相談室(ブログ)

生命本来のリズムに乗るとき 心は浄化され 安楽になってゆく

2025.11.29

安心と喜びの慈悲のリズムが、私たちの心の奥底に流れています。しかし、私たちはそれを感知することがなかなかできません。

石、草木、花、川、海、山、生物、大地、空、人間、地球、月、太陽、星、銀河など、あらゆる存在は、原子でできており、振動しリズムを奏でています。これは、量子物理学の知見であり、生命の不思議世界に接近しつつあると言われています。見えない生命のリズムについては(すで)に、2600年前ごろにインドのブッダによって瞑想(めいそう)直観(ちょっかん)され、その真意を信解(しんげ)した正師たち(注1)に求道、研鑽され、深化を(と)げてきました。生命はリズムを(かな)で、一瞬も止まることなく流れゆく存在であると…。

(注1) 釈迦(しゃか)滅後1000年の間に、釈迦(ブッダ)の正法(しょうほう)継承(けいしょう)した24人のこと。「(くう)縁起(えんぎ)」などの深遠な生命理論を展開した。その関係性理論は量子力学の知見と近似しています。(注1)

宇宙のあらゆる存在は、石も植物も動物も原子で構成され独自の周波数(注2)を持ち、それぞれが固有の波動を出しています。喜びの波動もあれば、地の底に沈む苦しみの周波数もあります。動物も生物も、そのかたちに応じた周波数を出していると量子物理学は語ります。人は通常、平穏な周波数を奏で、その波動を出しています。それが人間のリズムの基本であるとブッダは語りました。

(注2) 周波数(ここではリズムを同じ意味で使っている)…一秒間に振動する数、単位はHz(ヘルツ)、私たちの脳波は通常、シーター波(4~8Hz、まどろみ時)、アルファ波(8~13Hz、リラックス時)、ベーター波(13~30Hz、活動時)、ガンマ波(30Hz以上、緊張、興奮時)の周波数が中心になっていると言われています。癒しの周波数は、528Hzと言われ、リラックス効果やDNAの修復が期待される奇跡の周波数という学者もいます。また432Hzは、自然の周波数や宇宙の響きと呼ばれ、心を落ち着かせ、感情を穏やかにする効果があるという学者もいます。人間が耳で聞くことができる周波数の範囲は、20~2万Hzと言われ、出せる音は80~1100Hzと言われています。ちなみに蝙蝠(こうもり)は10万Hzの音が聞き分けられる音の超能力動物です。波動は振動を伝えるエネルギーです。周波数が高いと波動も大きくなります。この宇宙で最も周波数が高い存在は、現代量子物理学の発見によると光とされ、400兆Hz(赤外線)から700~800兆Hz(紫外線)と言われ、思考や想像を超えた神がかり的な奇跡の周波数です。私たちは光で生きています。また微細(びさい)な光を体から出しています。それをバイオフォトンと学者は名付けています。生命は不思議です。こうした不思議な生命現象をブッダは「サ・ダルマ」(妙法…漢訳)と名付けました。ブッダのいう法とは、人間の感覚では感知できませんが、確かに存在し変化を生み出す働きを言います。科学は、あるものごとや現象を理論として仮説し、それを実験・実行し、その仮説の正しさが証明され、現実に適用して効果を発するものと定義できます。ブッダの説いた仏法(生命科学理論)は、それを正しく実行すれば、慈悲と智慧が生命に流れることによって結果が出てきます。例をあげれば苦しんでいる人がブッダの仏法を正しく実践した結果、苦しみから解放される事実が百発百中ということです。それを科学と言います。仏法は正しい理論に裏打ちされた科学です。量子力学がそれを証明しつつあると言われています。(注2)終

生命の発するリズムは、私たちの五感では感受することが難しいのですが、実際は光の波のように四方八方に伝播(でんぱ)されています。よい光や香りを放つ人もいれば、怒気や嫌悪波を出す人もいます。目に見えない波ですが、周囲に波動として広がります。五感で感じられる共鳴と、感じられないものがあります。例えば、お腹の中の赤ちゃんが、母親の言葉を聞き、その感情の振動を受信しているようなものです。善も悪も共感し感染します。きれいな夕焼け空や朝焼(あさや)けの放つ波動、穏やかな言葉の持つリズム、癒される自然の波動、(こころ)()かれるリズム、嫌な不協和音の攪乱波(かくらんは)など、すべての生命的存在は、生命の境界(きょうかい)(注3)に応じたリズムを奏でているとブッダは語ります。

(注3) 生命の境界…天台智顗・てんだいちぎ(てんだいちぎ)(538年~597年、天台大師のこと。隋の皇帝も帰依し国師となった人)によると、ブッダの究極の法を多面的にとらえ「一念三千論」の生命科学理論を提唱し、像法(ぞうほう)時代の仏と言われています。すべての人間の生命に等しく十境界は内在し、縁(対象)によって現れると説きます。生命の十境界(1、地獄界「束縛された不自由な苦しみと、苦をもたらすものをはねかえせない(うら)み憎しみ怒りと破壊の渦巻(うずま)く生命」、2、餓鬼界・がきかい(がきかい)貪・むさぼ(むさぼ)り・飢渇・きかつ(きかつ)、執着、自らの欲望の(ほのお)に焼かれ、求めても得られない(かっ)し、もだえ苦しむ生命」、3、畜生界・ちくしょうかい(ちくしょうかい)癡・おろか(おろ)威張(いば)る、愧・は(は)じない心、弱肉強食、強いものに巻かれたり、弱いものを傷つけたり、強いものに殺されたり、弱いものを殺したりする攻撃と恐怖の保身の生命」。以上の三つを(さん)悪道・さんあくどう(あくどう)と名付け、人間の苦しみの根本因としています。現代の世界の各地の戦争や紛争をはじめとした惨劇(さんげき)、社会的犯罪などの不幸な現象はこの三悪道から起きるとブッダは洞察(どうさつ)しました。 4、修羅界・しゅらかい(しゅらかい)傲慢・ごうまん(ごうまん)嫉妬・しっと(しっと)、人より優れようとしたり劣等に苦しんだりする戦々恐々・きょうきょう(せんせんきょうきょう)とした心が揺れ動く不安定な生命」、現代の競争社会…学歴、成果主義社会の根底にある生命は修羅界です。こうした競争社会に疲れ、家に回避しているのが、不登校・ひきこもりの要因の一つになっています。5、人界・にんかい(にんかい)『平穏・安定した思いやりに満ちた平和な本来の人間の生命状態」6、天界(てんかい)「満足・充足・喜びの生命」…人間はこの六つの世界を縁・えん(えん)(対象)によって(めぐ)る、つまり六道(ろくどう)輪廻・ろくどうりんね(りんね)しているブッダは説きます。この六つの境界は環境に左右されやすい生命状態で安定できません。7、声聞界・しょうもんかい(しょうもんかい)(正しい知識を学び自分のものにする向学の心、向上する生命)、8、(えん)覚界・えんがくかい(がくかい)(見えない世界や法則を(さと)智慧(ちえ)の生命)、9、菩薩界・ぼさつかい(ぼさつかい)(自他ともの生命を高め慈・いつく(いつく)しむ慈悲と智慧の振る舞い、自己中心性を克服(こくふく)し生命を大きく飛躍させる崇高(すうこう)な生命)、10、仏界・ぶっかい(生命の真実を悟り永遠性を覚知できる智慧の生命)…以上の四つの境界は、生命が安定し、エネルギーに満ち、環境や他者を価値的にリードすることができると言われています)。天台の境界論は、のちの仏教界に大きな影響を与えました。すべての命(衆生(しゅじょう)・しゅじょう、人間)は十境界をもち、それらは「空・くう(そら)」の状態で存在し、縁・えん(対象)によって起こるという関係性理論を展開しました。生命の十境界は固定化されたものではなく、縁(対象)によって起こり、変化してゆきます。どの境界がよく出るのかによって、その人の人間性の品位(ひんい)・ひんい、振る舞いが決まります。意識を磨き修行すること(意志、決意、誓いをもち行動すること)で境界のレベルを上げることで人格を高め、品・ひん(ひん)のある人(孔子(こうし)のいう君子(くんし))になっていくと論じています。ブッダは修行によって、仏界(ぶっかい)(宇宙大の尽きることのない智慧と慈悲と創造性、生命力などを含む無上(むじょう)宝珠(ほうじゅ)の世界)の境涯(きょうがい)定業化・じょうごうか(じょうぎょうか)(習慣化)を弟子たちに教えました。現在の量子力学は、縁起という関係性理論を証明していると言われています。(注3)

「あの人とは、生理的に合わない」は、その一つの例であり、その人の発するリズムを心身が受け入れられない反応です。しかし、それは固定化されたものではなく、こちらの心の境界が上がれば、生理的な回避反応も、受け入れられるようになり、その人に合わせることができるようになります。

また不登校・ひきこもる人の中には、人々の発する不愉快な波を避けるために安全空間に回避している人も少なくありません。他者や社会の持つ嫌な波動を受け入れ、適応できるようになるためには、こちらの心の世界を広げるしかありません。心の境界が低いと周囲の波動に振り回されますが、高くなると、逆に周囲や環境をリードすることができ、価値的に対処できるようなります。

ブッダ・釈尊(しゃくそん)のような人格の(かお)る人のそばにいると、共感(きょうかん)現象(げんしょう)により、心が浄化され、人間性の(たか)みに引き上げられていきます。逆に(しゅ)に交われば赤くなるとのことわざのように、人間性の低い人のそばにいると、そのリズムに感染(かんせん)し、いつしか人格が低下するようになるかもしれません。人はその境界に応じた周波数を(かな)で、波を出しています。人の心がわかることは大変な難事(なんじ)です。自分の心がわかっていないと、人の心も分からないからです。多くの人は本心を隠して生きています。心が澄んだ人は、ひとのリズムを直感で感じとり、その人の本質を知ることができ、()波動(はどう)(あしき)しき波動の持ち主を見わけることができるようになります。人を見分ける基準は、その人の私欲(しよく)私心(ししん)(松下幸之助の言葉…私欲私心が会社をつぶす)の有無(うむ)をみればわかります。人格者は清廉潔白(せいれんけっぱく)であり、誠実で正直です。

意識とは何か、最新の脳科学も、またあらゆる科学をもってしても、意識を正確にとらえることはできていません。しかし、確実に言えることは、今、このように読んだりしていることは意識の働きよるということです。つまり意識は言語道断(ごんごどうだん)(言葉では説明できないもの)の世界の振動数の世界なのです。比喩(ひゆ)を使うしか表現できません。

光は二つの側面を持っています。それは粒子と波という二面性です。人の意識は、言葉・イメージと気分・情緒(じょうちょ)という二側面があると考えられます。言葉・イメージは固定化された物質であり粒子(りゅうし)といえます。気分情緒は波に(たと)えられます。人間の意識は情緒・気分というリズムをもっていると推測でき、そこに人の心を読むことの難しさや、周波数の秘密が隠されている可能性があります。

量子力学などで、素粒子(そりゅうし)の世界や動きから周波数の一部は解析(かいせき)できている部分もありますが、ごく一部であり、ほとんどが(いま)だに(やみ)の中です。あらゆる生物、物体、人間や動物も固有の周波数を出していますが、固定的なものではなく、絶えず変化し、関係性で生起(せいき)しているのが真相(しんそう)です。関係性で生起しているゆえに、一方が変化すれば他方も変化することになり、固定化できず、観測も分析もできないという不確定性(ふかくていせい)原理(げんり)(4)が生れます。その意味では素粒子の究極(きゅうきょく)の世界と意識・生命は似ているといえます。宇宙のすべての生命体は周波数によってかたちができ、その周波数も刻々(こっこく)と変化し生滅(しょうめつ)を繰り返し、関係性(縁起(えんぎ))で成り立っていると直感したのがブッダです。

(注4)不確定性(ふかくていせい)原理(げんり)…量子力学の根幹をなす概念(がいねん)の一つ。1927年にハイゼンベルグが提唱しました。簡単に言えば、物質の究極の世界は正確な観測ができず、不確定であるということ。(注4)

波動を高めるとか運気(うんき)をあげるとか、周波数を合わせるとかいっても、宇宙、生命の真相がわからないと、どこに周波数を合わせるかさえわかりません。指標(しひょう)なき盲目(もうもく)の方向は危険です。地獄に引き込む周波数や人をだまし、不幸を(さそ)う周波数もあります。心が(にご)っていると、見る目が(くも)り、真実が見抜けなくなり、偽物(にせもの)を本物と見てしまいます。結果、不幸な人生をさまようことになります。心を(みが)き、選択する力、判断力を高め、想像力を広げる意識の錬磨(れんま)によって健康・幸福のリズムに乗ることができるようになります。

見えない生命のリズムをあつかう、宗教やスピリチュアル系や思想・考え方の怖さはそこにあります。今、問題になっている宗教がそのよい例です。そもそもお金や営利の心がある人や団体には気を付けなくてはいけません。ユーチューブやサイトの情報も要注意です。そもそも閲覧(えつらん)数(利益・名誉になる)が目的のものが多く、閲覧する人の幸福を考えている人は少ないかもしれません。正しい思想の人は、釈尊やその弟子たちのように、真実の探求を第一に誠実に生き、自他の救済に生きています。なぜなら真実の探求と悟りで心が充実しているからです。

生命本来のリズムの解明は宇宙すべての生命現象の解明なくしては分からない難問です。生命の真相を求めて、この地球では有史(ゆうし)以来(いらい)あらゆる聖人(しょうにん)、賢人、物理学者、数学者、哲学者、思想家、宗教家が格闘してきました。そして到達した世界を書物や対話などで残してきました。その数は膨大(ぼうだい)であり、一生かけても探究できないと言われています。最も生命の真実に迫った人たちは(よん)聖人(しょうにん)(ソクラテス、孔子、イエス・キリスト、釈尊・ブッダの四人を指す)と一般的に言われています。なかんずく、(みずか)らの生命の魔性と(たたか)い、迷いの生命と格闘(かくとう)(さと)りを得た人がブッダです。

生命を悟ることは、知的理解では到達できないと言われています。知識は生命の一部しか理解できないからです。釈尊の悟りは直観(ちょっかん)()であり、生命全体でわかることでした。それは心身全体をかけた実践・修行のなかで生命浄化の()てに到達できた生命の直観体得です。

欲望に()まった生命を浄化することによって、本来の純粋な自己が(はっ)するリズムにはじめて冥合(みょうごう)が可能になります。本来の自己、つまり宇宙本来の自己のリズムは、万物(ばんぶつ)を創造し育む慈悲の音律(おんりつ)であり波であり光であり無分別(むふんべつ)の一法なのです。慈悲の修行実践者にして初めて到達できる悟りです。欧米(おうべい)世界やイスラム世界では、その存在を神と名付け、人間世界のはるかかなたに祭り上げてしまい、その存在の探求や思考をやめ、(あが)め信じることを第一(だいいち)()にしてしまったように思えます。

慈悲のリズムに合わせて生きるためには、覚者(かくしゃ)の通った道に学び、覚者の言葉を師標(しひょう)(注5)にして修行実践するしかありません。言葉では表現できない不可思議な音律がもたらすリズムは覚知であり実践修得しかないからです。そのためには、正しい指標、正しい知識が必要になります。正しい知識とは、生命全体を基本にした上で、部分は部分として把握(はあく)理解している知識です。逆に不幸を誘う知識は、部分をもって生命全体とする(かたよ)った知識です。実践してみて、100%の人が幸福を実感できるものこそ正しい知識の(あかし)といえます。正しい言葉は詩的で美しい響きがあります。以下は、私が読んだもので美しい響きを持つものと記憶しているものの一部です。

論語(ろんご)」、老子の言葉、聖書の一節、万葉集などの短歌、平家物語の冒頭(ぼうとう)法華経(ほけきょう)寿量品(じゅりょうぼん)、ニーチェの「ツラツゥストラはかく語りき」、マルクスの「ヘーゲル法哲学批判」、ゲーテの「ファースト」、ペスタロッチ「隠者(いんじゃ)の夕暮れ」、日蓮(にちれん)の「立正安(りっしょうあん)国論(こくろん)」、ベルグソンの「創造的(そうぞうてき)進化(しんか)」、西田(にしだ)幾多郎(きたろう)の「善の研究」、アインシュタイン、ニコラ・テスラ、ダビンチ、ソクラテス、アリストテレス、パスカルの名言、宮沢賢治の「雨にも負けず…」や高村光太郎やタゴールやホイットマンなどの詩です。

()き言葉 善き知識・書物、善き人 善き師、よき先生に出会えることこそ 人生最高の宝であり、智慧と福徳の源泉です。それらの存在が(えん)となって私たちは心の境界を高め、幸福リズムに乗ることができるようになります。

(注5) 覚者の言葉を師標(しひょう)…ブッダ・釈尊が弟子たちに説いた最も大事な指標の一つに「六波羅蜜・ろくはらみつ(ろくはらみつ)」(波羅蜜とは、迷いから悟りに至り、宇宙大の生命をくみとり、そのリズムに乗るための六つ項目) と八正道(はっしょうどう)の修行実践があります。それらを正しく実践すれば、あらゆる病は(なお)るとされています。釈尊は(い)(おう)との別名があり、治せない病気はなかったと言われています。ただし、正法時代に特に効果をもたらす実践法と言われています。釈尊は時代の流れを大集経(だいしつきょう)の中で予言しています。正法(釈尊の死後1000年間、煩悩を克服して悟りを得る最初の500年間…解脱堅固(げだつけんご)、禅や瞑想で悟りを得る後半の500年間…禅定堅固・ぜんじょうけんご)次の1000年を像法時代(最初の500年間は、読経、書写が盛んになる読誦多聞堅固・どくじゅたもんけんご。後半500年は、お寺や仏像などが盛んに作られる多造寺堅固・たぞうじけんご)堅固・けんごとは予言が的中するという意味です。日本をはじめ、仏教国では、不思議なことですが、釈尊の予言の通りになっています。釈尊滅後2000年以降を末法と言います。日本では、平安時代の終わりのころで、闘諍言訟(とうじょうごんしょう…思想宗教上の争いが絶えなく、何が正しいのかわからなくなる時代)末法思想到来などと言われ、暗い世相の時代になりました。釈尊の仏法が効力を失う時代とされ、新たな仏法が日本を中心に興る時代と天台は予言しました。末法は未来永遠に続くとされています。今は末法です。

〇六波羅蜜(ろくはらみつ)

1,「布施波(ふせは)()(みつ)」…この実践により、自己の貪欲(どんよく)で人にものを与えず(ひと)り占めする心を克服(こくふく)することができます。具体的な実践として、お金を他者に(ほどこ)したり、正しい生き方や知識を人に施したり、心からの安心感を人に与え、人々の恐怖を取り除いたりすることです。これを実践すれば、執着を明らかに見ることができるようになり、依存症を治すことができるようになります。心の境界の「餓鬼界」を善の方向に転換できるようになります。

2,持戒波(じかいは)()(みつ)‥悪を()め、善を行うこと。リズム的生命活動を破る行為を、再び人間らしい生命へ回復させる実践。これを実践すれば、反社会的行為を治すことができます。心の境界の畜生界を善の方向に転換できるようになります。

3,忍辱波(にんにくは)()(みつ)‥忍耐のこと。瞋恚(しんい)(各種の怒りの煩悩(ぼんのう)を治す効果がある。) 人間の生命を高め、慈しむ菩薩行には、耐え忍んで他者を守るという努力が必要になります。これを実践すれば、アンガーをマネジメントすることができるようになります。心の境界の地獄界を善の方向に転換できるようにもなります。

4,精進波(しょうじんは)()(みつ)‥喜んで慈悲を行い、いささかも(なま)けないことです。懈怠(けたい)(人間完成に向かって努力することを(おこた)る心)をいましめてゆきます。これを実践すれば、社会で、その道の一流になることができます。修羅界を善の方向に()かすことができるようになります。

5,禅定波(ぜんじょうは)(ら)(みつ)静慮(じょうりょ)ともいい、精神を集中して散乱させないことです。マインドフルネスは、これを重点的に実践しています。これを実践すれば、不安障害など多くの心の病を治すことができ、人間界を強化できるようになります。 6,般若波(はんにゃは)(ら)(みつ)(般若(はんにゃ)は、智慧の意味)一切の事柄、法理に通達して明瞭ならしめる智慧の獲得を目指します。愚痴(ぐち)(物事の道理に暗く、因果律もわからない心)を治します。これを実践すれば、崩れない幸福郷に至ることができます。

〇八正道・はっしょうどう…1、正見…正しい見解 2、正思惟…思考が正しいこと 3、正語…言葉が正しいこと    4、正業… 行いが正しいこと 5、正命…生活法が正しいこと 6、正精進…修行法の正しいこと   7、正念…観念の正しいこと 8、正定…一切の悪を捨てること  正しいことが大事です。私たちは、何が正しく、何が正しくないのかがわからず迷っているのが現実です。ただ経験からわかることは、正しくないものを信じて行動すれば、行き詰まり、苦しむことになるということです。正しいことは正義とも解釈できます。正しいことはブッダ・覚者の言葉に学ぶしかありません。この宇宙を貫く法(サ・ダルマ・プンダリキャ・ソタラン=妙法蓮華経・みょうほうれんげきょう(漢訳)=仏界)に乗ることとブッダは説いています。宇宙の仏界の周波数のリズムに私たちの個の生命を乗せること(ナム・漢訳で帰命)で、宇宙に満ちている仏界の周波数に私たちの生命が同期(冥合・みょうごう)し、絶対安心境涯に至るとブッダは説きました。

「心が健康になり 喜びの人生を生きる本」から抜粋 (2026年出版予定) 松岡敏勝著

〇筆者は、広島大学総合科学部在学中から、哲学、文学、思想、生と死の宗教学、心理学、仏法生命哲学を研究してきました。心理学と仏法生命哲学研究歴は50年を超え、ここ10年は量子力学、身体科学と仏法生命科学の関係性を重点的に研究しています。学びの旅は今も続いています。