対人恐怖・場面不安を解決する具体的な行動 芝蘭の便り㉔
自分の内部で起こっていることや、「自分がどう、うまく振る舞うか」ということに焦点をあてすぎないようにします。代わりに、自分が加わっている会話で、話に耳を傾け自分も参加することに集中するようにします。(話を聴くことに注意を向ける)
他人は、あなたがどれほど不安に感じていても、ほとんど気づかないことを覚えておきます。あなたが考えているほど、不安が目に見えて表れることはありません。(他者には、あなたの心の中は見えない)
他人は必ずしもあなたの言っていることに注意を払っているわけではありません。彼らの注意はほとんど自分自身のことに向けられていることが多く、自らの問題に、なによりも関心をもつものです。立場を変えればわかります。人は、基本的には、みんな自分中心です。自分が先です。それが人間の自然な姿なのです。
自分らしく自然体であればよいのです。ありのままの自分を受け入れることです。(自分に生きること)
人と関わるとき、不安感はあなたしかわからない体験であることを学びます。(心は見えない)
誰でも不安になることはあります。毎回の会話で全て完璧に振る舞う必要はありません。(実力以上には生きられない。背伸びしない。無理をしないこと。今の自分のありのままでいいのです。)
人前でのできが、思っている以上に悪くないことにも気づくことが大事です。実際、あなたよりスキルの低い人はたくさんいるからです。(自分を客観的に見てみる、メタ認知することです。)
ありのままの自分に生きるように心がけます。人目、人の思い、人が自分をどう思うのかという生き方から、自分の生き方、自分の行動、自分の考えという自分の外面に見える姿ではなく、内面の心を大事にする生き方…自分自身に生きることに努めます。
受動的な生き方から、能動的生き方に生き方の姿勢を変えます。受け身の生き方は、他人や環境に支配されやすくなります。能動的な生き方は、環境を変えていくことができます。
案ずるよりも産むがやすし‥頭の中であれこれ考えるよう、一つの行動が大事です。行動、つまり、新たな経験をすることです。
経験することが大事です。目的を達成する(成功する)ことより、やったかどうか、努力したかどうかが大事です。プロセスを大事にします。新しいことに挑戦することです。そして、うまくいかなかったことから学んでいくことが大事であり、それが本当の成長になります。
人の中で何か行動する時、行動そのものを重視し、その行動を精一杯やり、その行動がどうであったかを省みて、自分を高めていくようにします。
内向から外向、受け身から積極的・能動に動けばよいのです。見られている自分から、人を見る自分に変っていくことです。人は、あなたが思っているほど、あなたのことを見ていないし、気にもしていません。
謙虚に人から学び、世の中から学び、あらゆるものから積極的に学び、自らを向上させ、あなたが立派な人間になることです。あなたが人間的に向上していけば、あなたの周りに、あなたにふさわしい友達が出てくるものです。つまり、あなた本人と環境は、本体と影のような関係であり、一体なのです。
生きるということは、今の瞬間しかありません。その瞬間の連続なのです。過去も未来も、すべてこの瞬間にあります。今を絶えず「精一杯生きる」こと、そして、受け身ではなく能動的に行動すること、さらに学びと向上心があれば、いつの間にか、人目を気にすることさえ忘れている自分になっているでしょう。