングを実施。心理教育、エクスポジャー法を取り入れた面接の結果、3回で終結。仕事を始めるようになる。

・仕事、将来の進むべき道、自分が分からなくなっている、弱い自分を変えたい。(40代女性)

 →女性カウンセラーが面接。一回の面接で問題解決。

・アスペルガーと診断され、障害枠で就職したが、取引先で人間関係の問題を起こし離職。今後どうすればよいのか(40代男性)
  →継続相談中

・中学生の息子が半年前から連続欠席。原因がわからず、どう対応すればよいか悩んでいる。先行きも不安。(40代母親)
 →継続相談中

・発達障害傾向と学校の先生から言われている中学生の息子。先生とよく衝突することもあり、学校に行きたくないという。勉強もついていけない。どうすればよいのか。(40代母親)

 →心理検査でADHD傾向とアセスメント。環境調整、学習指導を中心に面接。両親面接実施、発達障害理解、特性の理解、心理教育を実施。約1年で課題解決。

・高校に入学後、最初のころだけ登校。5月ごろから昼夜逆転の生活になり深夜ゲームに熱中。ゲーム依存の状態。どう対応したらよいかわからない。(40代母親)

 →抑うつ傾向の母親の面接を5回。子どもの面接を4回。心理検査でアセスメント。病院につなぐ。

・30代の娘が15年近く引きこもっている。リストカット、自傷行為がある。どう対応すればよいかわからない。(60代女性)
 →母親面接と並行して子どもの面接。拒食傾向、強度の便秘に対して食事療法。10回の面接後、就労移行施設につなぐ。

・大学卒業後、一年間勤務。解雇になる。その後、10社以上面接を受けるもすべて不採用。不採用の原因が分からない。(20代男性)

 →知能検査(WAIS)・アスペルガー検査。併せて病院で診断。SST、アサーショントレーニングなどを実施。就労移行施設を経て就職。

・過食、嘔吐、不安、動悸で仕事を辞める。クリニックで薬治療を受けているが、カウンセリングで治したい。(20代女性)

 →認知行動療法を実施。5回の面接後、故郷の実家に帰る。

・30代の息子が8年前から引きこもっている、社会に出てほしいのだが、どうすればよいかわからない。(60代母親)

 →アサーショントレーニング、自己表現力訓練。10回の面接後、若者サポートステイションを経て8年ぶりに就職。

・中学時代にいじめをうけ、それ以来、人が怖い。働きたいが人間不信があり、一歩踏み出せない。(10代男性)

 →心理検査でアセスメント。認知行動療法面接実施。SST、アサーショントレーニング実施。10回の面接後、就職。

・中学生、不登校。登校した時は特別教室で過ごす。自閉症スペクトラムと診断されている。学校適応させたい。(30代母親)
 
 →SST、遊戯療法、学習指導を実施。1年間の面接後、高校に進学。高校では学校に定着できている。

(無料メール相談事例)
・いじめ、虐待で解離性障害(二重人格)を発症。精神科通院。カウンセリングで治したい。(20代女性)

・アスペルガーの妻の束縛が強く、妻も自分も疲れ果ててしまっている。離婚すべきかどうか迷っている。(20代男性)

・職場の仲がよかった上司が突然冷たくなった。居ずらくなり退職。その後メールをするが返信なし。どうすればもとのような仲にもどれるのか。(20代女性)

シランの室ベストアンサー集…恐怖症、トラウマ、大人の発達障害、自分がわからない…

2019.02.17

臨床心理シランの室では、カウンセリングCOM、心理カウンセラーCOM、カウンセリング専門館、心理カウンセリングサーチの無料掲示板に回答しています。今回、その中で「ベストアンサー」となった五つの回答を紹介します。

〇「密集恐怖症を治したい」(カウンセリング専門館) 女性 2019,2,14 

はじめまして 臨床心理シランの室です
密集恐怖症は正しい治療法に則っとって治療していけば改善されます。今日まで、多くの人が改善しています。

ゴキブリを怖がる人は多くいます。蛇はほとんどの人が気持ち悪く思い、怖がります。犬に咬まれ、それ以来、犬恐怖症になる人もいます。注射恐怖、病気恐怖、不潔恐怖…、世の中には本当にたくさんの恐怖症があります。

恐怖体験は、一度で脳に深く刻まれ、記憶され、忘れられなくなります。その恐怖体験が、のちの生活に影響を与えるものになるか、それとも徐々に消化され、やがて気にならない存在になるかは、その人の性格や気質やそのときの精神状態によると言われています。

過去のあるときの密集したものに対しての恐怖体験がきっかけになり、それ以降、密集したものを過度に意識してしまい、結果、恐怖に襲われてしまう。それがあなたの身体状況にまで影響を与えているということですね

恐怖という不快感情は身体に影響をもたらします。胸が苦しくなったり、動悸がしたり、吐き気やめまい、食欲にも影響を与えます。緊張や興奮が交感神経に影響するからです。

人間はイメージや自己暗示(自分に投げかける言葉)によって、喘息を引き起こしたり、ジンマシンになったり、発熱したり、胃が痛くなったり、様々な身体症状をもたらすと言われています。心と体は一体の関係なのです。

あなたの頭皮のかゆみも心のイメージがもたらす結果のようですね。
恐怖症に効果がある心理療法は、認知行動療法か森田療法が実績も高くお勧めです。本を読んで自ら実践されるのもよいと思います。自力で無理であれば、上記のカウンセリングを受けられるが早道でしょう。(私的なことで恐縮ですが、私は25歳の時、心臓恐怖症になり、本を読んで自力で克服しました。HP自伝に記載)

自分自身の性格や認知や行動の傾向を知り、修正していく必要があります。それを可能するのが認知行動療法であり森田療法です。
過去に見た画像が脳裏によく浮かぶ。気にする…過度に意識する…それにとらわれ、執着する。その囚われがすべての原因になっています。囚われという字のごとく、あなたという人が、密集した画像に囲われた状態、囚われの身になっているようです。

その囚われからの解放が治療目標になります。
つまり、頭の中の画像を言葉で取り払おうとしたり、思い浮かばないようにしようとしたりすればするほど、犬に追いかけられるように恐怖に追いかけられるようになっています。つまり、今の苦しみはあなたが増幅させているといってよいでしょう。

不安や恐怖という感情を言葉でやり繰りせず、「あるがまま」に受け入れ、緊張したまま、恐怖したまま、画像のイメージを受け入れれば、逆に恐怖や不安はおさまっていきます。不安や恐怖を言葉で追い払おうとすればするほど、「とらわれ」から抜け出せなくなり深みにはまり、密集恐怖は増幅されます。

あなたは、よりよく生きたいという気持ちが強いため、不快を避ける心が強くなっています。今はそれが恐怖症状を強めあなたを苦しめていますが、克服した場合はプラスとなり、あなたは人間として一回り成長をとげるでしょう。

〇「将来どうしてよいか悩んでいます」(カウンセリングcom) 30代前半、女性 2019,2,6

はじめまして 臨床心理シランの室です
「青春の夢に忠実であれ」とはドイツの有名な詩人シラーの言葉です。

あなたは決して中途半端ではありません。むしろ、自分の気持ちに忠実に生きようとしたりしているため、迷いも多く中途挫折を経験しているに過ぎないと私は思います。

フラフラしているのではなく、本当に自分にふさわしい道、ある意味アイデンティテイの確立を求めて生きている結果のように見えてなりません。

留学という異国の体験で考えた養護教諭の道…理由も立派だと思います。その道を目指し、あなたの夢をかなえるべきだと私は思いました。

私的なことで恐縮ですが、私は高校中退し働きながら定時制高校卒業。アルバイトをしながら、3年間大学受験浪人。志望学部も、理工学部、医学部、最後は総合科学部に妥協するように入学しました。大学に入っても、フワフワ彷徨い、学校に行かず深夜のバイトづけ、小説家を目指した時期もありましたが、一念発起し、教師の道を目指しました。大学を29歳で卒業した後、中学教師になりました。振り返ってみると最も自分にあった道だと思えるようになったものです。(HPに記載)

教員になった人の中にも、いったん社会に出て、教師になろうと通信教育で教職免許をとり、
教壇に立っている人を同僚として何人も見てきました。中には40歳近くで教師になった人もいますし、何回も採用試験に失敗した人もいますが、あきらめずに執念をもって臨んだ人は最後は教師になっています。学卒でそのまま教師になった人よりも、社会に一回出た人のほうが、考えや心に幅があり、子どもの気持ちがわかる人が多く、教師としても立派な方が多かったような気がします。その意味では、看護師を2年間経験し、社会を知ったあなたはそれだけで人生経験の幅が広がっています。きっといい養護教諭になれると思います。

私は臨床心理士資格を、教師をしながら佛教大学大学院の通信で学び取得しましたが、同期はみな40歳代以上の仕事を持った人たちでした。その中に40歳の現役の客室乗務員(既婚者)の方がいました。彼女は臨床心理士資格を生かして心病む人たちに貢献するという強い目標をもち、臨床心理士となり、現在スクールカウンセラーで頑張っています。

看護師をしながら養護教諭を目指すのもよいと思うし、他職に携わりながら養護教諭を目指すのもよいと思います。養護教育になるということを目標に掲げ、その達成に向かって今は努力を重ねることです。そして必ず目標達成すると強く念じることです。

よい人に巡り合えば結婚することになるでしょうが、養護教諭の道は貫くべきだと思います。

先輩や友人に相談することも大事でしょう。相談する…他者に自分の一部を開示することによって、自分では気づかない自分の一面に気づいたり、多くの新しい情報を得たりするなど、視野が開けると思うからです。

決断することは、ある意味、賭けでもあります。人生に確実性が保証されているものは少ないといってよいでしょう。確実性をもたらすものは、決断後のあなたの行動であり、努力であり、経験の積み重ねです。

全てがわかって決断できるものではありません。多くの人は、不安を抱えたまま決断しています。一つの選択は、他の多くの可能性を捨てることでもあります。捨てるからこそ、選択したもの大事にしていくのです。努力してものにしていこうとするのです。

人は悩み、それを解決していく中で成長を遂げていくものです。あなたの今の苦悩は、あなたを成長させる糧になるでしょう。

養護教諭となって青少年を心の病から守り、未来に生きる人たちの灯台になられんことを私は願っています。あなたならきっとよい養護教諭になれると信じています。

〇「やりたいことがわからなくなりました」(心理カウンセラーCOM)10代後半、女性 2018.10.23

はじめまして 臨床心理シランの室です
大事な進路選択です。一人で悩まず先輩や、その道の専門家に相談することを勧めます。相談する…他者に自分の一部を開示することによって、自分では気づかない自分の一面がわかったり、多くの新しい情報を得たりするなど、視野が開けると思います。

相談先としては、専門学校の進路担当、HWの新卒コーナー、準公的な機関の若者の就労をサポートする機関など、無料で相談できるところは、たくさんあります。ネットで調べれば見つかると思います。しかるべきところに相談し、ある程度自分の方向が決まった時点で、ご両親に話をすればよいのではないでしょうか。

職業の選択を決断する時には、何のためという目標や目的、進路先の仕事の内容や会社情報など、自分にとっての適性や価値の有無、そして何よりも大事なのは、その仕事をやってみたいという意欲がどのくらいあるかが大事になると思います。

自分がその仕事に向いているのかどうかという適性は、厳密には経験してみて初めて分かるものです。はじめからわかる人は、ほとんどいないといってよいでしょう。ただ周囲の人が「○○に向いているよ」とか「○○になったらいいよ」などと進めてくれる場合はありますが、実際は経験してみないとわかりません。

あなたの現時点の状況は、動物関係の専門学校在学→それに関連する職種を探す→どこかしっくりいかない。しかし、現実は、自分に向いているかどうか、仕事ができるかどうか、自分の本当にやりたい仕事なのかどうかと、現実と理想が不一致になっている状態のようです。青年期は現実と理想のギャップの大きい時です。

選択することは、ある意味、賭けでもあります。人生に確実性が保証されているものは少ないといってよいでしょう。確実性をもたらすものは、決断後のあなたの行動であり、努力であり、経験の積み重ねです。

全てがわかって決断できるものではありません。多くの人は、不安を抱えたまま決断しています。一つの選択は、他の多くの可能性を捨てることでもあります。捨てるからこそ、選択したもの大事にしていくのです。努力してものにしていこうとするのです。

私的なことで恐縮ですが、私は自分の進路に迷い6年間大学に在学しました。曖昧な学部のせいもあり就職で悩みました。親友に相談したりしましたが、多くのことがわからないまま、教師の道を選択しました。適性や能力以上に、その道に賭けたのです。それから努力し学び続けました。(HPに記載)

人は悩み、それを解決していく中で成長を遂げていくものです。あなたの今の苦悩は、あなたを成長させる糧になるでしょう。

〇「アスペルガーADHDかもしれない」(カウンセリング専門館) 40代男性  2018.8.2

はじめまして 臨床心理シランの室です
ユングという有名な心理学者は、人間の発達段階で「思春期」「中年期」を危機ととらえていました。あなたも、「中年の危機」に差し掛かっているのかもしれませんね。

現在、精神科医が使っている精神医学の診断基準は、DSM-5が使用され、編纂を重ねるたびに病気が増えるという不可解な現象が起きています。

発達障害の分類も変わり、自閉症ゾーンは「自閉症スペクトラム」という名のもとに大きく括られるようになりました。

鬱は、この30年間で5倍近く増加し、うつ病患者は100万人を超えています。
同じように発達障害も流行現象のような傾向にあります。会社、組織、学校、家庭など人が集まるところ、少し変わった行動をする人がいれは、「あの人、発達障害じゃない?」などと不謹慎にも簡単に口に出したりしています。鬱にしても、発達障害にしても、ここ10年で加速度的に増加しています。

今、大人の発達障害ということがよく話題になります。もともと発達障害は幼少期、おそくとも学童期にははっきりした症状があるため、現在は多くは定期健診で診断されます。

障害故にかなりの生き辛さがあり、一般の子どもたちと一緒の生活をすることに支障をきたし、特別支援教室なので生活したりしています。障害特性ゆえに、本人が、普通学級での生活に耐えられないからです。

さて、長くなりましたが、あなたの悩みに関して意見を述べます。
もしあなたが発達障害であれば、幼少期や学童期、小中高学生時代に生き辛さを感じ、失敗を多く重ねたり、対人関係がうまくいかなかったりで、40代まで仕事は続かなかったでしょう。このひとつからしても、あなたは発達障害とはいえないと私は思います。

あなたが分析しているように「発達障害、そうか自分の欠点はそのためだったのかという肯定」のようなものです。そのようにカテゴリー化したところで、何かプラスになるものがあるのでしょうか。

診断は両刃の剣のようなものです。診断名がつけば安心できる部分がありますが、その疾患にとらわれ長く苦しむというマイナスの部分があります。

著名な専門家に言わせれば、発達障害は「発達のアンバランスの問題だ」と言っています。一般の人より優れた部分もあるし、また劣っている部分もあるということで、発達のデコボコ状態だと言っています。

普通の人より、発達のバランスの程度が激しいというだけのことです。ですから、不安な状態で、発達障害の人のブログをみれば、誰でも発達障害の症状があてはまるような気になるはずです。暗い山の中を一人で歩いていると、不安と恐怖心から揺れるススキが幽霊に見えるようなものです。

健常者(普通の人)でも、ADHD傾向を見ることができますし、アスペルガー傾向を見ることもできます。不注意や衝動的、多動というのは誰でも大なり小なりあるものです。日常生活に支障を来していなのであれば、全く問題はありません。あなたの場合は社会生活(仕事)がまともにできているのですから、問題はないと思います。

よく例に出される代表的な有名人…アインシュタイン、ピカソ、黒柳徹子(ADHD)などの方々も、発達障害ではなかったのかと言われています。彼らは秀でた特徴を最大限に生かし、自らの適性を活かした人たちです。

診断名より大事なものは、あなた自身が自分の性格や能力の特徴をよく知ることです。自分をよく知って、欠点より、良い面、長所を生かす生き方を努力していけば問題なく生きていけると思いますが、どうでしょうか…。

〇「5.6前のいじめから苦しんでいます」(心理カウンセリングCOM) 2018.5.14 10代後半女性

はじめまして 臨床心理シランの室です
小中学校といじめに遭い、だれよりも苦しんだあなたは、だれよりも人の心のわかる人です。だれよりも辛い思いをしたあなたは、だれよりも人の優しさに敏感な人です。そういう人がこれからの社会に世界に必要なのです。朝の来ない夜はありません。今の辛さがずっと続くはずはありません。生きて生きて生き抜いて、優しさの少ない今の大人社会の中で、いじめられている人の味方になってください。そのためにも一日も早く立ちあがってください。

世界の偉人もみな酷いいじめ(迫害)に遭いましたが、それを乗り越えたから偉大な人間になっています。
キリストしかり、御釈迦さんしかり、ガンジーしかり、キング牧師しかりです。数え上げたら枚挙に暇がありません。

癒しの根本は自己治癒にあります。
例えば、身体の外傷は本人(自己)の治癒力によって治っていきますが、それは本人が何かをすることによって治っていくものではありません。それを誤解すると、早くかさぶたを取ろうとすると、また出血するようなことになります。自己治癒の自己とは自分の知らない自己であり、自分の知らないうちに作用しているところに特徴があります。これは操作することと対極にあります。
 
あなたも高校時代には、「クラスの中でも明るくなり、友達もたくさんでき、心から大切にしたい友達もできた」と言っているように、そのときは別に何かを操作したわけではなく、嫌なことも全て忘れていたわけです。

少し難しい内容になるかもしれませんが、長期間のいじめによる複雑的心的外傷体験(トラウマ)は、ある意味「瞬間冷凍された体験」のようなものです。冷凍されているが故に、心はその体験を過去のものとすることができず、いつまでも新鮮なままで抱えることになります。いわば「現在に生き続ける過去」として、さまざまな心理的な機能に影響を与え続けています。心的外傷を癒すということは、その凍りついた体験を解凍し、本来の認知的枠組みの中に消化吸収していくことだと考えられます。

幸せで快適な出来事は心的外傷の癒し(ケア)に重要な役割を果たします。例えば高校生活の友達関係のような体験…楽しく、未来が展望できるような、積極的生き方ができるようなできごとを日常生活の中で作ることが大事です。

そうした生活をたくさん経験し積み重ねていくことで、あなたも自然自己治癒されていくでしょう。
あなたは人の心がわかる優しさの持ち主なので、きっといい人にまた出会えると思います。何よりもいい人、いい友達の心に触れることが一番の癒しになると思います。

最後に黒人女性の詩を紹介します。

どうぞお書きなさい私のことを 歴史の中に 
あなたの意地悪なねじくれた嘘で固めて
どうぞ私を踏みつけなさい 泥の中で 
でもそれでも  塵のように 私は立ち上がる

私が絶望しているのを見たかった?
頭(こうべ)を垂れて 視線を落としているのを?
肩をおとしているのを
涙の粒が落ちるように 心の叫びに弱り果てて
……    ……

どうぞ私を撃ちなさい あなたの言葉で
私を切りなさい あなたのまなざしで
私を殺しなさい あなたの憎しみで
それでも空気のように 私は立ち上がる
……  ……

恐怖と恐れの夜を置き去りにして
私は立ち上がる
素晴らしく澄んだ夜明けの中へと
私は立ち上がる
私の先祖がくれた贈り物を持って
私はその夢そして奴隷の希望
私は立ち上がる
私は立ち上がる
私は立ち上がる
(現代アメリカ黒人女性詩集、水崎野里子訳)