質問
家族とも不仲で、何十年も会っておりません。
それがここ最近、ほぼ毎日の様に昔の友人や家族の事を夢に見ます。
地元を離れた時に生きていた祖母や、旧友・兄弟が当時の姿で夢に出てきます。
友人が出てくる夢は会話をしているシーンが多く、兄弟が出てくる夢は喧嘩している様なシーンが多いです。
亡くなった祖母が出てくる時は、働いているシーンが多く私に語りかけてくれます。
祖母が亡くなった時、私は葬式にも出る事が出来なかったのでそれを悔やんでいるのも事実です。
兄弟とは私が地元を離れる間際まで、喧嘩ばかりでした。
昔の自分を悔やむ事が多いのですが、何かのサインなのでしょうか?
回答
人間の心は不思議に満ちています。その一つが夢の世界です。
精神分析の祖と言われるフロイトは、夢を介して人間の無意識世界の存在を発見したと言われています。今で言えばノーベル賞ものと言われています。
また、その後継者と言われているユングは、夢分析をさらに発展させ、人間の無意識世界をさらに深化されたと言われています。その世界は、個人無意識の世界の一歩深い世界に集合無意識の世界があるという発見です。
全ての生命あるものがその世界に存在しているというのです。すごい発見なのです。
人は、毎日夢を見ています。レム睡眠時に…。記憶にあることもあれば、記憶にないこともあります。人が変る時には強烈な夢をみることがあります。刺激的な色彩に満ちた夢、恐ろしい夢、海、洪水、火事、蛇の出現など…。
大事なことは、その夢のメッセージをどう読み解くかです。つまり、肯定的に読み解くか、否定的に読み解くで、あなたの人生を左右します。つまり、夢という現実を未来に向かってよい方向に読み解くことが大事になります。(私は友人の夢分析の暗示で、警告的、否定的イメージの夢分析で神経症を発症し、約1年苦しんだ経験があります。むちろん、友人だけのせいだけではありませんが…)
夢は中立であり、中性であり、意味を持ちません。一つのイメージに過ぎません。一つのメッセッジに過ぎません。あなたがどう解釈するかで意味が変るのです。イメージとはそういうものなのです。
あなたの未来に、プラスになるように読み解けば、夢はあなたに価値をもたらすと思います。
あなたの今後に価値的になるように、メッセッジを意味づけることだと思います。
(質問)
25歳会社員です。いつ頃からか分からないのですが昔から相手の顔色を必要以上に気にしてしまうことに悩んでいて、その原因と
そのような考えから脱する改善策やトレーニング方法を教えていただけたらと思います。
顔色を気にするあまり、悩んでいるのは具体的に下記になります。
→嫌われるかもしれない、どう思われてるのか常に恐怖でいっぱいになる
→自分の考えがわから無くなり自分が曝け出さない
→自分の考えが述べられない、相手にこれでいいのかいちいち確認や共感、同意を求めてしまう(反対されると強く落ち込んだり、批判してしまう)
→周りの評価に左右されやすい(うまくいっている時はできたり、怒られるとできなくなってしまったりする)
→複数や大人数の前で会話、演説、自己紹介が苦手
→新学期や新しい職場など新しい環境になかなか溶け込めず孤立してしまう
→恋人から私に対して意見、指摘があった(肯定してもらえなかった)時に必要以上に落ち込み、嫌われた、捨てられるかもしれないと言う不安から、恋人に気を遣わせたり、必要以上に束縛しすぎてしまう
→危険性や失敗を恐れて身動きが取れない
→怒っている相手を目の前にすると気持ちが高揚してしまい、言いたい事が言えなくなったり、怒りをぶつけたり、逃げようとしてしまう
→注意や指摘をする人(親、上司、恋人)を敵だと思い込み、避けようとしてしまう(結果自分の欠点を直せない)
どうか原因と改善策を教えていただけたら幸いです。宜しくお願いします。
(回答)
臨床心理シランの室です。
原因は、あなたが分析されている通りだと思います。
心理学の研究では、人間は環境と遺伝の二つの影響をほぼ半々に受けるという考えになっています。
あなたの場合、持って生まれた素質的要因と養育環境の響ということになります。
人は安心を脅かす周囲の人間に対して、その恐怖や不安から、自然に自分を守ろうとします。当然、周囲の人に対して警戒するあまり自由に自分をさらけ出すこともできなくなるでしょう。また、自分を守るため、人によく思われるように繕うようになることも自然な自己防衛のなせることです。
人の目が気になることは誰にでも起こることですが、普通は、それが一過性のものとして時間が立てば忘れてしまうものですが、あなたの場合は、過去の行為の長期にわたる体験の反復から、人に対する反応が習慣化されているようです。
ひと目が気になり、自分の行動がままならなく、つまり行動が不自由になってしまうと、苦しくなってしまいます。過去の自分からもたらされる反応、人に対する時の行動パターンやイメージや認知…こうした行為によってつくられた習慣化されたもの(心理学では学習によって負の強化されたものと言います)を少しずつ変えていく必要があります。
一番よい方法は、認知行動療法を専門にされている臨床心理士のカウンセリングを受けることと思います。あなたの今の心理状態からしますと独学で克服するのは、難しく思われるからです。アドバイスを受けながら進めれば、数回のカウンセリングで自立できるかもしれません。あなたには向上心や治そうとする強い意欲を感じるからです。
具体的な学習目標(対応)を以下に少しあげてみます。
・自分の内部で起こっていることや、自分がどう、うまく振る舞うかということに焦点をあてすぎないようにします。代わりに、自分が加わっている会話で、話に耳を傾け自分も参加することに集中するようにします。
・他人は、あなたがどれほど不安に感じていても、ほとんど気づかないことを覚えておきます。あなたが考えいるほど、不安が目に見えて表れることはありません。
・他人は必ずしもあなたの言動に注意を払っているわけではありません。彼らの注意はほとんど自分自身のことに向けられていることが多く、自らの問題になによりも関心をもつものです。立場を変えればわかります。
・自分らしく自然体であればよいのです。ありのままの自分を受け入れることです。
・人と関わる状況では、不安感はあなたしかわからない体験であることを学びます。
・誰でも不安になることはあります。毎回の会話で全て完璧に振る舞う必要はありません。
・人前でのできが、思っている以上に悪くないことにも気づくことが大事です。実際、あなたよりスキルの低い人はたくさんいるからです。
結論から言えば「自分自身に生きる」ように心がけます。
ひと目、人の思惑、人の評価に生きることから、自分の生き方、自分の行動、自分の考えという自分の外面に見える姿ではなく、内面の心を大事にする生き方…自己評価に生きることです。
人の中で何か行動する時、行動そのものを重視し、その行動を精一杯やり、その行動がどうであったかを省みて、自分を高めていくようにします。
内向から外向、受け身から積極的・能動に動けばよいのです。見られている自分から、人を見る自分に変っていくことです。人は、あなたが思っているほど、あなたのことを見ていないし、気にもしていません。
謙虚に人から学び、世の中から学び、あらゆるものから積極的に学び、自らを向上させ、あなたが立派な人間になることです。あなたが人間的に向上していけば、あなたの周りに、あなたにふさわしい友達が出てくるものです。つまり、あなた本人と環境は、本体と影のような関係であり、一体なのです。
今を絶えず「精一杯生きる」こと、そして、受け身ではなく能動的に行動すること、さらに学びと向上心があれば、いつの間にか、人目を気にすることさえ忘れている自分になっているでしょう。
(質問)
大人の目上の人第と話していると勝手に涙が出てきます。
大丈夫な先生もたまにいますがほとんどの先生の場合はそうです。
お母さんは大丈夫でもお父さんとが無理なときもあります。
責められているわけじゃなくても一対一で話しているときはほぼ毎回涙目になってしまいます。
大人からのトラウマも心当たりはないです。トラウマと言うよりも怖かったことで覚えていることは
父の怒り方が母と怖さが段違いで少し父が苦手だったこと。3歳差の兄が凶暴な上気分屋だったため私が幼稚園〜小学校低学年のときは急に機嫌が悪くなったり良くなったり、暴言と暴力のひどい兄の機嫌を損ねないように
するのが大変だったこと。
今は兄も落ち着いているので特に家族関係に不満はないです。
上記の内容も涙が出てしまうこととは関係ないと思います。
映画を見て泣いたりする頻度もそこまで多いわけでもなく、感受性は人並み?だと思います。
物心ついたときからこんな感じなのですが原因はなんなのでしょうか?
涙を止める方法などはないでしょうか?
(回答)
臨床心理シランの室です。
心身についてわからないことが一杯だと思いますので、神経や心理について少し説明をしたいと思います。
あなたの涙は、あなたが受けているストレスを和らげる働きをしていると思われます。
その意味では、涙を流すことは、あなたにとってあなたの心の安定に役に立っているのです。
あなたは、自らが受けているストレスに対して自覚する必要がありそうです。家庭内では、父親、お兄さん、学校では先生など、他にもストレス源はありそうですね。いずれにしても、あなたは気持ちや感情を表出することを我慢するタイプのような印象を受けます。
あなたは自分がどんなストレスを受けているのかを知る必要があります。そして、ストレス緩和を涙以外で発散できるようになれば、あなたの悩み…過剰な涙は少なくなると思います。
次にあなたは、自分の気持ちを表現できるようになることです。これは訓練や練習が必要です。また、物事のとらえ方もネガティブ思考(マイナス思考)からプラス思考への転換が必要のようです。これも訓練や練習が必要です。
自分について知り、自分を変えることが求められます。本当の意味での学びが大事です。
とりあえず、ストレス緩和のためのリラクセーションについて、以下に説明しますので、よろしければ、3か月ぐらい継続されるとよいでしょう。
涙は自律神経の働きによるものです。それは感情と関係しています。感動した時や、喜びや悲しみ、恐怖、過度の緊張のときに涙が出ます。それは自律神経の交感神経と副交感神経相互の影響によるものです。
〇交感神経…エネルギーを消費。精神的興奮関与。血圧上昇、呼吸が早くなる、発汗の増加、血糖値の増加、毛が逆立ち、鳥肌が立つなど。
〇副交感神経…エネルギーを蓄える。精神的安定に関与。交感神経の逆の働きで緊張緩和、ストレス緩和、涙など。
〇自律神経の乱れ、うつ、強迫性障害、不安障害などの心の病を増加➡緊張、興奮…ストレス耐性の低さ、不安の増大になります。
※予防としては、自律神経をリセットすることです。具体的には、
・太陽の光を朝と夕方30分ぐらい取り入れる
・リズム運動…(ウォーキング、運動)、複式呼吸、咀嚼(そしゃく)
・食べ物…大豆製品(豆腐、納豆、みそ、しょうゆなど)乳製品(チーズ、ヨーグルト、バター)ナッツ、バナナ、玄米食、和食など
・正しい生活リズム(10時には寝るようにする)
〇リラクセーション法
・継続練習が必要。
・練習を開始するときは、比較的感情が安定している時、リラックスしている時に行う。
空腹時や眠気が強い時は避ける。気が散らないように、目を閉じて行う。
・横になるよりは、椅子などに座って行うほうがよい。
●呼吸法…複式呼吸。
・息を吸う…交感神経優位(緊張) ・息を吐く…副交感神経優位(弛緩・リラックス )
①身体を締め付けるものを緩める。腕時計などは外す。楽な姿勢をとる。目を閉じる。
②新鮮な空気が鼻から入って、それが全身に広がっていくことを思うようにする。
③落ち着いてゆっくりした呼吸を行う。腹部に空気が入るようにする。
④鼻から大きく腹部まで吸い込み、ゆっくり、長く、口から吐く。
(20秒~30秒と長く吐き出せるようにすると効果が大きい。)
⑤一回に10回程度行い、一日3度実行するようにする。
●筋弛緩法
①両手で握りこぶしを作り、上部にまっすぐ伸ばし力を入れる。そして一度に力を抜いて腕全体を下におろし、弛緩(ゆるむ)する。緊張フェイズは70%の力を5秒、弛緩フェイズは一度に力を抜いて腕全体をぶらんとして10秒ぐらい体験する。数度繰り返す。次は、脚部。肩、顔などもするとよい。
●五感を使って心を癒すことも大事です。
目…心を癒すものを見る。朝焼け、夕焼け、海、空、花、自然、山、川、動物、植物、絵など…
耳…癒される音楽、鳥の鳴き声、せせらぎ、好きなラジオなど
舌…好きな食べ物、コーヒーや紅茶、ハーブティー、など
鼻…いい匂い、アロマ、花の匂いなど
身体(触)…服装、散歩、買い物、運動、複式呼吸、マッサージ、温泉、入浴など
意識…読書、友達との楽しい会話など
(質問)
たぶん2年前ぐらいから生きてても何もいいことないや、、と本気に思うようになりました。表向きは割と明るくて、いつも笑顔だね、とか、癒される、とか言われてまるでそんなことを思っているとは思われてないと思います。でも夜とかふと本当にもうこの人生が終わればいいのに、ずっと夜だったらいいのに、朝にならなければいいのに、目が覚めなければいいのに、、と思いながら眠りに付くこともあり、いつかふとタイミングがあれば死んじゃっても全然もう後悔ないな、、と割と本気に思う自分がちょっと怖いです。。
本当に人生を失敗してしまいました。だって、もう37だというのに定職にも就けずずっと派遣で、しかもコロナで派遣先は激減し、アルバイトを何社受けても全然受からず、男性には好意を持つとみんな迷惑して嫌われてしまうので、普通に話したりして楽しく過ごすのはいいんだろうけれど、私は誰かを好きになったらいけない人間なんだ、、と思うようになりました。
この先どんどん歳をとって、どんどんみじめに老けて行くのかと思うと、本当に生きて行きたくなくなります。誰かにでもこんな暗いことなかなか言えなかったので、愚痴ですが書かせて頂きました。
(回答)
臨床心理シランの室です。
あなたの愚痴、しっかりと聞きました。人間としてだれしも一度は考えたり悩んだりしたりするものだと感じました。少し長くなりますが、かつて同じことで悩んでいた人生の先輩として、お話しさせてください。
人間として生まれてきて、全ての人に平等なことの一つは、「必ず死ぬ」ということです。どんな財閥も、大統領も、同じように死にます。人間は生れた時から死に向かって行進する存在なのです。
あらゆる思想哲学が死について考察してきました。いかに死ぬかは、いかに生きるかということのようです。つまり、あなたの今の悩みは、心の奥底で「本当の自分の生き方」「本当の幸福」を求めているからこその苦悩といってよいでしょう。
人間の幸福とは何か…財や金という物質的なものを何不自由なく得ることなのでしょうか。あるいは、社会的な地位や名声、優れた能力や健康、よき伴侶や家庭があれば幸福なのか…しかし、この満足も、何かあれば一朝にして消えてしまいます。つまり相対的な幸福なのです。これらは、例えば病気になれば、あるいは家庭不和など精神的な苦悩の前には何の力にもなりません。
では、何が崩れない幸福なのか…それは比較相対を超えた絶対的なものです。つまり心の豊かさであり、心の広さであり、心の賢さであり、心の強さ、柔軟性、素直さ、思いやり、慈しみ…つまり「優れた心の持ち主」になることです。人柄の良い、人間性豊かな人格者です。比較相対を超えた絶対的なものです。環境や他者に依存されず、自己の内面に確立されたものであるから、壊されることはありません。
環境との相対的な幸福(満足)が砂上の楼閣のようなものであるのに対して、心に積み上げた宝は、死に際しても崩れない、永遠なものとブッタは教えてくれています。
「どう生きていけばよいのか」
私も大学時代に自分がわからなくなり、「人は何のために生きるのか…」と悩み、哲学、思想宗教、人生論の本を読みあさったことがあります。
その一つを少し紹介します。
釈迦(ブッタ)は何不自由のない王子として生まれ育ちましたが、人生に悩んでいたと言われています。
ブッタの人生を求めての旅(出家)の動機…王宮の東門で老人を見て、人は老いる苦しみを免れないと知ります。西門に病人を見ては、人は病気の苦しみを避けられないと知ります。南門に死人を見ては、人は死ぬ存在という苦しみを持っていることを知ります。そして北門で高徳の人を見て、全てを捨てて出家したと言われています。
ブッタの悟り…生老病死という四苦は無常(人間を含め、万物は一定のところにとどまることができず、絶えず変化するもの。無常なものに執着するゆえに苦が生まれる)ですが、その背後に常住の生命(壊れない心)を悟ったといわれています。
ブッタの生命観…誰人の中にも等しく内在する可能性の生命…創造的で幸福になっていける生命と智慧が具わっている。自らも幸福になるとともに、周囲の人(自然も含めて)も幸福にしていくという慈悲の生命と言われています。いかなる運命や宿命をも転換できる生命の働きをもつという生命観です。
一日の人の命は、宇宙の宝すべてよりも尊いとも説いています。なぜなら、人間だけが、自らを変えていける尊い存在とも言われています。確かに動物や植物は、自らを変えることもできず、本能のまま、生態系に従って生きています。
その尊い人間の生命として誕生してくる可能性をガンジス川の無数の砂の一粒という譬えで説いています。つまり人間生命はかけがえのない尊さをもった存在ということです。しかも、どんな境遇、運命も宿命も、自らの生命に具わる可能性を信じていけば、転換できるとも説かれています。
充実した生き方は環境から与えられるものでもなく、目標に向かって主体的に生きる生き方の中に生まれると言われています。その生き方も他者貢献につながる生き方とされています。自分だけという利己主義を乗り越え、他者の生命の役に立つと言う慈悲の生き方に本当の幸福は宿ると教えてくれています。
今のあなたの悩みは、「人生とは何か」「人としての本当の幸福とは何か」という人間の大事な原点を見つめ、再出発することを教えてくれいるのかもしれませんね。
人間生きている限り、どこからでも、何歳であってもやり直しがきくものです。
37歳、まだ人生、これからが本番です。
伊能忠敬は50代後半から全国を回り、日本地図を完成させたと言われています。私も50代半ばから教師をしつつ、通信教育で臨床心理学を学び、60歳で臨床心理士資格をとり、今、心理士として社会貢献させてもらっています。
多くの失敗は、よりよい人生のための生きた苦い辛い貴重な体験であり、かけがえのない学習なのです。目的達成のため努力を続け、自らを向上させ続けていけば、そのことが分かる日が必ずやってきます。
最後に私が感銘を受けた詩を紹介します。
「青春の詩」 サムエル・ウルマン作
青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ.
逞(たくま)しき意志,優れた創造力,炎ゆる情熱,怯懦(きょうだ)を却(しりぞ)ける勇猛心,
安易を振り捨てる冒険心,こう言う様相を青春と言うのだ.
年を重ねるだけで人は老いない.
理想を失う時に初めて老いがくる.
歳月は皮膚のしわを増すが,情熱を失う時に精神はしぼむ.
苦悶や狐疑(こぎ)や,不安,恐怖,失望,こう言うものこそ
恰(あたかも)長年月の如く人を老いさせ,精気ある魂をも芥(あくた)に帰せしめてしまう.
年は70であろうと,16であろうと,その胸中に抱き得るものは何か.
日(いわ)く,驚異への愛慕心,空にきらめく星晨(せいしん),その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰(きんぎょう) 事に処する剛毅な挑戟,小児の如く求め止まぬ探求心,人生への歓喜と興味.
人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる.
人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる.
希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる.
大地より,神より,人より,美と喜悦,勇気と壮大,
そして偉力の霊感を受ける限り人の若さは失われない.
臨床心理シランの室での最近の相談事例を紹介します。プライバシー保護のため、性別や年齢は省略しています。
高校生の不登校傾向や不適応、対人関係問題が多くなっています。いずれのケースも、まず母親面接か親子同時面接から開始しています。
また大人の社会人の発達障害傾向(自分がわからない、自分の特性を知りたいなど)の見立てのための心理検査(WAIS検査など)を希望される方も増えています。その場合、検査実施と検査の分析内容の報告・今後の対応・対策といった2度の面接で終結するケースが多くなっていますが、希望に応じて、社会スキルアップやコミュニケーション力の訓練などもしています。
その他、社会不安(社交不安)、対人恐怖、強迫観念・強迫行為の相談も多くなっています。相談者の中には、15年間近く症状に苦しんでいる方、また10年近く症状に苦しみ、病院を転々としている方もいました。さらに、自分で認知行動療法や森田療法、自己啓発書などを読んで改善への努力を試みた方もいますが、改善できず当室に来所することになったようです。
当室では、まず心理検査で本人の人格特徴や自我状態を把握します。症状は人格の一部が表れたものだからです。症状のみを除去しようとして、ある10年以上の症状経験者は、「薬物療法のみに頼ってきたが一向に改善していません」と漏らしました。
当室では、本人の人格や自我状態・特性に応じて認知行動療法、森田療法、対話自覚療法・自己観察日記療法という心理療法を実施しています。
◎実際の面接事例
〇登校前の朝になると発熱する。学校不適応状態、勉強についていくことが辛い(高校生)…本人に対して心理検査、対話自覚療法を実施、並行して母親面接を実施。5度の面接で終結。
〇人が怖い、人が信じられない、登校前に嘔吐、過呼吸、過去のいじめトラウマ症状(高校生)…本人に対して認知行動療法、対話自覚療法、心理検査。母親面接数度、父親面接1度。本人5度の面接で終結。
〇登校前に荷物や服のやり直し、確認行動や強迫行為(中学生)…本人に対話自覚療法。同時に別々に母親面接実施。6度の面接で終結。
〇強迫観念・強迫行為…嫌なことが浮かび何度もやり直しをする。15年間近く強迫症状の経験者(社会人)…本人に対して対話自覚療法・森田療法、認知行動療法、心理検査実施。4度の面接で終結。
〇対人恐怖症状…人前で発表する時、緊張して声がでなくなる(高校生)…本人に対して認知行動療法、自覚療法、心理検査を実施中
〇学校に行けない…学校のことを考えると足がすくむ(高校生)…本人に対して認知行動療法、心理検査を実施中。母親面接数度。
〇コロナ不安…コロナにかかったら会社に行けない、解雇になるかもしれない(社会人)…本人に対して認知行動療法を実施。1度の面接で終結。
〇いじめによる人間不信…学校に行けない、対人関係がうまくいかない、自閉症スペクトラムと診断されている(高校生)…本人に対して対話自覚療法・問題解決療法、心理検査実施中。母親面接数度。
〇対人恐怖症状…人が見ていると手が震える(社会人)…本人に対して森田療法・対話自覚療法、心理検査を実施中
〇対人恐怖症状…人の顔を見ることができない、自分がわからない、自分を知りたい(社会人)…本人に対してWAIS検査、自閉症スペクトラム検査で見立て、2度の面接で終結。
〇発達障害かもしれない…人の会話が理解できない。何回か聞きなおさなければならない(社会人)…本人に対してWAIS検査、自閉症スペクトラム検査で見立て、2度の面接で終結。
〇引きこもり…過去のトラウマが頭に浮かび、生きる気力なく抑うつ状態、発達障害があるかもしれない(社会人)…本人に対してWAIS検査、対話自覚療法実施中。
(質問)
高一の女です。自分がどうしたら今耐えられるかわからないです。
小学生の頃から気付いたら常に頭の中に『死にたい』という単語があり、何故かそこはどんなに楽しくても笑っていても変わらないみたいです。
母も精神が弱いこともあり、これ以上母を傷付けると家庭が崩壊しそうなのですが、これ以上我慢をすると私が壊れてしまいそうです。もうこの世にいたくないです。
家に居たくない、ってなっても高校生が行ける所なんて限られていますし、精神的な病院に入院するとしても私はそこまでの状態でない気もします。
勉強もしたいのですが、うつ病と診断された中学一年からどんどん記憶力も理解力も下がり、今じゃ教科書をノートに写そうとしてもその間に忘れてしまい何にもなりません。大学受験、就職も視野に入れなきゃ行けないのに今のままじゃ未来が見えません。不安です。毎日毎日我慢し続けてもう限界です。
(回答)
臨床心理シランの室です。
生き辛さの中で、希望もなかなか見いだせず、なんとか今日まで生きてきたのですね…。生き抜くということは大変なことです。寝たきりになっても、なお周囲の方が必死に介護をしながら生きようとしています。また身体にひどい障害を持ったり、半身不随になったり、認知症になったりしても、なおかつ生き抜こうとしています。そんな人たちの人生を見るとき、「生きる」ということは何なんだろう‥と考えてしまいます。
人生の意味を追求し、あらゆる宗教・哲学が生まれと言われています。
ブッタ(仏教の創始者、釈尊)…彼は何不自由のない王子として生まれ育ちましたが、人生に悩み(心から楽しみを感じることができる人生とは何か)‥悶々として解決を求め、すべてを捨てて出家したと言われています。修行を貫き続けた結果、悟ったといわれています。
ブッタの思想…誰人の中にも等しく内在する不可思議な生命…創造的で幸福になっていける生命と智慧が具わっている。自らも幸福になるとともに、周囲の人(自然も含めて)も幸福にしていくという共生の哲学と言われています。いかなる運命や不幸をも転換できる生命の働きをもつという哲学思想です。
人の命は宇宙の宝すべてよりも尊い。この世界で人間だけが、自らの可能性を信じて自らを変えていける「聖道正器」の存在とも言われています。確かに動物や植物は、自らを変えることもできず、本能のまま、生態系に従って生きています。
その尊い人間の生命として誕生してくる可能性をガンジス川の無数の砂の一粒という譬えで説いています。つまり人間生命はかけがえのない尊さをもった存在ということです。しかも、どんな境遇、運命も宿命をも転換できると説いています。
生命は、誰人も創造(幸福)と破壊(不幸)という二面があるというのがブッタの思想です。生きるというのは、自分との戦いでもあります。善(創造、幸福の働き)が勝つか、それとも悪(破壊・不幸の働き)が勝つか…。自分の可能性を信じ、自分に勝たなくては、幸福は得られないと説きます。自分による自分の変革を説いたのです。
今の苦しみは、あなたがそれを乗り越えた時、同じような苦しみを持つ人を支援することにつながります。ハンディーが最大の長所や持ち味に替わるのです。それが生命の不思議さなのです
マズローという心理学者は欲求の5段階説を唱えています。1,生理的欲求 2,安全欲求3,社会的欲求4,尊厳の欲求5,自己実現の欲求という5つです。
最初から三つまでは環境から与えられます。4つ目からは、自らの努力の結果得られる内的な充実感になります。尊厳の欲求、自己実現の欲求が満たされれば、心が満たされ心の充実がもたらされます。
生きる確かな目標をもち、その達成のため努力していく日々の中に充実がもたらされます。多くの心理学者、宗教家は自らを高めながらも、他者貢献の生き方を目指すところに深い充実感がもたらされると説いています。
充実した生き方は豊かな環境から与えられるものでも親の愛情から得られるものでもなく、自らの目標に向かって生きる生き方の中に生まれると言われています。
一人で今の状態から脱出するのが難しいのであれば、人の助けを借りましょう。あなたを支援してくれるところはたくさんあると思います。
まずは高校のスクールカウンセラー(無料)に相談されることを勧めます。それが難しければ、民間のカウンセリングルーム(有料)でカウンセリングを受けられたらどうでしょうか。
質問
最近、人目が気になって精神的に疲れてしまいます。
自宅で家族と過ごしているときは全く気にならないんですが、学校だと、人目が気になって、挙動不審になってしまっているような気がして、周りからどう思われているかを考えてしまい、精神的に疲れてしまいます。中学の時はこういう事は無かったんですが、高校に入ってから、友達もできず、こういう状態が続いています。昼食を食べるときも、人目が気になってしまい、食べるスピードが遅くなってしまいます。
回答
臨床心理シランの室です。
あなたの短い文面からは、あなたの背景や境遇がよくわかりませんが、一部分から推察した私見を以下に述べてみます。
人の目が気になることは誰にでも起こることですが、普通は、それが一過性のものとして時間が立てば忘れてしまうものですが、あなたの場合は、既に囚われつつあるようです。
ひと目が気になり、自分の行動がままならなく、つまり行動が不自由になってしまうと、苦しくなってしまいます。今のあなたは、そうなりつつあるようですね。
考えられる理由はいくつかあります。
まず一つは、環境の変化…高校生になり、学校も級友も変わり、今現在友達もいない。つまり今のあなたは、環境に適応できず、とても不安定な状態にあります。孤立し、学級に安心した居場所がないようです。
二つ目は、青年期に起こりがちな他者を過剰に意識してしまう時期的なものです。この時期の人にありがちなことですが、それにとらわれてしまうと、人目に囚われ、行動が不自由になってしまいます。昼食を食べる時も、人から見られているようで、意識は人目に向いてしまい、本来の食べると言う行動に支障を来しています。
三つ目は、あなたは内向的になり、受動的になり、自己内省的になっていることです。積極的に人に関わるより、人からの関わりを待つような受動的姿勢になっています。人は受け身に回ると弱くなり本来の力が出せなくなってしまいます。
ではどうすればよいか…内向から外向、受け身から積極的・自発的に動けばよいのです。見られている自分から、人を見る自分に変っていくことです。人は、あなたが思っているほど、あなたのことを見ていないし、気にもしていません。逆の立場になってみたらよくわかることです。
勇気を出して、積極的に人と関わっていくことです、そのうち、あなたにふさわしい友達が見つかるでしょう。すべては、あなたの勇気ある行動で決まります。
今は、謙虚に人から学び、学校の勉強から学び、世の中から学び、あらゆるものから積極的に学び、自らを向上させ、あなたが立派な人間性のある人物になることです。あなたが人間的に向上していけば、あなたの周りに、あなたにふさわしい友達が出てくるものです。つまり、あなた本人と環境である友達は、本体と影のような関係であり、一体なのです。
自発的、積極的学びと向上心があれば、いつの間にか、人目を気にすることさえ忘れているでしょう
質問
小6の息子からが春の休校中からどんどん変わってきました。今までも癇癪もちではありましたが、ささいなことからキレ始め、母親の私の言い方批判、妹ばかりかわいがってる等不満、死にたい、殺してくれ、私に対して、消えろ、出ていけ等最近では主人がいないときはほぼ毎日何時間も続き、その度に抱きしめ落ち着いて話をするよう続けてきましたが、頻度も増え精神的に参っています。
本人もやめたいのにやめられない、本心ではないのに、言い出したら止められない、感情のコントロールができてないことが辛そうで、スクールカウンセラーに一緒に相談しようかと言ってみたところ、自分は病気じゃないとまた騒ぎ出し、暴力も振るわれるほど。学校や担任には知られたくないようで、今までも、学校では問題なく真面目な態度で問題を起こしたことはありません。子供からして、主人は厳しいタイプで逆らえず、すごく恐れているのですが、最近は主人との約束も守らなくなってきました。
主人とも相談し、今までの私達の育て方など、反省することもあり、向き合っていますが、もう改善どころか、よりひどくなってるのが現実です。もうどうしたらいいのか、全寮制の学校に入れる選択肢もありますが、年齢的にもまだ一緒にいたい気持ちもあります。以前のように普通の日常会話が当たり前にできるようになりたい。家庭内がしんどくて辛いです。私は親としてどうしてあげてらいいのでしょうか。
回答
臨床心理シランの室です。
辛い毎日、お察しいたします。あなたの文面だけから、息子さんや家庭など背景が一部しかわからず、全体がつかめませので「見立て」ができません。
ただ、息子さんが「学校や担任には知られたくないようで、今まで、学校では問題なく真面目な態度で問題を起こしたことはありません」という部分と「主人は厳しいタイプで逆らえず、すごく恐れているのです」というところに鍵があるような気がします。
学校では問題なく生活する、どちらかというとよい生徒…一生懸命、本人なり努力し、無理を重ねてきているようです。そのはけ口が、家庭であり、自分の本音が出せる唯一の人が母親になっているかもしれませんね。
あなたと息子さんの力関係は徐々に逆転しつつあります。健全な親子関係を取り戻すのは、かなりの覚悟が求められますし、父親(夫)の協力なしでは乗り越えていけない段階に来ています。
対応策として考えられることは次のことですが、時間はかかると思いますので、焦らず、粘り強く気長に構えていくことです。
母子密着に切れ目を入れるために、夫婦の絆を強めていくということです。
母子密着の強さが思春期前期の息子さんの自立を阻んでいます。今のように母親に依存する…母親に密着し何か嫌なこと、不快なこと、困難なことやうまくいかないことがあれば、息子さんは、それらのことに直面し、対決する代わりに、母親の懐に逃げ込み、発散させようとしています。正しい解決方法ではないとわかつつ…。
物事にぶつかったときの困難を乗り越える力、嫌なことに耐える耐性不足など息子さんは、家庭教育の影響を大きく受けています。母親がよかれと思ってやってきたことが、残念ながら本人の心の的に当たっていなかったということです。
全寮制の学校に入れることは、親に対して「見捨てられた」という思いを強くさせ、改善にはならず、親子の関係をさらに悪化させるでしょう。今は、どんなに辛い状態であっても、避けず、逃げず、真正面から対決するしかありません。息子さんにも「よくなっていこう」という善性が潜んでいるからです。必ず、よくなります。
息子さんの常識では考えられない要求に対しては体を張ってでも向き合わないといけません。今は両親が役割を明確にして協力して息子さんの教育に当たらなければなりません。
今は父親(父性)が求められる時です。父親の出番です。反発されても関わっていく必要があります。常識に反することや道理に合わないこと…好き勝手な行動に対しては、父親が毅然と対決しなければ息子さんが壁を超えることができないでしょう。ご両親が真剣に体を張って息子さんに善悪を教える役目があります。そうした親の行動に、息子さんは反発するかもしれませんが、心の底では自分に真剣に向き合ってくれたことに内心ほっとしているのです。それが一つの壁を乗り越え、自立の原動力なっていくと思います。
夫婦で子育てをしっかり話し合い、協働して息子さんに関わらなければ今の状況は打開できないでしょう。役割を分担し、しっかり話し合い協力し、方向を模索していく。それがここでいう夫婦の絆です。
息子さんが親以外との人間関係をもつことが抑止力(感情のコントロール)になります。誰かとの安定した人間関係を築くことが、信頼感、自己評価の回復につながり、それが「困難を克服する力」にも繋がっていきます。このような人間関係を築く上で大事なのは同一化のモデルになるような人物とのかかわりです。兄、祖父、近所のおじさん、いとこ、学校の先生、友達、先輩など…。親以外との人間関係によって息子さんの視野や価値観が広がるからです。
今一番悩まれている母親のあなたが、メンタルを維持する上でもカウセリングを受けることが必要でしょう。誰かの支えなしでは、今の状況を乗り越えられないと思います。気力もエネルギーも低下しているようですから、学校のスクールカウンセラーに、まず母親のあなたが相談するのも力になると思いますよ。
(質問)
幼い頃から現在(高校3年生)まで爪を噛む癖が直りません。
私は友達も沢山いて、部活や勉強、遊びにも充実していると感じており、学校生活も楽しいです。
性格は元気で明るく、短気でやんちゃ、ハマりやすく飽きっぽかったりとてもこだわりがある部分があります。
それに加え、気分の浮き沈みが激しく、ちょっとしたことでもすごく落ち込むことがあります。
他にも物を無くしたりゴミを捨てられなかったりなど不注意で抜けている部分がすこしあります。
不格好で不清潔な爪を友達に見られることが嫌で、この癖を何度も直そうと思い、マニキュアを塗ってみたりつけ爪つけるなどしたのですが直せませんでした。
友達もいて、センス良い、面白いと慕われ、学校などで明るく華やかなグループにいるので、この爪の癖のことを人に知られて引かれることが怖いです。
他にも、人の目につかない場所で頭皮のかさぶたをとったり、鼻をほじったり、指の皮をむしるする癖があります。
頭皮や、指から血が出ても続けてしまいます。みっともないことだと分かっており、注意するのですが無意識にしてしまいます。自分のこの、人とは違う部分がとても嫌いです。この癖を直したいです。
回答
臨床心理シランの室です。
行き詰りや失敗の原因は自分を知らないところから生まれると言われています。あなたは、症状や現象として可視化された世界のものは理解されているようですが、その背景にあるもの‥なぜ爪を噛むのか、皮膚や頭皮をむしるのか、感情の起伏が激しく、落ち込むのかなどの行為を生み出している原因はどこにあるのかがわかっていないようですね。
ストレスの対応として無意識に爪を噛んだりして、自分の心のバランスをとり、それが習慣化されているような気がします。ある意味、それらの行為はあなたの緊張や不安を防衛するという役割を担っていたのかもしれません。
心のバランス(調和)が保てるようになれば、そうした行為は減少し、やがて消失すると思われます。年齢を重ね、人生経験を積み重ねていく中で適応への学習が自然に進み、社会や他者と徐々にうまく適応できるようになるようです。そうれば、それらの症状は減少するものと思われます。
自分を知る…自分の能力や適性、行動パターンなどを理解すること。そのためには、あなたを映し出す他者の存在が必要でしょう。あなたが自分を語ることによって、あなたは自身を客観視できるようになるからです。第三者の相談者(カウンセラー)と対話することがよいでしょう。もう一つは、あなたの行動特性や能力適性などを客観的に知る心理検査(WAIS)を受けるとよいと思います。
あなたは今、青春真っ只中です。人生、これからです。あなたの決意一つで、自分を大きく成長させることができます。自分の成長を願い、大いに学び向上してしていけば、必ずよき人生は開けるでしょう。
ソクラテスは「汝自身を知れ」と言われました。私たち人間は、あまりにも自分のことを含め、知らいないことがたくさんあるということです。幸福になるには、自分を知ることが大事なのです。自分の可能性を知るためにも学び向上し続けることが幸福につながるでしょう。あなたは、既にその一歩を踏み出していますよ。ここに相談することで…。大丈夫です。必ず克服できます。
(質問)
仕事も、プライベートも、不自由ない生活です。
家族とは疎遠ですが、職場の人間関係は常に良く、人には恵まれていると思います。
仕事や、人と会うときは、身だしなみや外見にも気を使い、ネガティブなことは言わないようにしています。
そのため、周囲から「いつも幸せそうで、うらやましい」と言われたりもします。
私自身も、寝る所があり、少なくても収入があり、五体満足で、本当に恵まれていると思います。
実際は、毎日をなんとか生きる事で、疲れ切ってしまい、休日は朝から晩まで、横になっていることが多いです。
そして、ふとした時に「明日、このまま目が覚めなければ良いな」「自分の存在が、消えていたらな」と、思います。
理由が分かりません。
ただ、そのような思いを抱えて、日々を過ごしているうちに、だんだんと感情が無くなっていきました。
笑っていても楽しくないし、悲しくても涙が出なくなりました。楽しいとか、悲しいという感情も、あまり感じなくなりました。この掲示板で、このような抽象的なことを、お伝えしても、読んでいる方々が困ってしまうだろうな、と申し訳なく思います。
誰かがこの文章を読んでくれていた、というだけで良いので、こちらに投稿させていただきます。
とりとめのない文章を読んでいただき、ありがとうございます。
回答
臨床心理シランの室です。
太陽は今日も地球上のすべての生き物を育むために昇ります。雨の日も風の日も雪の日も…。自然の山や川や植物は本来、太陽と同じく他の生き物を育むように生きています。他の生命を育む…慈悲と言われるものです。人間も本来、慈悲をもった存在です。例えば、母親は無償で子の命を守り、育むものを誰人も持っていると言われています。
当たり前と思っている日常の出来事は、実はとても有難いことに溢れています。
今のあなたの苦しみには意味があります。それは新たな自分の生まれ出る疼きのようなもです。新生への種子であり、薬のようなものです。苦(にが)く辛いですが…。
あなたの心の中から、慈悲の心が疼き、あなたを救済しようとしているようです。
あなたには自己治癒力があります。あなたが願い努力すれば、その通りの自分になるでしょう。
あなたは今日まで本当の自分を生きてこなかった…つまり「自分がない」「自分が空っぽ」みたいになっていたようです。なぜそうなったのか、親の養育の影響もあるかもしれません。
あなたは、親や周囲の大人に対して、とてもよい人として振舞ってきたと思います。周囲の大人に対して従順で、素直で…。人の目にはあなたは、とても良い人に映ってきたようですね。結果的には、悩みもなく幸せに生きているような像を作ってきたのかもしれませんね。
しかし、もう疲れました。そんな生き方は限界になりました。あなたの本当の自分が、心の底から叫んでいるようです。本当の自分が窒息しそうで悲鳴をあげているようです。犠牲になってきたのが、もう一つの自分…つまりあなたの本当の自分のようです。
感情を抑え、人に対してわがままを抑え、したいことや言いたいことも抑え、周囲の人に合わせてきたようです。
これからは、自分の気持ち、自分の意志、自分のしたいことを、自分を抑えず振舞うことです。ありのままの自分を…。
青年期の一つの課題…「同一性の確立(アイデンティティ)…一貫して変わらない自分の存在」確立の時期ですが、その同一性が拡散状態になっているかもしれませんね。一般的に、青年はだれでも大なり小なり「同一性の確立」に悩み苦しむのであり、あなただけの特別な課題ではありません。ただ幼少期からの発達課題の積み残しが「同一性の確立」を他の人よりいっそう困難にしているのは事実でしょう。
同一性の拡散…自分がわからない、選択できない、判断できない、何がしたいのか、何が好きなのか…孤独、何もかもが空しいなど…。
しかし、あなたの努力で新しい自分を築いていこうという今の原因が、あなたの素晴らしい未来の人生という結果をもたらします。人間には可塑性が(柔らかい粘土はどんな形にも作り直せる)あります。ましてやあなたは、まだ20代の青年です。新しい自分を作っていけばいいと思います。
これからは環境に左右されるあなたではなく、自分の人生は自分で作っていく…自分の努力で、自分らしく生きる中で、あなたしかない持ち味・個性が発揮され、周囲の人があなたを認め、自己肯定感、自尊感情も高まっていくでしょう。自己実現の欲求が満たされれば、心が満たされ「空っぽな心」は充たされていくはずです。
充実した生き方は豊かな環境から与えられるものでも、親の愛情から得られるものでもなく、自分の目標に向かって生きる自らのき方の中で作っていくものです。
犠牲になってきた、もう一つのあなたを癒してあげてください。感情を温め、自由にさせてください。五感を使って心を癒すのもよいと思います。
目…心を癒すものを見る。朝焼け、夕焼け、海、空、花、自然、山、川、絵など…
耳…癒される音楽、鳥の鳴き声、せせらぎ、好きなラジオ、好きな人の声など
舌…好きな食べ物、コーヒーや紅茶、ハーブティー、など
鼻…いい匂い、アロマ、花の匂いなど
身体(触)…散歩、運動、複式呼吸、温泉、入浴など
意識…読書、友達との楽しい会話、日記を書くなど…。