相談室(ブログ)

特別講座4 マインドフルネス心身 調和法で心身は蘇る 

2024.04.04

特別講座 東洋哲学と量子力学の接点
講座4 マインドフルネス心身調和法で心身は蘇る 
   今の瞬間に意識を深い自分に集中し、あるがままに生きる

①30年前アメリカのジョン・カバットジン氏が考案されたマインドフルネスの原点
 ・仏教の六波羅蜜(波羅蜜とは悟り)の一つ禅波羅蜜の応用展開
 ・カバットジン氏が修行された道元の禅について
 ・道元の禅にヒントを得たマインドフルネスとは何か

②マインドフルネス心身調和法…カバットジン氏のマインドフルネスを一歩深めたもの
 ・呼吸瞑想の目的と実践
 ・身体観察瞑想の目的と実践 
 ・自然観察瞑想の目的と実践
 ・名詩読誦瞑想とは…意識を最高の周波数に合わせることで平穏が心の底からわきあがる
   ーあらゆる苦から解放される寂照(安心立命)の境地の感覚意識化ー

③神経過敏、過剰適応とストレスの関係
 ・適応は生き抜くための知恵、過去の適応経験から個人差が生まれる
 ・人のもつ優れた恒常性や免疫機能は心身の調和・健康のために働く智慧の活動
 ・ストレスは心身を調整し程よい感覚にすれば緩和されゆく

④五つの感覚(眼識、耳識、舌識、鼻識、身識)と意識の六識で心身の内外を識る
 ・意識とは何か。意識を構成する感覚感受(気分、感情)と思考(言葉)
  ・痛みや苦しみを緩和する方法
 ・感覚や言葉、記憶の反応から、対処に変える意識錬磨
 ・惰性的生、自動操作的行動から、今の瞬間に意識を集中させる方法について
 ・部分と全体のつながり、健康な部分の気づき、生きていることの有り難さの実感
 
⑤ストレスを未然に感知する方法と病気の…ほどよさの感覚の獲得について
 ・身体の調和
 ・心の調和
 ・環境と心身の調和     
 ・万物の本来的リズムに合わせる方法としての名詩読誦瞑想。その音律で意識を磨くことで
  今の心全体が浄化され、苦の波動が喜びの波動に染められていく。

〇受講講座は選択制です。   
  家族、夫婦、親子、知人同士、一人受講も可。最大4名まで。
〇受講料  中高生2000円 大人3500円 
〇各講座時間 50分 一日2講座まで申し込みできます
〇受講の申し込み方法…直接電話で予約されるか、予約コーナーから行ってください。

講座3 死を見つめることで、深い人生が始まる…量子力学と東洋哲学の接点から

2024.03.26

2024年 テーマ「崩れない幸せ郷を求めて」―量子力学と東洋哲学の接点―
講座3(上・下) 死を見つめることで、深い人生が始まる 
 
① 人間は死んだらどうなるのか。死後の世界は存在するのか。
・「今まで死んだ人間は一人もいない。この宇宙には始めもなく終わりもない」
  というニコラ・テスラの言葉の意味(20世紀の物理学者…イーロン、マスク氏など多くの人に影響を与えている)
・臨死体験者が語る「かい間見た死後の世界」
・断見(死んだらすべてなくなるという考え)、常見(死後魂が輪廻するという考え)について
  
② 死後の世界を2000年前に考察していた仏教の唯識哲学
・四有説… 生有(生まれた瞬間)⇒本有(現実に生きている瞬間瞬間)⇒死有(死ぬ瞬間)⇒中有(死後、次の生までの期間) 
・記憶の貯蔵庫としての無意識世界のアラヤ識、そこに貯蔵された業が次の生を決定するという思想
・次の生はどんな生命体になるのか…今世の生きざま、業の集合が連続するという思想
   
③ なぜ生まれながら差別があるのか…天台智顗(ちぎ・6世紀、仏法理論を完成)の哲学について。
・天台智顗の生命理論…衆生世間(私たちの基本の生命境涯)、五陰世間(認知・行動・感情などの習慣化したものごとのとらえ方、反応の仕方、意識・無意識にわたる)、国土世間(住む環境の違い)という個の差別相や状態像。環境は主体の影。
・すべては自らの業の結果であり、自分という業因がもたらしたものとする哲学

④ 死を見つめ、死と向き合うことで生き方が変り、本当の深い人生になる
・生命は今の連続 瞬間は永遠  永久に今の奥底の生命が続く
・この宇宙は、はじめもなければ終わりもない、エネルギーが変化しただけというニコラ・テスラの哲学

⑤ 唯識と天台智顗の九識論 
・六識(眼・耳・舌・鼻・身体・意識)と無意識…七識⇒マナ識(自己愛、自我執着の世界)、八識⇒阿頼耶識(行為の貯蔵庫の世界)、
  九識⇒根本浄識(自己と宇宙につながり万物を生成する不可思議な因果律の世界) 
・仏法哲学は生き方を教え、人生を最高なものにする

⑥ 今を価値的に生きる
・比較相対を超えた生き方…心の調和、バランスをはかる生き方
・価値的生き方…財、地位、学歴、名声、健康、才能を超えた心を高める生き方。逆境を乗り越えるレジリエンスの習得 
・心の内面に財を積む生き方こそ本当の自己実現であり、その心の財の蓄積・善業が来世のよき生につながるという仏法哲学
・自己を向上させ、他者を守り、慈しみ、正しい生き方の中に心の安定が訪れ「幸せ郷」に至る

〇受講講座は選択制です。   
  家族、夫婦、親子、知人同士、一人受講も可。最大4名まで。
〇受講料  中高生2000円 大人3500円 
〇各講座時間 50分 一日2講座まで申し込みできます
 
〇受講の申し込み方法…直接電話で予約されるか、予約コーナーから行ってください。

量子力学と東洋哲学の接点―講座2「人は九つの世界を巡り安定しない。真の安定は心身の調和にあり、幸せもそこに宿る」 

2024.03.21

2024年 講座テーマ「崩れない幸せ郷を求めて」―量子力学と東洋哲学の接点― 
               講師 芝蘭の室 松岡敏勝
講座2 わたしたちは九つの心の世界を巡り安定しない 
― その九つの世界は潜在下に存在し、今の瞬間はその一つの世界が顕在しているー
  
①の世界…苦しみ・地獄の世界―地下の牢獄(ナラカ)―
・生きていることが苦しい、何も見ても不幸、どうにもならないうめき声。生命力の枯渇。
・怒りがもたらす破壊の働き…自傷や他傷、殺人や戦争の原因
・焼けつくような苦しみ、求めても得られない苦しみ。強いものに巻かれる苦しみ
・苦の波長…本来の波長が失われ、逆流し、混乱し生命は限りなく疲弊し生のエネルギーを奪う
・苦の軽減法…信頼できる人に会う、話す。偉人の話に接する(読書)。自分の気持ちを書き出す。
・苦を抜く…安心できる人のそばにいると苦は軽くなっていく。苦に寄り添ってくれる人の存在が必要。

②の世界…「〇〇したい、○○がほしい」 充たされない欲望の世界-餓鬼の世界―
・欲望の過剰やとらわれ、執着に心がつながれ、不自由になり苦を感じる。
・ギャンブル依存などあらゆる依存は欲望の執着がもたらしている
・飢餓的欲望の波長…一時的に速度を増し、竜巻のように自己破壊を伴う
・欲望の執着を明らかにて欲望を昇華する。ほどよさの感覚を身につける。欲望を人間性の向上、願望の実現に結びつける。

3の世界…先を見ず目先で行動する愚かさの世界…畜生の世界
・生きるための本能、食べる、生殖活動、自分を安全に守る働き。
・弱肉強食の世界、自分の中に規範がない。
・後先を考えない本能に支配されて行動する愚かさ。
・波長は、どんよりして遅々として進む。けだるい感じ。以上の三つの世界を三毒という

④の世界…他者と比較し、常に他者に勝ろうとし、心が休まらず安定しない修羅の世界
・他人と比べ、自分が優れ、他人が劣っていると思う心。
・自分は素晴らしいと思う自己像を持ち、その自己像を壊さないためにエネルギーを費やす。
 外面は善い人…仁・義・礼・知の振る舞いで本心を隠し偽り、人に諂う。素直でない。
 内面と外面が異なる。偽りの自分を守り、保つためにエネルギーをつかう。心は安定しない。
・人に勝つことから、自分に勝つことへ方向性を変えることで善の方向に活かす。

⑤の世界…平穏な境地、人間らしい境涯…自分に勝つ生き方の第一歩…人間の世界
・正しい人生の軌道を歩むことによって心が安定してくる、内面化された規範に生きる。人らしさを保つには努力が必要になる、人間を超えたものに畏敬の念を持ち、尊敬することで自分を豊かにする。「三帰五戒…人間らしい生き方」は人に生れると唯識哲学は教える。
・欲望のコントロール、抑制する努力、倫理や道徳を守る。教育によって、人は人になる。教育が大事になる。

⑥の世界…欲望が充足された喜びの世界…天の世界
・人々は天を仰ぎ、敬い、憧れた。 自分に打ち勝つ先に得られる喜びの世界。
・欲望世界・色界・無色界…三界無安、火宅のごとし。五衰を受ける。

⑦の世界 反省、内省的自我…諸行無常を探究。存在の有無、真理を追究し自分を高める世界
 一切のもの、一切の生物、人、社会に学び、人間完成を目指す心。見えないが確かに存在する心を見る。空や縁起を学ぶ。

⑧の世界…「空」を悟る境涯。諸法は無我と悟る。色即是空を悟る世界。アインシュタイン、ニコラテスラ、ニュートン、アリストテレス、ゲーテ
 諸菩薩などの覚りの世界。

⑨の世界…他者を守り、支え、育む慈悲・愛の心に満ちた世界。自然や宇宙の根本法則、慈悲の周波数に自分の周波数を重ね合わせるようにして生きる。…菩薩の世界
その慈悲の周波数に生き続けるとき、あらゆる生命、人間は本来の調和を奏で最高の自分を発揮し充実し安定する。真の幸せ郷に至る。

〇受講講座は選択制です。   
  家族、夫婦、親子、知人同士、一人受講も可。最大4名まで。
〇受講料  中高生2000円 大人3500円 
〇各講座時間 50分 一日2講座まで申し込みできます
 
〇受講の申し込み方法…直接電話で予約されるか、予約コーナーから行ってください。

「崩れない幸せ郷を求めて」 講座1自分を正しく知ることが幸せの第一歩       

2024.03.18

2024年 講座テーマ「崩れない幸せ郷を求めて」10講座―量子力学と東洋哲学の接点― 
              講師 芝蘭の室 松岡敏勝

講座1 自分を正しく知ることが幸せの第一歩       
① 私たちが意識できる世界は1%以下 無意識活動が99%以上の心身の活動   
・身体は細胞の集まり。1㎜以下の受精卵が分裂し数10兆個の細胞になった私たち。
・身体の不思議…消化器系、循環器系など体のすべての機能。
・身体の極微は素粒子で振動している、皮膚は呼吸しバイオフォトンを放っている。
・身体の恒常性について…免疫、自然治癒力
・身体は調和であり、リズムであり、日々更新し、すべてつながっている。
・自分の身体の働きに感謝の心が湧くとき、幸せを感じることが出来る。

②心はどこにあるのか
・意識とは何か、五感覚と意識について
・脳と心の関係。神経とは心の通り道という意味。
・意識と潜在意識の関係  潜在意識は記憶の貯蔵庫、 夢、眠り、多重人格現象、トラウマ
・記憶と脳、 記憶には意味記憶、エピソード記憶、手続き記憶、プライミング記憶などがある
・身体も記憶する

③私たちの生命は身体と心が相互関係にある
・身体の病が心の落ち込みにつながる、心の病が身体不調につながる
・認知、感情、生理、行動というつながりを活かす認知行動療法。
・不登校の頭痛、腹痛  身体表現性障害など
・心身が深いものにつながっていることを想像することで幸せを感じることができる

④痛み、苦しみ…反応から対処へ…マインドフルネスの心を活かす
・痛みや苦しみは不調和のサイン、そのサインを読み取ることが健康への第一歩になる  
・痛みや苦しみを苦悩にしない。痛みは想像の産物
・痛みを受け入れることについて。

⑤心身を支えている見えない不思議な働きに、心の波を合わせて生きるとき喜びを感じる
・今を惰性にしない、今を無意識の自動操作状態にしない
・今の瞬間を意識して集中する。今を丁寧に誠実に生きることで未来を拓くことができる

―想像力は知識より大事である。知識には限界があるが、想像力は無限である―アインシュタイン

〇受講講座は選択制です。   
  家族、夫婦、親子、知人同士、一人受講も可。最大4名まで。
〇受講料  中高生2000円 大人3500円 
〇各講座時間 50分 一日2講座まで申し込みできます
 
〇受講の申し込み方法…直接電話で予約されるか、予約コーナーから行ってください。

2024年 特別講座「崩れない幸せ郷を求めて」10講座 ―量子力学と東洋哲学の接点― 

2024.03.09

2024年 講座テーマ「崩れない幸せ郷を求めて」10講座―量子力学と東洋哲学の接点― 
        講師 芝蘭の室長 松岡敏勝

〇対象 中高生から大人まで        
〇受講講座は選択制です。   
  家族、夫婦、親子、知人同士、一人受講も可。最大4名まで。
〇受講料  中高生2000円 大人3500円 
〇各講座時間 50分 一日2講座まで申し込みできます

講座1 自分の心身を正しく知ることが幸せの第一歩       
・私たちが意識できる世界は1%以下 無意識活動が99%以上の心身の活動   
・心はどこにあるのか、意識とは何か。五感覚と意識の関係
・意識と無意識の関係。意識とは記憶なのか。
・私たちの生命は、体と心が関係しつながっている。認知行動療法の心。
・痛み、苦しみは不調和のサイン。痛みや苦しみに学ぶマインドフルネスの核心。

講座2 わたしたちは、九つの世界を巡り安定できない 
・なぜ幸せは長続きしないのか、五つの感覚と意識が求める結果を知ること
・怒り、渇愛的欲望、自己執着愛、快を求める心、人より優れたい欲求…その過剰と偏りが苦を招く
・不安定から安定の道…それは中庸的生き方、心の調和を保った程よい感覚の修得にある

講座3 私たちは必ず死ぬ存在…死を見つめることで本当の人生が始まる
・「これまで存在した人間で死んだ人はいない」と言ったニコラ・テスラの言葉の真意は
・臨死体験者が語る「かい間見た死後の世界」
・死後の生命を2000年前に考察。行為の貯蔵庫としてのアラヤ識を発見した唯識哲学
・死後、次の生はどんな生命体になるのか…今の我が連続するというエネルギー不変の法則
・比較相対を超えた価値的生き方…探求…財、地位、学歴、名声、健康、才能を超えた生き方
・心に財を積む生き方、人を慈しみ、守り、愛する生き方。自己実現の道、逆境を乗り越えるレジリエンス力 
・自己を向上させ、他者を守り、慈しむ生き方に真の安定がもたらされる

講座4ストレス低減法・メンタルヘルスの維持をはかるマインドフルネス           
・30年前アメリカのジョン・カバットジン氏が考案されたマインドフルネスの原点を解説
・痛みや苦しみを緩和し、感覚や意識の反応から、対処に変えていく方法
・惰性的意識、自動操作的意識を乗り越え、今の瞬間に集中して生きる方法について
・呼吸瞑想、身体観察で自分の潜在意識の根源につながるとは
・ストレスとは何か、神経過敏、過剰適応について
・人のもつ優れた恒常性や免疫について
・ストレスを未然に感知する方法と予防について
・ストレスコーピング(対処法)について

講座5 人間関係力を身につける…さわやかな自己表現―アサーション力の習得
・人間理解を深める、自分を知る、相手を知る、主観と客観、メタ認知の力を身につける
・自分の感情・精神状態によって相手の見方は変る、相手を知り心の波長を合わせる方法
・コミュニケーション力を身につける…自他尊重の表現力の修得、言葉の表現、非言語的表現を磨く
・自分と環境は深い次元でつながっている。自分の表現が相手を変える鏡の法則。

講座6 量子力学と東洋哲学の接点
・心の周波数には種類がある。私たちの意識はその周波数の感知に過ぎない
・私たちの細胞はバイオフォトンを出している。意識、感情とバイオフォトンの関係
・時間とは何か、死とは何か、生命の源は何なのか
・「宇宙には初めもなければ終わりもない」天才物理科学者ニコラ・テスラの言葉と
 「生命は無死無終」と悟ったブッタとの共通性
・生命や宇宙を存在させている見えない力の正体をニコラ・テスラやアインシュタインやブッタは
 どのようにとらえていたのか
  
講座7 アンガーマネジメント…怒りのコントロール法            
・人間の感情の中で一番厄介で制御することが難しい怒りの正体と原因の考察
・怒りやすい性格、精神状態を変えるには考え方、受け止め方、メタ認知力、柔軟思考の修得
・怒りに対する具体的、根本的対処や改善法について
・怒りが苦しみを招き、怒りの反復が地獄につながることについて

講座8 認知行動療法・森田療法・マインドフルネスの基本について   
・認知行動療法とは何か、どんな精神症状に有効か。その使い方の基本について
・認知行動療法と森田療法の共通性と活用のしかたについて
・森田療法の神経症に対する有効性について
・森田療法とマインドフルネスの接点について

講座9 うつの改善法
・うつとは何か、その主症状についての理解、気分の落ち込み、反芻思考、否定的思考や感情
 無価値観、希死念慮、意欲の低下など、その対処法について
・うつに有効な認知行動療法、マインドフルネスについての概要
・重篤な鬱に10年間近く苦しみ、完全回復した妻の試行錯誤法とは

講座10 不安症、恐怖症、トラウマ、複雑性PTSDの改善法
・対人不安、強迫観念やパニック障害の乗り越え方
・トラウマからの解放などの基本について
・複雑性PTSDの理解と対処法

※申し込みは、電話080-2697-0964(臨床心理シランの室・予約専用)で行ってください。
「予約日時・対象者・講座番号」を告げてください。

不登校の処方1 私たちはどう生きればよいのか 本当の自分を生きる力を身につける

2024.03.02

不登校生徒はつぶやく

わたしたちは、この不安に満ちた 混沌(こんとん)とした世の中を
どのように生きればよいのか
学校の勉強は生きる力になるのか
何をに身つければよいのか 
何を頼りにすればよいのか
生き抜く力 生きるための知恵
自分を知りたい
本当の自分とは何なのか…
知りたい… 

 第一章 本当の自分を生きるために
 多くの人は、人の目に生き、人の評価に振り回され、親や先生、周囲の大人や社会で作られた自分を生きています。人は、環境に作られ、環境に合わせ、いつしか環境に依存し、本来の自分を生きることが難しくなります。
 
 私たちは、本当の自分を生きることが難しいため、深い人生を生きることが出来ず、充実を感じることも少なくなります。その心の虚しさを埋めるように、私たちは、五感覚器官(目・耳・鼻・舌・身)で感じる世界が与えてくれる束の間の安らぎに身をゆだね、本来の自分から遠ざかりながら生きるようになっていきます。
 
 その結果、私たちは、いしつか苦しみの多い人生を生きることになっています。本当の自分の心の叫びが苦しみというメッセージとなり、身心の病という結果を受けることも少なくありません。
 
 自分らしく、本当の自分を生きるにはどうすればよいのでしょうか。
本来の自分を知ることです。この地球で自分は唯一無二の存在で、誰にも替われない個性を持った存在であることを知ることです。それが本当の自己肯定意識なのです。
  
 この地球のどこを探しても、自分という個性をもった存在はいません。自分の顔を持った存在は、地球のどこを探して自分しかいないのです。同じように、自分の身体、自分の性格、自分の能力も、自分だけのものであり、どこにもないのです。
 自分という個性は他に存在しません。ですから他人の個性と比べることはできません。この地球上で自分は誰にも劣っていません。他との比較を超えた独自の存在なのです。
 
「見るもよし 見ざるもよし されど我は咲くり」と作家の武者小路実篤は詠いました。

 自分は自分でいいのです。誰が見ていなくても、自分らしく自分を生きればよいのです。本来の自分を知れば、人の目、人の評価も怖くなくなります。のびのびと、堂々と自分を生きることが出来るようになります。このように本来の自分を信じて生きることが自己肯定力なのです。 
 まずそのことを学び、そのことを身につけることが一番大事になります。

 

見えない心を大事にする人より 

不登校をつくる現代社会 スマホや便利社会が傷つきやさを育てる

2024.03.01

ある不登校児はつぶやく

日曜日の夜 明日から学校と思うと気分が悪くなった
月曜日の朝になると お腹が痛くなり吐き気がした
それから学校に行けなくなった

今は、学校と聞くだけで 気が重くなる 胸がどきどきする
担任の先生が家に来た 学校を背負って 
緊張する 会いたくない 部屋に閉じこもった 今はそっとしていてほしい

学校 行かなくてはと思うけど 脚が動かない
私は弱い だめな人間なのか…

また別の不登校児はつぶやく

学校はがまんしなくてはいけないことが多い
勉強、クラスの人間関係、先生…
学校に行くと傷つくことが多い
学校はストレスがたまる
朝起きるのも辛い
6時間も教室の椅子に座るのは耐えられない

さらに別の不登校児はつぶやく

家はいい いつでも寝ころんでいられる
人に気を遣うこともない
スマホ、ゲーム、ユーチューブは 
ストレス解消になる 気持ちが落ち着く…
嫌なことも忘れられる

 不登校児の心理と大人の引きこもり、適応障害などの心の不調者には共通点があります。私たち人間は、環境の中で生を営んでいます。環境と自分は相互に影響し合い、持ちつ持たれつの相互関係で保たれています。私たちが、今どんな環境に生きているのかを知ることで、心の不調を健康に調律することができるようになります。不登校の心理は、大人の心の不調者の心理と同じといってもよいと思います。同じ社会環境に生きていれば当然と言えば当然なのですが…。

 最近の調査によると、精神疾患者は419万人、ひきこもり者は146万人、不登校者は年々増加し小中で約30万人(令和5年度調査)、小中発達障害8,8%(令和4年文科省調査)。少子化にもかかわらず、若者の精神疾患者は増え、引きこもりは増加、不登校も増加の一途をたどっています。一体、何が原因なのでしょうか。

 健全な社会は、心の不調者を出さない予防に力を入れた、健康社会を目指すものです。政治家は、口を開けば「経済、経済」そして「福祉」です。あたかも経済が豊かになり、お金があれば、心の病も解消でき、健康な社会が到来するような口調です。このような政治家や専門家に、疑いを持つこともなく従う国民が、心の病を増産させている一因と思います。
 
 二つ目の原因は軽薄、表面的なもうけ主義に偏った無責任な情報の氾濫です。そうした情報は何の規制もなく一方的に流布されます。受け取る側が、よほど賢く見極めなければ情報に翻弄されます。情報の真偽が分からず刺激的な情報に踊らされ、洗脳されています。視・聴覚優位な生き方にさせられ、気付かないうちに想像力や思考力は低下していきます。
 
 なかんずく、テレビやスマホは人間の最も弱点ともいえる視覚に訴え、巧みに人間を操作します。人間は視覚情報に本能的に弱く敏感に反応しますから思考が麻痺する部分があります。怖いのは、操作されていることすら感じないことです。情報を受動的に受信することに慣れ、疑うことをやめることは、思考の死につながります。それに気づいていないことが一番の問題なのです。

 スマホ・ユーチューブから繰りだされる視覚情報の洪水は、感覚過敏をもたらし、強いストレス源になっていることに気づいていません。それらの氾濫情報は私たちの感覚受容力をはるかに超え、強いストレス状態に置かれていることを私たちは意識できていません。なぜ、すぐイライラするのか、不満になるのか、傷つくのかわかっていません。まさかスマホ・パソコン・テレビなどの過剰な視覚聴覚情報の摂取に原因があるとは思いもよらないと思います。 

 三つ目は快楽・刹那主義、便利こそ豊かさという欲望の偏向や錯覚です。気持ちよさを求めれば求めるほど、不快に耐えられなくなります。便利さに慣れればなれるほど、不便に対して不満を感じるようになります。便利さが普通になると、この世の自然の現象や生きていることの「有りがたさ」が分からなくなり、心身の秩序を知らず知らずに失い、心の不調の原因を作ることになります。便利さは、当たり前感覚を強め、少しの不便に出会うとイライラしたり、不満を感じたり、怒ったりして、心の状態を悪くしていきます。
 
 便利さや物質的豊かさの過度の追究は、恐ろしいことに自然の加工や破壊をもたらし、病める地球を作り出しています。自然や地球秩序の破壊は、地上に住む生物、人間の心身の秩序の破壊を伴います。なぜなら人間も自然の一部だからです。地球自然との絶妙な調和、秩序の中で人間も、その恩恵を受けて生きているからです。自然や地球や宇宙の恩恵さえ感じない人間の当たり前と思う心が、人間の不幸の源泉かもしれません。 

 依存心の強さが専門家を信じさせ、確かめることもしない愚かさが、心の不調者を増加させている最大の原因ではないでしょうか。真実に対する無知は不幸の原因です。賢くならなければだまされていることすら気づかず、いつしか不幸に沈むことになります。私たち一人一人が賢くなることこそが重要です。ギリシヤの哲学者ソクラテスの「無知の知…正しいことを何も知っていないということを知りなさい」「汝自身を知れ…本当のあなたの素晴らしさを知れ」という言葉が、私の心の中にこだまします。

見えない心の探求者より

不登校を助長する学校 同質集団が異質を排除し神経過敏や過剰適応を産み出していることに気づいていない

2024.02.29

不登校児はつぶやく
学校には行かなくてはいけない…
でも、なぜか学校に行けない
理由は… わからない
人目が気になる…
学校は耐えられそうにない…
みんなと同じようにしないと変に思われる…

子どもにとって学校とは学級を意味しています。家庭以外で自分が存在する場所です。その学級は日本人の行動様式の基本である、かつての「ムラ」意識が今も支配しています。
「ムラ」は個や自律を認めません。「ムラ」は集団規範を守る人、集団規律に従う人で成り立ちます。集団は他律が成員を支配します。

 学級のルールは「みんなの目」です。「みんな同じように」「みんながやっている」などが規範になります。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という集団論理が生まれます。正しいかどうかは二の次です。集団の正しさとは集団の掟のことであり、集団に存在する暗黙の規範のことです。みんな平等という表面的な平等主義が学校を支配しています。本当の平等主義は、違いや異質という個を認めたうえで成り立ち、人間の尊厳性に基づく理念です。しかし日本のどこの組織集団にも、そんなものは存在していないといってよいでしょう。2000年以上前から続いている日本の行動様式の一つだからです。

 中学校が荒れていた頃、小学校も学級崩壊などが起こり、多くの学級は無秩序状態を経験しました。鎮静化のため、学校では管理体制が強化されました。荒れた中学校の矢面に立ったのが強面(こわもて)の体育会系教師で、暴れる生徒を取り押さえる力が求められました。
 暴れていた生徒の大半は、低学力生徒か家庭崩壊傾向、愛情不足傾向の生徒たちでした。当時は「落ちこぼれ」と言われたりしました。かつて私が関わった生徒の中には算数の九九もできない非行グループの番長もいました。

 彼らは、今風で言えば「知的障害傾向者」であり、「ADHD・ASD」傾向者と言われるでしょう。当時の学級は、そんな子どもが学級に混じり、学級自体の均質化・秩序化を妨げ、デコボコ状態を醸し出していました。今のように学級で緊張したり、人目を意識したりすることが少なく、失敗や異質を受け入れる容量が学級にはあったのです。

 二度と荒れた学校にさせてはいけないと、学校の管理体制は強化され、秩序を乱す異質の存在は学校から排除されるようになりました。その頃、特別支援教育も学校に導入されます。かつて暴れていた低学力の子どもは、教室から影を潜めます。管理は強化され、教室は同質化された子どもだけが残りました。

 異質の混在は、同質化の防波堤になっていました。しかし、それが減少していく中で、異質的存在は学級に居づらくなります。みんなと違う、普通でない子どもは、どこに行ってしまったのでしょうか…あるいは家で生活するようになったのでしょうか…

 集団が作る同質性は、異質性をますます排除していきます。異質であることは控えなくてはいけません。「みんなと同じでないといけない」「みんなと違ってはいけない」「普通でないといけない」などと子どもは異質になることを恐れ、集団の中で無意識的に緊張しています。失敗を過度に気にします。失敗すれば集団から排除されるかもしれないからです。過剰に人目を気にします。排除されては、その集団の中で生きていけなくなるからです。
 学級成員の神経過敏状態は強まり、HPC(ハイリー・センテンシィブ・チャイルド=高度感受性をもつ子ども)なる子どもが増産さます。

 小学校に行くと、「学校は失敗するところ」などの掲示をよく目にします。しかし実際の教室は、学級成員によって、失敗は異質性の一つとして冷ややかに見られがちです。小中学生は過度に失敗を恐れるようになりました。かつての学級には、失敗しても平気な子、人に笑われても平気な子が混じっており、失敗に対して集団自体が寛大でした。外れた異質の子どもの存在が教室に笑いをもたらし、リラックスさせたり面白くしたりなどの潤滑油的役割をもたらし、異質性を持つ成員の居心地をよくしていたと私は思います。

 子どもは異質になるまい、みんなと同じようにしようと、過剰に神経を遣います。ある子どもはストレスで一杯になり、他者に暴力を振るう形で発散させたりします。またある子どもは、その過剰さに神経を使い果たし疲弊し、学級に居れなくなります。そしてやむなく不登校という回避行動をとるようになるのです。小学生の暴力の急増の原因、不登校増加の原因の一つは、ここにあると考察しています。

見えない心の探求者より

自分がいつ死ぬのか?…潜在意識だけが知っている

2024.02.26

 
 先日、同級生が急逝しました。突然のことで驚くと同時に、生前の彼の言動で気になることが思い出されました。彼も私も同窓会の幹事をしていたのですが、打ち合わせの度に、「今回の同窓会で最後です」ということを彼はしきりに繰り返し述べ、同窓会ではだれよりも一番精力的に動いていました。彼にとってまさかの最後の同窓会になり、今思えば、とても不思議な感じを受けます。まるで死の予兆だった気がしてなりません。

 このような話はよく耳にします。事故で急逝した人が、前日に机の中や持ち物をきちんと整理していたという話を聞いたことがあります。彼らの潜在意識の所作だったのかもしれません。人の命は測りがたいものです。これが分かる人は多分いないでしょう。しかし自分の潜在意識だけはそれを知っていると言えます。
 
 なぜなら、生きるも死ぬのもすべてあなたの所作だからです。それを決めるのは、意識、無意識を統合したあなたなのです。ですが意識で自覚できないところにいのちの不可思議さがあり、人は生きていくこともできるのだと思います。

 私たちが意識して行為したことや無意識で行たったこと…口で言ったこと、心で思ったこと、行動したこと、また無意識的活動すべては、私たちの脳に記憶され、心の深い部分、無意識界に蓄積されます。私たちの無意識界は、私たちのすべてを知っています。
 
 人の目は欺くことができても、自分の無意識界は欺けません。脳におまけも割引もなく厳然と記憶されるからです。善い行いをしている人は、未来に幸いをもたらします。一方、悪い行いをしている人は、無意識界に貯蔵されたものが、あなたの未来に暗雲をもたらします。その悪行が未来に発芽し、あなたにとって不幸な結果をもたらします。

 つまり、悪い行いは、いつの日かあなたの人生や意識できる世界に悪い結果をもたらすということです。これを因果応報といい、自業自得とも言います。この見えない生命の因果律を知ることが大事てす。

 よい行いと何か。人の心を高める、人の生き方を向上させる、卑近な言葉で言えば、人の人生を正しい方向に向かわせ、人の幸福に貢献する行動を善い行いと言います。悪い行いは、その反対の行いです。人を不幸に導く思想や考えや生き方です。一見、甘い言葉や振る舞いで人の心を誘い、人の心や命をコントロールし、やがて破壊していきます。

 現代社会は、善悪混淆で、悪は実に巧みに人の心の中に入り込み、心地よさを与えながら語りかけ、人の善心を破っていきます。専門家、有名人、著名人、マスコミ情報、宣伝、コマーシャルの中に悪が巧みに入り込みます。これを偽善といいます。善は人知れず尽くす行為であり、目立たず縁の下の力持ちのような働く行いで、偽善とは正反対です。人に理解されることも少なく、陽にもあたりませんが、善をなす人の心の中には崩れない宝が蓄積されていきます。善を成せば、人は必ず栄えるという意味です。反対に悪を成せば、長い目で見ていくと、必ず滅びていきます。

 簡単にいえば、自分だけの利益や栄え、つまり利己主義的な生き方は悪につながるということです。逆に善なる行為は、自分も栄え他者も栄えるという共栄・共存の生き方を目指すものです。

 これは人間世界だけのことではありません。自然、あらゆる動植物と、人は共存、共栄の道を歩むことが正しい生き方なのです。今、地球上で、人間が自然や動植物を思うままに利用し支配して生きていますが、これは人間の傲慢性のあらわれであり、目先の欲にかられた愚かな行為です。自然は見ています、地上の生物や人の行いを…。地球にも心があります。痛みも喜びも感じています。人にはその心は見えないかもしれませんが、覚者は地球の波動から心を見ています。
 
 今、人類は天災というしっぺ返しを自然から受けていますが、その原因に気づいていません。多くの人は経済至上主義、拝金主義、科学主義、物や名誉が幸福をもたらすという砂上の楼閣的思想を信じ、それに血道を上げて束の間の楽園の快楽・快感に酔っているようです。砂の上にいくら立派な1000階以上の建物を建てたとしても、いつ壊れるかわかりせん。それよりも善なる行為をして、自らの心の中に壊れない宝の城を建てたほうが賢い生き方なのです。

 人間の行為の結果は厳しい因果律に則り、宇宙の法則の網の目から逃れることはできません。自らの行いの結果は、自らが受けるのが道理なのです。結果は幸不幸という厳然としたものとして目の前に必ず現れてきます。

 いつ死んでもよい生き方を常日頃からしていれば、死が突然訪れたとしても受け入れることが出来るでしょう。

    見えない世界の探求者

不登校 を産み出す現代の管理化された学校教育制度

2024.02.23

不登校児はつぶやく
学校はつまらない
学校は緊張する 学校に不安を感じる
学校は居づらい
それに比べ 家は安心できる 

なぜ、学校がそうなっているのでしょうか。
社会は時代が作る規範で成り立っています。その規範は常識とも言われます。
常識は、時代で変っていきます。戦争中であれば、相手の国を攻撃し、建物を破壊し、敵人を殺し、
領地を奪うことが当たり前、つまり常識になります。今のロシアもそうであり、90年前の日本もそうでした。常識やきまりに正義はありません。そのときの権力者が決め、人々がそれに従うとき、社会常識ができあがります。それは思想ともいえるものです。

歴史を見れば、常識が真実からかけ離れた間違いであり、悪であったことがいくつも証明されています。16世紀のことです。当時のヨーロッパでは、天動説(地球は不動で、太陽が動いているとの考え)が正しと権力者から民衆まで、それを信じていました。地動説が正しいと真実を訴えたガリレオは、ローマ教会から裁判にかけられ有罪になりました。このようなことは、歴史上きりがないほどであります。

小中の9年間は学校に行くことが義務つけられた期間になっています。国が学校教育法で決めたものです。親は子どもを学校に行かせることが義務化されました。これは今の日本国が作った決まりであり、疑うことのない常識になりました。学校に行くのは当然のことです。なぜ学校に行かないといけないのかは、問われません。法によって決められたものだからです。

国家という集団の中では、人はその集団の規律、規範に従わないと、悪人になります。かつて戦争に反対した人が、非国民と言われ、牢屋に入れられたようなものです。法はいつも正しいと限りません。戦時中の治安維持法は、正義の人をたくさん殺した法です。

日本に義務教育ができたのは、明治5年にさかのぼります。欧米が帝国主義の下、世界を植民地化し、アジアもその犠牲になっていました。その中で日本は、「富国強兵(国を強くする)」のもと、子どもの教育が義務化されました。当時、強制力はなく、およそ3~4年と規定されていました。今のような9年制になったのは終戦2年後の1947年のことで、約70年前のことです。
 
日本の教育は発生当時から、国家に役に立つ人を作るための教育制度でした。この制度の意図に異論を唱える人は幾人かいました。西洋の教育制度は、ペスタロッチの教育理念に代表されるように「一人の人間の可能性や人格の完成」を開くことに重点が置かれたものでした。社会のための教育ではなく、個人の幸福実現のための教育です。

1965年の頃、日本は高度経済成長政策のもと、中学卒は金の卵と言われ、経済の即戦力となり社会で働きました。世界の経済戦争に勝ち抜くため、それに対応するために高学歴社会が始まりました。1980年代には、高校進学は瞬く間に90%を超え、現在は98%(通信制も含む)になっています。韓国に次いで世界二位の高校進学率の高さです。中学生の不登校が5%いる現状を考えると矛盾を感じてしまいます。

現在、高校卒業で働くものは17%程度です。残りの83%は専門学校、短大、大学に進学し、多くの人が社会で働くのは20歳を過ぎてからになっています。
こうした高学歴社会では親の教育費の負担は大きくなり、子を持つ女性の労働時間は長くなり、子どもとかかわる時間は減少しています。

また高学歴社会ですが、多くの人が大学卒という学歴を持つため、その価値は低下しています。人々は有名大学という稀少価値を求めるようになり、有名校指向や偏差値教育は加熱してゆきます。

不登校を大量生産させているのは、こうした社会常識であり、経済優先社会のための教育、偏差値教育にあります。そこには一人一人の違いや個性は置き去りにされます。
こうした社会では、みんなと違っている個性的な人は集団になじめず、排除されていく傾向にあります。

「若者の自己肯定感、国際比較」で韓国や欧米諸国と比較して日本は最低水準にあります。戦後教育の学歴志向、経済のための教育は青少年の心の豊かさを減少させ、自己実現の道から遠ざけているような気がしてなりません。

見えない心の探求者より